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これは、命に限りがあるから知られる絶対の幸福だよ
hyodei no yuki
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
最初の出会い方はネットだけど、全てが運命みたいな二人の話!くっつく前も緑はツンツンしててもしっっかり愛してるし、なんなら結生はファーストコンタクト(声)から大好き。付き合ってからは、甘々でれでれが加速して幸せでしかなかった。特に緑が、すぐ嫉妬するから監禁するんじゃないかと思うくらいw お父さんのことも、辛い部分もあるけどしっかり二人で乗り越えて素敵な思い出として大切にできるのが読んでいて嬉しい。シリーズ3つ目、1番甘い二人でした!1番好きなcpだな!
氷泥のユキに対してのレビューは皆さんが書いて下さっている通り、本当に素晴らしいので割愛させて頂きます。
アニマルパークシリーズを全部読み終わった後に思ったのは、すべて年齢の若い受け視点で書かれており性別の悩みや相手の将来を心配して身を引こうとする同性愛ならではの悩みが丁寧に書かれていますよね。受け視点で書かれており最後は良かったね!って思うのはもちろんなんですが一番救われていたのは大人の攻め達なんじゃないかと思いました。
賢司さんも、新さんも、緑さんも、晴夜さんもそれぞれがトラウマを持っていて人生を諦めている部分がありましたよね。賢司さんはお姉さんを守れなかった自分を攻め続け、新さんは過去の恋愛で自信をなくし仕事の生きがいを忘れていて廃人とまで言われ、緑さんは父親の最期と一人で向き合い、父親に紹介出来る人じゃないと誰とも付き合わないつもりでいましたもんね。晴夜さんは恋人と友達の浮気現場を目撃し両方を失うという過去が。攻めは全員が大人の対応で素敵だなと思っていたけど受け達と付き合って救われていたのは彼ら達の方なのではと感じました。
特に緑さんなんて結生と付き合ってよく泣くようになったので感慨深いです。
yoco先生が朝丘戻先生の作品に息を吹き込んだアニマルパークシリーズのみんなが本当に大好きで読み終わってロスになってます。
『アニマルパーク』シリーズの新たな2人。
『坂道のソラ』の攻め様である大柴さんがちょいちょい出てきて、恋人とラブラブアピールしてて微笑ましく思うけど、こちら単体でも問題なく読めます。
受け様は、キャラデザインを手がける結生。
攻め様はゲーム会社社長の氷山。
アニパー内でセフレ募集していて出会った2人。
初めてなのに、初めてじゃないって嘘をついていた結生に対して、冷淡な態度の氷山でして。
受け様贔屓なので、なんだコイツ、とむかっ腹でしたよヽ(`Д´#)ノ
で、その後結生は、大柴を介して氷山憧れのキャラデザイナーとして思いがけず再会し、一緒に仕事をすることに。
最初は優しいんだかなんだか、と掴みきれない氷山。
大柴を意識しまくりで、ホント、子供だねぇ、なんて思うし、結生への接し方が中途半端!
