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hoshigarisan de wagamama de
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
この作品、1話と途中を別のところで読んだ記憶があるのですが、この度やっと購入に踏み切りました。
冒頭から女を人と思わないようなクズなヤリチンシーンからのスタート。
まさかここまで萌え倒すとは、誰が予想したでしょうか。
バンドマンのカナンはライブ後に何人もの女を抱かないと熱が治らない。
その日も打ち上げに呼んだ女を抱き潰していたところ、「僕、どうですか!」と言ってきたのは…。
整った顔でふわふわの髪をしたリュータに「これなら抱けるかも」と思ったのも束の間、あっという間に形成逆転でございます。
ヤリチンくんが掘られる展開はなかなかオツでございます。
ここから熱狂的なカナンファンのリュータの快進撃が始まるのですが、やり方がこすい。
大企業の御曹司である自分の財力やコネをフル稼働して、カナンを誘き出したり、スポンサーになってライブを主催してみたり、何でもありです。
しかしながら世の中盛者必衰。
身内の紛争に敗れたリュータが姿をくらましたことで、最初は疎ましく思っていたはずのカナンの気持ちに変化が…。
カナン目線なので、カナンの気持ちはクズ時代からしっかり伝わってきます。
ヤレれば誰でもいい、から、リュータがいいに変わっていく過程が微に入り細に入り描かれているので、カナンにとってのリュータの存在価値をカナンも読者もわかりすぎるほど分かっている状況で、リュータのブレーキの掛け方に焦れる。
この子は自分の価値を見誤るにもほどがある。
しかもそういう風に思うことで、自分が敬愛するカナンもバカにしていることになるとは思わないのかな?と思ってしまうけど、そこはカナンも気にしていなかったのでスルーで。
嫌なやつだと思っていた相手にどんどん時間を占領されて、こころも占領されて、姿が見えないだけで弱くなる。
強気で最低でクズなカナンはいずこへ…、というくらい自分を変えてくれる相手との運命の出会い、素晴らしいです。
切ないとか胸が締め付けられるというようなイベントはないものの、気持ちが真っ直ぐに届かなかったり、相手を思いやり過ぎて、かえって不満を与えてしまうといった焦れる感じがたまらない作品でした。
クズな子が本気の愛に目覚める作品が好きな方はぜひ!
甘えたカナンの「るーた」呼びに悶えてください。