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after school
意外と評価数が少なくて驚いております。
結構良かったですよ、こちら。
表題作ともうひとつ、食べ物好きにはたまらない作品が収録されています。
「アフタースクール」
一瞬、◯泉洋と倍返しの俳優さんのW主演映画のコミカライズかと思ってしまいました。
ある高校の無敵の2トップの話でした。
短髪眼鏡、人当たりの良いイケメン二階堂と、孤高の長髪美人、高津。
他校が大勢でかかってきても2人で伸してしまうほどの喧嘩の強さを誇る2人が、興奮冷めやらぬ状態でお互いの体を求めてしまうというストーリー。
プロット的には「読んだことある」ものなのですが、その既読感溢れるストーリーをぜひ鳥海さんの美しい作画で読んでみてほしいのです。
二階堂のビジュアル、どこかで見たことがある気がするのですが、どこだろう。からだの線の太さが違うけど、某バレー漫画の憎まれ口叩き屋さんか。いや、もっと似てるキャラがいたはず。思い出せず。
二階堂はクールイケメン、高津は本当に妖艶な美人です。なのに高津、その美貌をあまり讃えられていないんですよね。一度だけ二階堂がこころを鷲掴みにされた瞬間のコマがキラキラ満載の美人で描かれているのですが、通常運転でものすごい美人なのに、周囲にもてはやされません。おかしい。
深くからだを求めると同時に生じるのが、プライド問題ですね。
受けがどうプライドを保つかという大きな障壁が、「対等に渡り合ってきた」からこそ余計に乗り越えがたい。この辺り、読み応えがありました。
「はらぺこダーリン」「こじらせハニー」
唐揚げを筆頭に食べ物がもりもり出て来ます!
コンビニで買ったらしい串に刺さった肉団子のようなものがすごく気になります。
9歳違いの幼馴染みの10年単位の愛を描いた作品です。
煮え切らない大人と潔い年下くん。
大人の方のキャラがイラッとするので、食べ物を主人公として読むのがおすすめです。
ビジュアル目当てで読んでも損はないと思います。
えろすもがっつり描かれていますが、「えろすはちょっと…」という方も顔面に集中して読めば大丈夫です。
中編2作収録。
表題作は「ラブ上等!」のスピンオフ作ですが、私はそちらは未読です。
「アフタースクール」
元々連んでいた二階堂と高津。
ある日、他校との喧嘩の後雨に降られ、雨宿り中に妙なテンションで抱き合ったあと、二階堂はベタベタしてきて、高津は素っ気なく振り払う。
後輩たちも怖がって近寄っても来ないくらい苦虫を噛み潰すような高津。それは…
高津を可愛いと言い、俺のものになれという二階堂に対して、それでは対等になれないと叫ぶ高津。
この辺は、攻め受け固定のCPではあるけれどコンセプトとしては「攻x攻」的な設定だと思います。
その後、周囲から慕われ後輩が纏わりつくようになった高津に、今度は二階堂が心の中でイラつくように。
独占欲の限界を越え、屋上で「高ちゃん、覚悟しろよ」と凄む二階堂。
喧嘩がはじまる!…と誤解した後輩たちが逃げ出した後の無人の屋上で、2人はまるでバトルのように抱き合う…
二階堂も高津も高身長で、タイプの違うカッコよさがあります。そんな2人のラブシーンは迫力満点。
「ビフォーアフター」
↑の激しいHの後、2人で寝落ちた間に二階堂が見たのは、高津への恋に落ちた瞬間の懐かしい夢。
あんなに抱き合ったのに、高津はまだ二階堂を食い足りないようです。
「はらぺこダーリン」
高校生の健次は、お弁当屋さんの唐揚げが大好き。それは、お弁当屋さんの息子の涼に子供の頃から恋してるから。
ところが、ある日路上で男性と抱き合う涼を見てしまい…
詰め寄ると涼は実はビッチで、好きだと告白してくる純情な健次を「味見してやる」なんて言いながら襲い受け。
健次は、涼は俺のものになったと思ったけど、涼は他の男とも。健次は怒り傷ついて涼から離れ、お弁当屋にも寄り付かなくなるが…
ビッチだった涼もいつの間にか健次が一番になっていました。
意外とエロシーンがつゆだくの激しめで、展開は安易な気もするけど読み応えはあり。
「こじらせハニー」
健次x涼の10年後。
2人はずっと続いています。健次27才、涼36才。健次はずっと涼にめろめろで、同居を申し込んでいますが、涼は拒んでいます。
でも実は涼は一緒に住むのが怖いだけ。健次の一途さが素敵な1編。
ラストシーンはそこからまた10年。37才x46才の重ねた手の薬指には指輪が。
77x86までも頑張ってほしい。
何かのスピンオフのようです。私はこちらのみ読みましたが大丈夫でした。
高校生同士、鹸化が強いヤンキー設定みたいです。最初からカップルで、校内でしまくってます。キザっぽい感じの台詞で、言葉責めの攻めと照れ故のツンツン受けというキャラですが、特にエピソードとかがないので、なんとなく雰囲気だけでとりあえずHしている、という印象でした。
というわけであまり萌えられず。
もう1つ、からあげやさん(お弁当屋さん)の息子と、近所の黒髪男子の幼なじみ話画は言っていました。こちらも第一話はHのみって感じなのですが、成長した健次(攻め)の甘い同居話、壮年期の後日談的なものもあり、表題作よりよかったです。