優しいけど、その優しさってある意味残酷だよ(´Д`)
恋人になってからは、人目をはばからずなべったべたぶりで、溺愛彼氏へと豹変(*^^*)
氷山の父親を見送る姿には暖かい気持ちになりました。
BLでこんなお見送りを読むことになるなんて。
”人生”というものを考えさせられました。
ただなぁ、私はどうも先に読んで好きになった子達を贔屓目に可愛く思ってしまうようでして。
『坂道のソラ』が大好きなので、大柴に対して対抗意識メラメラな氷山を子供だわ~面倒くさ~と感じちゃって仕方ない( ̄▽ ̄;)
イラストはyoco先生。
このシリーズの世界観に本当にぴったり(>ᴗ<)
少し乱暴で雑な態度の攻めと、今まで何人ものセフレとやった事あると嘘をついている受け。
キスや愛撫や喘ぎ方すべてが処女すぎて何度も氷山に疑われる。突っ込んだ瞬間処女だとバレて、氷山ガチギレで帰るという最悪の出会い方が良い。
エッチな雰囲気になる度に、受けがずっと色気ないのが萎える。
朝丘先生のストーリー世界観好きなんですけど、地の文がずっと喋り口調だから、なかなか世界に入り込む事ができない。(受け視点だからっていうのもある)あと二次創作感が否めない。
ほかのレビューで死がどうのこうのとありますが、死ネタじゃないので安心してください。攻めの父親です。
終盤はほとんど攻めとの受けと、攻めの父とのやりとり。これが長い長い……。
答えて姐さんの掲示板で、年上攻めやら健気受けやらを日々検索しまくっていた結果、クーデレな年上攻め、切ない、などのおすすめ文字に惹かれて、ずっと気になってはいたものの、普段ファンタジーBLばかり読んでいるせいで、今回、初読みの作家さんでした。
そもそもファンタジーBLばっかり読んでいる理由として、現実から逃避したい願望が強いので、普通の職業BLやら学生ものなんかをちょっと敬遠していた部分があったので、なるべく世界観に入り込みたくてレビューやあらすじなども殆ど見ずに読み始めました。
好みの年上攻め、そして切ないらしい、それを頼りに。
結果!
なにこれデレデレや〜〜〜〜ん!
いい意味で裏切られました。
切ないのは切ないんです。
確かに、胸がぎゅっとくる言葉選びや情景描写がとてもお上手な作家さんです。
また、yoco先生の透明感のある挿絵が本当に文章とマッチしていて、表紙の2人がずっと頭の中でキラキラしていました。
一人称視点でずっと続くモノローグは最初驚きましたが(あんまり読んだこと無かったので)お話の内容は全然違和感なくすんなり入ってきましたし、何より主人公の性格がとても好感が持てます。
前向きだけど無神経な明るさじゃないんです。
繊細さも持っているけど卑屈でもない。
結生ちゃんにもずっと心に引っかかっている過去があって、ずっと抱えている孤独があります。
けれど、好きな人を前に、
「楽しくって面白い話をたくさんして、氷山さんを笑わせてあげられるような毎日を生きようと思った。これが、明日も朝から起きて頑張る理由」
そう思える強かさ、柔軟さに心がぎゅっと締めつけられます。
そしてそして氷山さん。
この人がもう!
正直に申し上げますと、今、まだ読んでいる最中なんです。
最後まで読み切っていないのにレビューを書いています。
なぜか。
氷山さんが甘々すぎてたまらないんですもの!!!!
この人をクーデレと呼んだのは誰ですか!!!
付き合う前からもうデレデレのゲロ甘でしたよ……
好きが溢れかえりすぎて可愛くて可愛くて切なくて苦しくて。
けれど絶対くっつかないしどこまでもセフレの線を崩さない氷山さんに、そういうとこ上手いんだよもう!!切ない!!!
と何度悶えたことか知れません。
結生ちゃんが何度も内心、大好きって言ったことに対して、私の方が心を抉られました。
こんなにゲロ甘なのに、大好き、を言葉にさせてあげない氷山さん、くそおおおおって思いながら、でも美味したまらん、こいつらかなわん……となりました。
そして進捗。
やっと想いが通じあって物語もクライマックスに近づきつつあります。
ですが。
もう甘々すぎて幸せで、レビューを書かずには居られませんでした。
この後、最後まで読み終えましたら、きちんと感想を付け足したいと思うのですが、読んでいる途中でも言葉にしなければ溢れてしまいそうな幸せの熱量をどうしても書き綴っておきたくてレビューさせて頂きました。
この作品の良さが少しでも伝わりますように。
そして、どうでもいいのですけれど、名前を知って間もなく「結生」呼びにするのは、氷山さん、反則ではないでしょうか。
付き合ってもないのにキス魔なんて反則ではないでしょうか!!!
も〜〜〜!
