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HARI TO HIME
すてきな衣装を着てみたい(女装趣味)攻めさんと、服飾デザイナーのお話。
でも、女装趣味っていうのとはちょっと違うような気がしました。
素敵なお洋服に憧れ、これを着てお姫様になりたい、と願う大柄な男性。これが若い女性であれば自然なのかもしれないけど、そうでない場合を女装趣味というのかな?
彼の気持ちはとても純粋。
ある日ショールームで見かけた服が気になり、デザイナーの服飾スクールに通うようになった浅野。先生の中嶋は、そこまで自分の服に惚れ込んでくれた浅野に次第に興味を持つようになり。。
服を通じた関係がちょっとエロティックですが、浅野という人物に出会った中嶋の自己実現のストーリーともなっています。
絵はちょっと苦手(ごめんなさい)だけど、素敵なお話でした。
電子で読んでいたけど紙で買いなおした素敵な作品。
先生の初コミックスは、3つの短編集とそれぞれにまつわる描きおろしです。
いやあ…電子で読んだときにも思ったけど
この短いページにギュギュっと萌えを詰め込んで、読ませてくる…
この作家さんはスゴイ!と思いましたが、それは二冊目(ヒヨコくんは甘くない)の作品で確信になりました。
Hな描写はほぼないのに、絵が綺麗で色っぽい。
服飾デザイナーと綺麗な女性の服を着たい男性
嘘をつくと吐いてしまう男性と嘘がつけない男性
猫好きな男子高校生と引きこもり作家とその飼い猫
三作の独特の世界観に魅了され
気が付くとまた読み返したくなる良作です。
表紙買い。カラーイラストがとても素敵。本文のマンガマンガしてないイラストタッチの描線も好み。初単行本らしい初々しさもマル。
なによりこの作家さんが、BLというジャンル表現と自分の表現したいものを丁寧に擦り合わせ、真摯に答えを求め続けている様が超好感度高い。まだ拙く、読者を説得しおおせているとは言い切れないが(紙数の問題もあるし)私はかなり満足でした。
自分は男同士の恋愛のどこに萌えているのか、という点でこの作者さんとは気があうと思う。新作出たら読みます。
三本収録。表題作が最新作なのだが、「男の娘」と逆ベクトルの女装でキラキラした純愛を描くマニアックな萌え。仕立屋さん萌えは分かりやすいと思う。
デビュー作(?)の小説家と高校生の恋の妙に視点が定まらない、ふわふわと浮ついた不思議な感じけっこうハマる。(マンガとしては決して上手くはないのだが)
2本目のあとがきに書いていた童●マンセー発言に妙にシンパシー感じる。この作家さんのキャラは基本ノンケ・もしくは無自覚なゲイが多く、その辺けっこう細心で描いてて好きだな。
私はこの作家さんの絵、透明感があって好きです。
どの作品も、不器用がゆえに損をしていたり、
上手く立ち回れなかったり、
そういう本質的な切なさみたいなものが見えて、
共感できるし胸にグッときたりします。
イイ人なのに周りに気づかれない人、
真面目で一生懸命なのに周りと馴染めない人、
そんな少し不器用な人たちに
上手にスポットを当てて、
切なさとクスッと笑えるユーモアも交えながら
最後まで飽きることなく読めてしまいます。
個人的に和服フェチなので、着物萌えです。
今後の作品にも期待しています!
正直、期待外れでした。。
序盤を読んだ時は、攻も受も完璧にノンケだし、面白そうだなと思ったのですが。
とにかく展開が速過ぎる。
物語が進むに連れ駆け足気味ですね。
完全なノンケである攻・花が、受・浅野に惹かれるまでの描き方が雑過ぎる。
失礼ですが、画力がある作家さんではないので、ストーリーで魅せるしかないと思うんです。
でもそこを雑にしちゃうと、もう何の魅力もない。
あと女装(女性ものの服)というキーワードを重要なポイントとして使うにしては、出てくる服が全く可愛くない。
何じゃこりゃ・・・って感じの服ばっかりです。
女性が着るキラキラした可愛らしい服に憧れる男が、こんな服で喜ぶか?
秀良子さんの『宇田川町で待っててよ』なんかは、女装の時に着る服がすごくオシャレで、ちゃんと研究してる感じがしましたが、こちらの作品は・・・ほんと何じゃこりゃ?って服。
しまいには、コートの下に何か黒レースの下着だけで外出・・・もう女装じゃなくて変態ですね。。
何か全体的に、無理して耽美・背徳的な雰囲気を出そうとしてる感がすごかったです。
そんな作風とは思えないのに、無理にやろうとして出来てない感じ。
同時収録作の『なまえはまだない』の方がまだマシでした。
恋を知らないが故に、恋を表現出来ない作家。
偉そうなことを言いながらも、自分も実は恋を知らない男子高校生。
そして作家が飼ってる猫のサエキさんがすごく可愛かった。
とはいえ、やはり絵・ストーリーの進め方両方が雑な作家さんだなという印象を受けました。