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狂おしく愛を求める、トライアングル・オメガバース “運命”なんて、錯覚だ――。
elite omega wa yoru ni oborete
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
作家買い。
ネタバレ含んでいます。ご注意を。
篁さんの新刊はオメガバースもの。それもちょっと変わった三角関係を描いた作品です。
視点は途中で切り替わりますが、βの五月女くんが主人公と言っていいと思います。
五月女くんは大手企業に勤めるリーマン。
彼は「凡人」と言われるβです。
そんな五月女くんは仕事ができて優秀な先輩・雪代がいます。雪代さんはその優秀さから周囲の人にはαだと思われていますが、実は彼はαではなくΩ。それを知っているのは高校時代から付き合いのある五月女くんだけ。
恋人という関係になったことはないものの、五月女くんはさりげなくΩの雪代さんを助け、常にサポートし続けてきたという歴史が彼らにはある。
ところがある日、彼らの会社の副社長の柊さんが現れたことで彼らの関係は急速に変化し…。
というお話。
Ωである雪代さんを巡って、βの五月女くんとαの柊さんが駆け引きをする、という三角関係なのですが、柊さんは雪代さんの「運命の番」。
雪代さんにとって大切なのは五月女くん、けれど身体は運命の番である柊さんに惹かれてしまう。
オメガバースという設定をフルに生かしたストーリーで、めっちゃ萌えました。
Ωであることで苦労してきた雪代さん。
家族はαという家系に生れながらも、自身はβの五月女くん。
二人とも「αではない」という事だけで、家族との間に軋轢がある。そのために劣等感を抱えて生きてきている。そのあたりも上手に生かされていて、彼らの「今後」を左右する大きなファクターになっているのも良かった。
だからこそ、最後に雪代さんが選んだ選択が哀しかった。
自分の気持ちにふたをして五月女くんを守ろうとする雪代さんですが、「運命の番」という宿命に逆うこができないのも事実。気持ちが追い付かないまま、快楽に流され柊さんと行為にふけってしまう雪代さんがくっそエロいです。
この作品は「side α」という事で、完結には至っていません。
「side β」、「side Ω」に続くのかな。
オメガバースものはα×Ω、という設定が多くβは脇役であることが多い気がしますが、今作品はそのβに光を当てた(と言いつつも、αに押され気味ではある)斬新な設定で非常に面白かった。
「運命の番」に翻弄される雪代さん。
βであるコンプレックスを抱えながらも柊さんから雪代さんを奪い返そうと奮闘する五月女くん。
そしていい感じにゲスい柊さん。
この三人の恋のゆくえはいかに。
雪代さんはΩゆえに何人かのαに襲われる、という描写があります。モブレが苦手な方にはちょっときつい展開がありますので注意が必要かも。
ストーリーは面白かったのですが、絵柄にあまり差がなく、読み始めたときに雪代さんと五月女くんの区別がつきにくかったのが残念。
綺麗な絵柄と萌えるストーリーだったので、より一層、その点が気になりました。
けれど、篁さん作品はほぼほぼ読んでいると思いますが、一番ツボに入った神作品でした。
オメガバース作品です。
作者の方が構想に1年かけたと言うだけあって、(カバー下に解説が描かれているのですが)細部までしっかり考えられていて丁寧でびっくりしました。
α、β、Ωの属性の違いや社会に置ける立ち位置、魂の番など基本に忠実でオメガバースとはなんぞや?と初読みされたい方には 分かりやすくお薦めかと思います。
オメガバースはその設定故に重くドロドロしたものになりがちで、敬遠されてしまうかもしれませんが 話の割には性描写はライトですので初心者の方にもお薦めかと思います。