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最後まで読みましたので感想を追記しますね。
最初のレビューの気持ちは変わりません!&その後に感じたことをつらつら。
まず個人的に、会話中の「」の中に、一気に話すみたいにして、何行もばーーっと書かれるのが苦手なのですが、(なんらかの説明の時ならいいんですけど、愛を囁いたりしてる時にいっぱい話されると、ちょっと違和感があるというか…)
なので、朝丘先生の文章もたまに、ん、引っかかるっ…!みたいな時がありました。
あとお父さんの話は、期間限定の夢のような時間、を目指して書かれたものなのかなとも感じたんですが、ちょっとやっぱり綺麗に収まりすぎたかな?という印象もあります。
ん〜なんだろう。
氷山さんは思いの外クールではなく年齢相応の、それなりに傷ついて、それなりに色々を抱えた大人だったんだなぁという印象です。
これ追記の意味あるかなぁ〜とも思ったんですけれど、やっぱり大好きな作品なので覚書として残します!
坂道のソラがよかったのでこちらも購入。同じアニマルパークの世界だったので、ソラに登場したキャラクターも出てきて嬉しかったです。穏やかな攻が好きなのでソラの賢治さんの方が好みの攻ですが、こちらも本当に素晴らしいお話でした。
人の死としっかり向き合ったお話。絶対両思いなのにどうしてなかなか進まないんだというものどかしさも含めて醍醐味ですし、理由が納得できるものだったのもよかった。
お父さんとユキのやりとり「わがね」では気づいたら泣いていました。ここで出してくるなんてずるいなあ。萌より神という言葉が似合う作品。文句なしの神評価です。
アニパーシリーズ第3弾。結生と氷山はどちらも口が悪くて意地っ張り、出会いが最悪でどうなる事かと思ったけど、結生が葛藤しつつも惹かれていく様子が可愛かった。氷山に強気な態度だったのも愛情の裏返しだと思う。対して氷山の気持ちが読めない!後から考えれば解るけど、想いが通じた時はホッとしました。頑なだったのも結生が大事で誠実だったからだね。
父の死に向き合えたのも2人寄り添ってたからかな〜お父さんと3人のシーン温かくて素敵でした。すごく優し区温かい気持ちになりました。yoco先生のイラストも秀逸。
坂道のソラシリーズの続きで読みました。
なんかわからないけど、この作品はシリーズの中でちょっと苦手でした。
攻めがちょっとうじうじしてる・・・のかな?なんだろう。
もやもや感が・・・。
あと家族が自分が苦手な感じの重さでうっ・・・と心が痛くなりました。
いや、とても生きる、について書かれていて、すげぇってなったんですけどもね。
受けがめちゃくちゃ健気で、切なくて泣きそうになりました。
というかyoco先生の絵と朝丘戻さんの文の組み合わせってこんなにぴったりくるんだろ、こんなに優しい世界で幻想的な世界を創り出せるコンビはいないと思いました。
アニマルパークシリーズの3作目「氷泥のユキ」
シリーズ物と知らずに購入したので、シリーズの中で一番最初に読みました。
朝丘先生の作品で一番最初に読んだ作品でもあります。
アニマルパークというSNSを通じて、過去の失恋を乗り越える為に処女を捨てたくて慣れているフリをしセックスをする為だけにクマさんと会うユキ。
恋愛抜きのセフレを求めている相手にはじめてだという事がバレて、番号も消せ二度と会わないと帰られてしまう。二度と会わないと思っていたのに、ひょんな事から再会し、クマさんこと氷山とキャラクターデザインをしている大学生のユキこと結生は仕事の付き合いができる。
過去の失恋の傷を話すと、彼は優しく受け止めてくれる。だけど決して恋人にはしてくれない。反発しながらも惹かれていき、好きになることを止められない。
攻めである氷山が冷たいけど優しくて、本当にずるい大人でツボでした。最終的には冷たくしていた理由もわかり、結生と両想いになってからは甘々です。
両想いになったところで終わらず、生きていくという事、家族との付き合いなども描かれる為、綺麗な文章で夢のような話ですがリアルさもあり、色々な事を考えさせられます。
物語としては二人が付き合って、めでたしめでたし、なのですが、もちろんその後も二人の人生は続いていくわけで、そこをきちんと描いていくのが朝丘先生ならではなのではないかと思います。
一人称で進む話が苦手な方は読みづらいかと思いますが、個人的にはキャラクター、物語、イラスト、テーマ、全てにおいて神作品です。
この作品から入り、朝丘先生の作品をたくさん読みましたが、やっぱり氷泥のユキが一番好きです。
素敵な作品をありがとうございます。
アニマルパークシリーズを通しておすすめです。
「あ、今恋愛小説を読んでる」を超えて「あ、私、今恋愛してる?」とさえ思った。
甘くて切ない恋の感覚って、こんなんじゃなかったっけ?
