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sanren artisans
2013年に発売された旧版に書き下ろしを加え、出版社を変えて新装版として発売された今作品。2巻同時発売されましたが、2巻で完結ではなくまだまだ続きがあります。
猿屋さんといえば某海賊漫画の二次創作をされていて、その世界では絶大な人気を誇った作家さん。当時から画力はめちゃめちゃ高く綺麗で緻密な絵柄に定評がありましたが、今現在もその絵柄の綺麗さは変わらず。細かいところまできっちり描かれている様は読んでて圧巻です。
某海賊漫画のキャラ(の絵柄とか性格とか)と、この作品のキャラが被っている感じは受けますので、そういうのが苦手な方にはちょっときついかもしれません。
旧版の方のレビューにも内容を書いてくださっていますが、ざっくりと書きたいと思います。
「羽洲高校」という高校が舞台。
この羽洲高校に、小野寺哲太・小笠原峰・小田貴雄という三人の生徒が受験をする、という所から物語はスタート。哲太・峰・貴雄の三人は幼なじみ。そして一緒に住んでもいるという関係。
料理が得意でミステリアスな雰囲気を醸し出している峰。
峰のことが大好きで、「自身の命を懸けてでも峰を守るのが自分の使命」と言い切る哲太。
大金持ちの子息で、女の子が大好きな貴雄。
この三人と友人になる、
鉄工所の息子、という事で常に鉄製のものを持ち歩いている清水。
家は貧しいが優秀な頭脳を持つ潔癖症ぎみの布施。
そして羽洲高校の教師で布施に惚れこみ求愛しまくる信貴先生。
序盤はこの面子がメインでストーリーは展開していきます。
彼らの共通点は普通は聞こえない「なにか」が聞き取れること。
そしてその「なにか」を聞き取れる新入生が「ヒナ」となり上級生たちから狩りの対象となり襲われるという「三連」と呼ばれるバトルが始まるが…。
というストーリー。
とにかく謎だらけです。
読んでも読んでも謎が謎を呼びなかなか理解できない。
もともと猿屋さんはなぞなぞのような言葉遊びが得意な作家さんで、理解できるとめっちゃ面白いのだけれど理解できないと「?」となってしまう作風を描かれる作家さん。この『三連~』はそういった言葉遊びに加え、ストーリーも謎解きの面を持っていて、その謎が解けてこないと理解しづらい作品かと思います。
が、この作品の世界観が理解できはじめると、
これがめっちゃ面白い…!
恋愛感情がメインに据えられている作品ではなく、BLというよりは少年漫画の様相を呈しているのでこれも好みが分かれるところかもしれませんが、アクション系の少年漫画がお好きな方ならツボに入るんじゃなかろうかと思います。
そして、そんなアクション漫画の体を成しているストーリーの中にほんのりと漂うBL臭がとってもおいしいのです。
男として惚れている、という面もありつつ、でもそこに恋愛感情もあるよね?というあくまで「ほんのり」なBL臭がたまらなくツボでした。
彼らのほかにも、魅力的で、かつ今後重要な位置に立つであろうキャラも多く登場し、だからこそ話が複雑に絡みよく分からん…、ともなるわけですが、そこを読み解いた先に萌えとストーリーの面白さが見えてきます。
サクッと軽く読める作品ではなくじっくり何回も読み返す必要があるので、そういった作風が苦手な方にはやや不向きな作品かと思いますが、個人的にはめちゃめちゃ面白かったです。
思っていたのとちょっと違ったかな。
幼馴染みの同級生や先輩後輩の学園物には間違いないんだけど、
コミカルでシュールなアホアホギャグでもあるんだけど、、、
とにかく、ドタバタしたギャグの分量が多くて、お話の本筋を追うのに苦労してしまった。
大まかなストーリーとしては、学園を舞台にしてはいるけど、実は、国全体にかかわる大きな権力闘争の後継者育成のための模擬戦闘のお話なのではと推察したのだが、これであっているかな?
一応、幼なじみに好き好き言っていたり、男同士でキスしてたりと、ボーイズ同士のラブは描き込んであるのでBLではあるのだろうけど、それぞれのキャラクターの設定がなんだか壮大なので、ラブ方面まで盛り込まなくても別にいいんじゃないかと思ったりというか、ラブのお話にするにはこの設定とか世界観とかは非日常的すぎるというか、、、
とりあえず、普通にラブやエロを読みたい方にはお勧めしないです。
商業誌として売る気があるのかよくわからない作品だった。
ファンの人は喜ぶのだとは思うけど、二次創作系がそこまで好きじゃない者からしたら某海賊物的なクセ(絵柄)が強すぎてお金を無駄にしちゃったなーと辛くなった。
同人ならここまでは思わなかったと思う。