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sonokareshi kikangentei ni tsuki
体育会系の陸玖とインドアおとなしめなユズ。
対照的なふたりなようで、
それでも一緒にいて違和感がなかったです。
陸玖の片思いからはじまって
2週間の「思い出作りお付き合い」で
過ごしていくうちに
ユズの気持ちが本当に陸玖に向いていきましたね。
めちゃくちゃ青春!甘酸っぱい!
っていう感じでもなく
でも、性欲に走ることもなく
それなのに単調には感じないというのは
結構すごいことだな、と読み終えて思いました。
ほぼふたりの世界だったからですかね。
それが逆に良かったです。
ユズは小説をたくさん読んでいるだけあって、自分の気持ちを詩的に表現しているのがさすがだなと思いました。
陸玖のお兄ちゃんもかっこよかったです(笑)
きゅんカワ。お付き合い、始まるまでの10日間を可愛いく描いたストーリー。
ユズは突然、同級生の陸玖にお試し期間的な感じで、「思い出作り」をして欲しいと告白される。もう直ぐ卒業だから。部活の引き継ぎが終わったら、告白しようと思ってた、と。あまりの真剣さについ。絆されて付き合うことになるユズ。性的な意味で。恋という意味で。好きだと言う陸玖に、戸惑いを隠せないユズ。だって。まさか男の子から告白されるなんて。本が好きで。いつも物語世界に浸かっていたユズは、本当の恋なんて知らない。けれど、そんな世界に憧れていた。
陸玖は、空想の世界から、もっと素敵で、心が激しく揺れる現実世界に連れ出してくれる。戸惑いしか無かったのに。陸玖と過ごす時間は楽しくて。「思い出作り」なんて嫌だ、このままずっと。側にいたいと思うようになって行くユズ。もちろんその気持ちは陸玖も同じ。だけど互いに気持ちを言葉にしないから、少しずつすれ違って行く2人。
本を読んでいる間だけ。自由だと思っていた心は。本当はずっと自由。いつか心のままに。
本当の気持ちを。好きだという言葉を。懸命に伝える勇気を。
走り出すユズも。やっぱり「好きだ」と改めて伝える陸玖も。2人共にただただ可愛くて。
ユズの笑顔と涙にキュンキュンです。
2人を近くで見守りながら背中を押してくれる先生とか。陸玖の中学時代の同級生の女の子とか。皆んないい人で温かくて優しい。ほっこりします。
そんなほっこり系なので、エチは基本的には無し。無いんですけど、描き下ろし「そのふたり、以心伝心につき…?」にて。陸玖は夢の中で、ユズから襲い受け⁈ 願ったり叶ったり…なんだけど。夢の中でまで、ユズの本好きに悩ましくヤキモチ。っていう可愛いエピソード。
ぷれぱーるさんが綺麗にまとめてくださっているので、それ以上のレビューは必要ないかなと思いつつ、読書記録として残しておきたいので失礼します。
高校球児×本の虫くんです。
お互いに附属大学に進学することが決まっているものの、学部違いで県外になることから意を決して本の虫くん(柚元)に告白した野球部キャプテンの日高(陸玖)。
「無理なのは分かっているからせめて思い出を作りたい」と、2週間のお付き合いを承諾してもらいます。
視点は本の虫くんで、突然の同性からの告白(しかも人生初)に戸惑いながらも、陸玖の思いに向き合ううちに自分の気持ちの変化にさらに戸惑い、戸惑っているうちに陸玖の元カノが登場したり、というイベントがありつつ、という王道ストーリーなのですが…。
この作品の魅力は可愛らしい柚元の泣き顔でも、応援席の無邪気な柚元の姿でも、大柄で坊主がやっとここまで伸びました!という引退球児らしい陸玖のルックスでもなく、柚元の脳内ではないかと思うのです。
その体躯から陸玖をアポロンに例えたり(そのときの展開がちょっと笑えます)、「どのくらい思い出になっちゃったかな」(ここ、可愛すぎてきゅんきゅんしました!)とか、「もう次の本を選び始めている」という例えも本の虫くんらしくて良かった。
言葉選びが素直に本の世界で遊んできた子らしさが出ていて、本当に可愛いんです。
体感してほしい、この可愛さ。
ただ1個だけ気になったのは、
柚元を大好きな陸玖は「ユズ」呼び、一方告られた方の柚元は「日高」ではなく「陸玖」呼びだったということでしょうか。
自分が好きな相手のこと、下の名前で呼びたいよね、呼びたいはずだよね?と思ったので、「あれ?何で?」と思ってしまいました。
おまけマンガで柚元が「昔のあだ名は千歳あめ」と言っているのですが、そこで「あ、この子、千歳くんだったんだ?」と気付いたほど、柚元の下の名前、出て来ませんでした。
本当に小さいことなんですけど気になったら気になってしまいました。
気軽な気持ちで読み始めたけど、かなり良かったです。
すごく可愛くて、ちょっと切なくて王道BLです。
生まれて初めての告白が、なぜか同級生男子だった柚元。
思い出作りでいいからと、2週間限定で同級生の日高と付き合い始める。
真っ直ぐ気持ちを伝えてくる日高のことが少しずつ気になり始め、それはいつの間にか恋に…
王道中の王道なのですが、とにかく2人とも可愛い。
もちろん?Hなことは妄想でしかないのですが、それがまた良かったです。
ピュアピュアな2人にすっかり毒気を抜かれ、癒されてしまいました。