いつもBLは第三者目線で壁となって見守るスタンスで読んでいるのに、受けのユキがあまりに恋愛脳で乙女的に恋をするから、自分の中の乙女な部分が(一応あるのです笑)騒いじゃって仕方なかった。
このウザいくらいの恋の感覚に胸がざわつきます。
過去に苦い失恋をして以来恋をすることが怖いゲイのユキ。
でもユキも健全な20歳の男子。
セックスにも男性の体にも興味があるし、本当は恋だってしたい。
それも少女漫画のように甘やかされてときめく恋が。
そんなユキは遊び慣れたフリをしてアプリを通じて出会った「クマさん」に抱かれようとするも、処女であることがバレて喧嘩別れとなってしまう。
大学に通う傍ら、モンスターなどのキャラデザの仕事をしているユキ。
ある日新しいゲームアプリのキャラデザを依頼され依頼元の会社の社長に会いにいくと、そこにいたのは「クマさん」こと氷山だった…
20歳のユキと35歳の氷山。
年の差、恋愛経験、恋愛偏差値の差。
恋をしたユキが必死に冷静を装い、小さなことに一喜一憂し、恋にウブな反応を見せるのに対し、氷山は余裕のある態度をとり続けます。
ところが、想い通じ合ってからの氷山が〜。
ユキへの強い執着。囁く愛がまぁ甘い甘い!
ユキのうざいくらいの恋愛脳を上回る、嫉妬や独占欲のオンパレード!
恋愛功者に見えても、歳上って意外と自信がないんですよね。
若くて可愛い恋人を持つ不安…わかる気がします。
この作品は恋愛だけでなく、ゲイとしての生き方、家族との向き合い方、2人が家族になっていくということ…
それらが丁寧に美しく描かれていたのがとても印象的でした。
死期が近い氷山の父親を通じて語られる死生観。
限りある生をどう大切に生きていくか。
2人がお互いとの出会いによって、素晴らしい道を歩んでいく…そんな確信を持てるラストに感動しました。
タイトルと表紙の美しさに惹かれて読みましたが、期待を上回る「これぞ恋愛小説」という作品でした。
こちらはシリーズだとのこと。
他の作品を読む楽しみが出来たことに感謝いたします。
あぁ、何て幸せなお話なんでしょ。
読んだ後の、この幸福感が朝丘先生の作品の素晴らしいところだと思います。
あらすじは上記を読んでください。
出会いは、泣きそうなくらい辛いのに、それを悪い方に取らない結生。読み進めていくと、結生の良いところが少しずつ感じられてきます。恥ずかしさや自分への劣等感などで、思っている事を、ストレートに言葉に出せないので、ついつい反抗的な話し方になっていましたが、緑と結ばれてからは、素直で本当にいい子。もう、可愛くて堪らなかったです!
まだ二人が付き合う前の時、緑の事が好きすぎて朝送ってもらった後に、結生が一人で悶々と考え込む所とか、ホント可愛いかったぁ!ローストビーフサンドに緑を例えたり(笑)
緑も、最初の印象は悪いけど、再開後、結生とアニパー内で会話した時に、結生が欲しい言葉を、ぽんっと投げかけてきて、そのたびに読みながら一緒にキュンキュンしました!