sideαとありますが、Ω 、βからの視点も交互に織り込まれストーリーが進んでいきますので、それぞれの思惑が交差するヒューマンドラマ的なものを今後見られるのではないかと期待してます。
ただ 思いっきり続きます。
ストーリー的には これからって感じで 結構な不完全燃焼です。
待ちたくない方には完結してからイッキ読みされてもいいかと。
篁先生の作品は絵柄が綺麗で読みやすいですが、キャラが全てホスト系…。
リーマンには見えないです…。
唯一の難点はそこかな〰(・_・)
αとして生きてきた優秀なΩである、雪代はその努力で比較的大きな企業の最年少統括部長という役職に就き、人望もあり、頑張って生きていた。
後輩の早乙女(β)は、高校時代からそんな雪代の体調を気遣いながら、陰となり支えていた。
二人はそうした中でお互いを気遣い、想いあってはいたが、恋人同士では無い。
一度だけ、発情した雪代を治める為にそのカラダに触れた事があったが、カラダを繋ぐ事は無かった。そんな二人の前に、優秀なαである柊 副社長が「運命の番」として現れる‼︎
彼の登場は二人のこれまでの関係を揺さぶって…。
という、メロドラマだと思われ。この巻は序章です。
想い合う二人は「運命」に打ち勝つ事が出来るのか⁈ あの〜「かしデス」の 執事編、みたいな感じになるんですかね〜?と言ったところですかね。
「運命」に負けない、自分の人生を、愛を、掴み取って欲しいなぁーと思っています。
頑張れ、早乙女‼︎
ところで、本編がピリついてるのでオマケのパロディに癒されます〜♡
キレイなカラーページですし。
柊がただのセクハラ野郎になってるのも笑えます!次巻にも付いてて欲しい。
フルール連載当時から注目しておりました、オメガバース作品です。
表紙からも伝わる艷やかなイラストが大変魅力的です。
※この1冊では物語は完結しません※
「俺がαだったら……先輩の事も一生俺が守れたのに――…」
藤くんが可哀想に、柊さんが当て馬に映るこの巻。
続刊のside:β 現在Web連載中のお話を読めば、柊さんがただの当て馬ではないこと、柊さんも色々と抱えているものがあるということが理解して頂けると思います。
物語の序章、幕を開けたばかりの切ない三角関係を、たくさんの方に読んで頂きたいです。
1巻完結だと思って読んでいたら、続編ありで中途半端なところで終わってしまいました。なので、今のところムカムカするエリートαのお話って感想です。私が苦手なオメガバースものの嫌な部分、αのエリート意識、Ω差別、発情期のΩを複数で襲うシーンなどがずらりで、αムカつくー!!しかも、“魂の番”の私の中の定義は“魂がひかれあう=好き”になるだったのに、そこまでも否定されて、体が求めるだけってのが最低でした。こんな最低野郎の魂の番パターンあるんだぁ!!
サイドaでαを徹底的に嫌なキャラで登場させてサイドbでαを変身させるか、βの彼、藤くんと雪代さんが運命をはね除ける頑張りを見せるかするんでしょうかねぇ。何れにしても、今のところ柊バーカバーカ!と思っちゃってる私は作者の思惑通りなんでしょう。早く続きを読みた~い!
表紙の色使いが好みだったので思わず買ってしまいました。
でも残念!!私には合わなかった…。
登場人物皆同じ顔です。特に雪代と早月女、髪型まで似ているので本当に区別がつかず3回ぐらい読み直してようやくいろいろ理解しました。
「魂の番」というキーワードが出てきますが、私は、登場人物がいろいろ悩みながら両想いになるという展開が好きなので、本能的にただ魅かれるという設定はあまり好みじゃなかったです。これじゃ勝ち目ないじゃん、β五月乙。
「エロ」も、普段エロい作品を読んでばかりいるせいか、全くエロく感じませんでした。お話も淡々と進むので、キャラ萌えも出来ない。
苦手なオメガバースを克服しようと読んだ作品でしたが、やっぱり私、普通のBLが一番合うのかなぁと学習した一冊でした。