アニパーでのやり取りは、ニヤニヤしちゃいました。顔が見えない分、アバターが抱き合ったりキスしたりするのは、架空なんだけど、すごくドキドキして、この感じを表現できる朝丘先生って凄い!
大好きな場面が多過ぎで、語りきれないので、是非沢山の方に読んで感じて頂きたいです。
お話のなかには悲しいこともありますが、それを上回る幸福感で、読む人を幸せにする作品です。
朝丘さんの本は『坂道のソラ』で始めて読んで、その綺麗すぎる世界に惹かれて『氷泥のユキ』を購入しました。
表現がうまいのか、朝丘さんの本は読むと背景がブワッと脳内に再生されるのがすごいです。
しかもその全てがあまりにも美しい。他の方も仰っていますが、透明感があるというか、どこか幻想的な美しさというか……。
また、ユキのキャラが健気で、可愛くて、でも素直になれない、まさに男の子!!って感じでとても良かったです。地の文もわりとフランクですし、セリフのテンポも良く、思わずクスッとなる場面も多々ありました。
氷山はかっこよすぎて読んでいるこっちも心臓ドキドキしっぱなしです。かっこいいのにオヤジだし、弱いところもあるなんて本当にずるいです。しかも後半デレッデレじゃないか!大好きです。
前半の切ない部分も、後半のしんどい部分も、全部ひっくるめてただただ好きなお話でした。
帯にも取り上げられているセリフ「これは、命に限りがあるから知られる絶対の幸福だよ」は、あまりにも名言だと思います。本当に胸にくる。
全部読んだ後に表紙をみたときの幸せな気持ちは、しばらく忘れられそうにありません。
まだ心臓がドキドキしています。
また、yoco先生のイラストが素敵すぎる……!
ユキも氷山も好みドンピシャ、読んでいるときのイメージと寸分違わぬビジュアルで、本当に神様かと。感謝しかないです。
取り留めのないレビューですみません。
正直、恐らく1番ここを見るであろう、未読の方々にとってはなんのこっちゃな乱文だと思います。
でも本当に心温まるお話です。
一読の価値があると思います。非常におススメです。また何度も読み返すと思います。
シリーズ最新刊『月夕のヨル』を読むにあたって再読しました。
読んでいなくても、個別の作品として問題なく読めます・
でも、シリーズ通して読むと一層世界観に浸れて面白いのは当然ですが、特にこの2作品はまとめて読むことをお勧めしたいです。
氷山がヤリ目的で会った結生に対する態度が酷すぎて、ちょっと読み進めるのに躊躇してしまいました。
初めてなのにやり慣れてると偽るくらいでそんな怒ることかな、と。
よっぽど慣れてるテクニシャンと快感に浸りたかったのに初心者のテクなしでがっかりだったとしても嘘つきを責める氷山の大人気ない態度に怒りを覚えてしまいました。
結生がどんどん氷山のことを好きになってやめなきゃ、好きになっちゃいけないとセーブしててもやめられない苦しさ、いっそこのまま好きのままでいようかと悟っていく過程が切なかったし、二人で会話してても氷山の言葉に傷つけられ心の中で文句言ったりいいかえすところも苦しかったです。
そのうえ氷山の優しさが残酷で、キャラデザイナーとしては求められてても恋愛としては愛してくれないのに、お前に癒されるとか、ダメな食生活に怒ってくれたり、もうこれ以上優しくないでよと思ってしまいました。。
しかし後半のバカップルぶりにはほのぼのです。
あれほど拒んでいた氷山が…
小籠包の掛け合いが可笑しかったです。
「美味しい汁もでるしな」
終盤の結生と氷山と氷山の病身の父親との生活が、幸せそうな時間とそのあとを思うとほのぼのとしつつ切なくていつまでも続くといいのにと思うと読んでいて苦しかったです。
でも、やり残すことはあっても息子の幸せを見て、いい子の結生に会えて気に入って安心できたと思うので、いい最後の看取りができたのではないかと羨ましい一面があリました。
コミコミ特典で、本編で残された懸案事項の、結生の就職と同棲問題の解決編が読めて嬉しかった。
自分が最期を迎える時を思い、この作品を読みながら私の人生このままでいいのか、考えました。死(メインカップルは最後まで健在です)や同性愛者に対する偏見などネガティブ要素を含んでいるのに、読んだ後こんなに心を前向きにあたたくしてくれるお話があるんだなと物思いに耽っています。シリーズ中このお話が一番良かったです。
「氷泥のユキ」朝丘戻先生 読了
朝丘先生の一貫の可愛くてほのぼので癒されるタイプの作品でした。癒しを認めるときに最適の一冊ではないかと思います。
yoco先生のお絵も相変わらず可愛らしくて、見てて本当にこのゲームやりたくなってしまいます(笑)。
みんなはどういう気持ちでBL読んでいるか知りませんが、個人的に「これあまりにも小説っぽい」というのがあったらまず話に集中できなくなってしまいます。
なのでストーリーがかわいくても無理矢理感(リアリティがない)を感じたらあまり良い評価出せない。
もちろん、逆に非日常を求めてBL読む方もたくさんいらっしゃるので、「個人的な」感想しか言えないわけですので、
敢えて言うなら、この作品はBLとして読者を満足させる一冊かもしれませんが、やはりもうちょっとボリュームアップさせたら個人的に好みかと思いました。
まぁ、個人的好みではないですが、全体的に言うとけっこういい感じのBLではないかと思いました。
朝丘先生らしさ満載の一冊で、BL小説初心者もきっと楽しめる作品だと思うので、ぜひみんなに読んでみてほしいです。
シリーズ第三弾です
坂道のソラだけ読んでます。
その時はアニパーという仮想ゲームにまったくぴんと来なかった
IT弱者。
今回の作品はアニパー理解できました。
過去に辛い失恋があってセフレでもいいからと出会いを求める
ユキ。
紆余曲折あってあとくされのない関係だけを求めている
氷山が
ネットで渡をつけてリアルで会ってからお話が進みます
ユキは乙女男子だけれど、口調は男の子そのもの
こんな優しくて朝丘先生らしい独自の世界観に心底浸れたら
いいのだけれど…と、思います…いつも
感性があわないと思いつつも憧れる静謐で美しい世界
後半の家族のふれあいが
単なるボーイがラブしている作品から
拡がりと深みを加えていると思いました
雪と氷の物語
最後にyoco先生のイラストが神でした
どれもこれも…すべて
そして圧巻の表紙絵
脱帽しました
あたたかで優しいお話。
生と死。絆。
大切な想いがたくさん散りばめられています。
今回は前2作と違い、主人公が大学生なので、結構エッチなシーンも多めです。
攻めがキス魔なのもありますが( *´艸`)
切ないなかにも、乙女な結生ちゃんが時々クスっとさせてくれます。
緑さんは結構なクーデレだと思います。
アニパーの可愛さ健在です。
そして、今回は主人公の結生がキャラクターデザイナーでもあるのですが、
彼から生まれてくる沢山の魅力的な子供たちにとてもとても惹かれました。
結生ちゃんのとても綺麗で繊細な部分が凄く浮き出てて。
結生の生み出すキャラクター達が本当に愛おしいです。
緑さんより芯が強いなとも。
アニパー&ライフグッズ、受注生産や有償特典等で販売してくださらないかな~!
結生の子たち、おくさ以外もぜひ拝見したいです~。
分厚さにめげずぜひ手に取って読んでみてください!
※以下2行完全ネタバレ※
緑さんとお父さんとの3人での年末は本当にあたたかな日々だったな・・・と。
青森弁可愛かった。お味噌汁のお話はちょっと辛かったけど。
真冬で雪も積もってるのだけど、青森のマンションのあの一室のあたたかさ。
思い出すとしんみりしちゃいます。
コミコミ特典は、本編で気になってた結生ちゃんの就職について。大柴さんも出てきます。お味噌汁後日談も。
初回特典は、らぶらぶです。結生の初めてのフェラ!緑さん、また初めて貰ったねっ!
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サイン会のお土産小冊子に収録された以下は無料公開して下さってるそうです。(期間未定)
・はじまりのユキ――『氷泥のユキ』プロローグ
http://modoru.sakura.ne.jp/tenovelamet/temidoriyuki20180101.html
・『7月のユキ』(公開予定。4/18現在未公開)
ダリア内『氷泥のユキ』特設サイト予定
http://www.fwinc.jp/daria/special/hyoudei/
作家買い。
アニパーシリーズの『坂道のソラ』→『窓辺のヒナタ』に続く三作目。三作目、というかスピンオフものですが、前作未読でも問題なし。ただ前作の登場人物や、「アニマルパーク」通称アニパーというオンラインゲームが舞台になっているところは前作と共通している部分なので、気になる方はぜひ前作も読まれることをお勧めしたいです。
主人公は大学生の結生。ほぼ彼視点でストーリーは展開します。
過去に切ない恋をしたことが原因で、結生はゲイであることに対する葛藤に悩み、さらに自分自身に自信が持てない。恋人を作ることはできなくても、せめて恋人のようにやさしく自分を抱いてくれる人がいれば、という淡い期待を持ち、アニパーで知り合った「クマさん」と会うことに。
アニパーでは「初めて」の自分を抱いてくれる人を見つけられなかった結生は、ヤリチンのふりをしてクマさんに抱かれようとするが…。
というお話。
二人の出会いは最悪。
「クマさん」、が最低な男なのです。
結生の初恋の相手も、これまたかなりのクソ男(失礼)で、恋に憶病になっている結生が可哀そうで…。が、少しずつ見えてくる、このクマさん=会社社長の氷山さんという男性の中身が、めっちゃ男前でした。
出会いは最悪、でも実は外見も中身もイケメン、しかも会社社長というハイスペック男性と恋に落ちるという、一歩間違えると古めかしい少女漫画のような展開。なのに、ぐっと胸に迫ってくるストーリー展開はさすが朝丘さんといったところか。
主人公は結生、さらに全編通して彼視点。
なのですが、彼の目を通して描かれているのは、氷山という男性の孤独だったり、葛藤だったり。さらに、彼らが共にこなす仕事だとか、ゲイであることの苦しみだとか、さらには生死にかかわる展開があったりと盛りだくさん。なのに、とにかく朝丘さんの書かれるストーリーにメリハリがあって、ストーリーがとっ散らかることなくするんと胸に落ちてくる。
彼らのたどり着く未来がどういう結末を迎えるのか、気になってページをめくる手が止められませんでした。
この作品は氷山さんと結生の恋、ゲームのアバター造り、ゲイであることの葛藤、といったものが題材になってはいますが、この作品で描かれているのは「生きる」ということの素晴らしさ、だったように思います。
朝丘さんは時々生死にまつわる作品を書かれますが、どの作品にも共通して言えるのは「死」というものを否定的にとらえていない。生あるものはいつか死を迎えるわけで、その時をどう迎えるか、死に直面した時にどうするのか、というものを繊細な描写で描いている。
この作品も「死」という、時に目をそむけたくなる事項を真っ向から描いています。そこから見えてくるのは、「生きる」ということの意味とか素晴らしさでした。
結生の過去の恋、そして氷山さんへ向けるひたむきな恋心。
氷山さんの抱える秘密。
要所要所で胸が痛くなり、涙腺が崩壊しました。
が、読後はさわやか。
孤独に生きてきた二人が、唯一無二の存在を得て、そして未来に向かって歩んでいく。前向きな気持ちになれる、そんな素敵な作品でした。
設定としてはシリアスに分類されるかと思いますが、二人の掛け合いが漫才のようで、時に爆笑しました。さらに、ネットでセックスをする相手を探す、というところからスタートしている二人ということもあってか、朝丘作品にしてはエロ多めな気がします。
笑いあり、涙あり、エロあり。
ということで、こっそり一人で読むことをお勧めしたい。
個人的に氷山さんがめっちゃツボでしたね。
横柄な態度に隠された彼の誠実さや、結生に向ける恋心にキュンキュンしました。自分の年齢を考えたときに、20歳という結生の全てを貰っていいのか、と悩む彼の男気にも激萌えしました。
そして結生と結ばれた後の彼のデレっぷりに、めっちゃ笑わせてもらいました。口がかゆくなりそうな甘いセリフをさらりと言っちゃう、彼の浮かれっぷりに。
朝丘作品は何冊か読んでいますが、ダントツに好きな作品です。
文句なく、神評価です。
こちら、「坂道のソラ」と「窓辺のヒナタ」のシリーズ作です。
2作とも未読ですが、問題無く読めました。
わりと文章に特徴がある作家さんだと思うのです。
すごく透明感があって、どこか現実感が薄いと言うか。上手く言えないのですが、レースのカーテン一枚挟んで見ているような、生々しさの無い、美しくて儚い感じの。
今回、その透明感のある文章とストーリーがすごく合っていて、読み終えた後もいつまでも余韻から抜け出せませんでした。
生きる事、愛する事、幸せになる事。そして終焉ー。
すごく重くて深いテーマが、美しくて透明感のある文章で淡々と語られています。
身近な人間の「死」が取り扱われているため、複雑な思いを抱く方もおられるかもしれません。
ただ、個人的にはとても深く心に響きました。号泣もしました。すごくすごく良かったです。
あとがきで作者さんが、「同性愛を書いている理由の一つを、明確に描けた作品」と書かれています。
う~ん・・・。なるほどなぁ。これは同性だからこそ、辿り着いた場所だよなぁと感慨深く思わされます。
内容自体は、過去の失恋を引きずる大学生の結生と、恋愛抜きのセフレを求める会社員・氷山がSNSを通じて出会い、互いに惹かれ合って行く-。
でも氷山にはある事情があり、結生を「セフレ」としてしか接する事が出来ずー・・・と言った所です。
終始、結生の視点で進む為、優しいのに一歩を踏み込ませない氷山の態度は時おりズルくうつります。
そして、結生の一人称がとても切なかったり可愛かったりキュンとさせてくれる。この、いかにも若者の語り口調が苦手に感じる方もおられるかもしれませんが、私はストレートに心に届きました。
氷山に口では憎まれ口を叩くのですが、内心では好きで仕方ないのを溢れさせてるんですよね。このへんの描写が秀逸で、主人公である結生に、モロに共感させられる・・・。
あと、セフレという立場から絶対離れようとしないクセに、結生に対する氷山の言動は、明らかに大切で仕方ない扱いです。
セフレの時からその状態なので、二人が結ばれた後はもうベタ甘!
「おまえはなんなんだろうな・・・地上に舞い降りた天使かな」みたいな!! 二人のすれ違いパートが長い為、ホント萌え転がりました。
なんかね、そうゆうセリフを我慢する事無く、自由に言えるようになって良かったねと、安堵する。
そして先にも書いた通り、身近な人間の死が取り扱われます。
ここの所で泣き、その後のラストでまた泣き・・・。
ただ、二人の辿り着いた結論に、すごく心を揺さぶられました。いやもう、文章の一つ一つがすごく感動的で。帯にもある通り、命には限りがあるから、知られる幸福があるんですよね。
余韻の残る、とても素敵なラストでした。
あと最後になっちゃいましたが、yocoさんのイラストも世界観とすごく合っていて素敵でした。
口絵カラーですが、本文抜粋の文章と合わせてもうパーフェクト。表紙をめくって、すぐにやられた!
すごく素敵な作品でした。