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小笠原宇紀の名作が、描き下ろしありの新装版で登場!!
netsujo no virtuoso
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
小笠原作品の中で一番好きで、たま〜に無性に読みたくなる作品。別名義(ライトグラフII)の方から入り、自分的に異色枠な感じの作家様なんですけど、独特な絵柄はマンガになると不思議な世界観を発揮するというか、ハマったら珍味のような(褒めてます)やみつきになるような味わいがあって、本当に独特です。中でもこの作品は個人的な性癖のカタマリで構成されておりまして、何度読んでもズクンときます。
BLで大好きなシチュなんですけど、まずは再会ものだっていうところですでにキュンとしてます。そしてこのお話は年上の受けの方が年下の攻めに長いこと執着しているんですよね〜実は。この、実は…っていうところにもキュン。過去に出会っていた二人は、当時からピアニストとして同じ高みを目指していながら、共に挫折を経験した者同士っていう背景も切ない。それからしばらくの時を経て、正体を隠した受けが、体を張ってでも落ちぶれた攻めを再起させたいという密かな望みを抱いていることが明かされていきます。その思いががねーもうねー、愛でしかないんですよね…。説明がなくてもそれが読み取れるのがすごいところ。「思い」に説明はいらないんです。
一方の攻めは、次第に受けが過去に自分を可愛がってくれた憧れのお兄さんだったことを思い出していきますが、攻めの方の断片的で鮮烈な記憶の欠片を拾い集めるように物語が進み、受け側の思いを想像しながら読むともう、キュンキュン悶えちゃうんですよ…。
展開が速めな作者様なので、たくさんの情報がギュっと凝縮されているがゆえダイナミックにも感じます。でもあとちょっとページ数があったらなぁと思わないこともなきにしもあらず…笑
ギャグテイストを躊躇なくブッ込む作風なので、所々に挟まれる笑いのツボが不思議な間を生んでいたり、気が抜けるようなほんわかしてるところがあってシリアス過ぎないところも心地良いです。でもエロには男同士っていうのがしっかり出てるところがたまりません。ほのかにやおい臭がにおわないこともないけれども、裸体がとてつもなく好みで。
猫チャンがお話を引っ張って行ってくれるところも好き。攻め受け両者の一途さがやっぱりツボなんです。
雑誌掲載時からどうにも気になる作品でした。
あれからもう8年が経過するのですね。
ピアノもの、そして強気年下攻めとなると私の萌えツボにどストライクw
設定からいって多少無理めなところがあるのは否めないですが、これくらいなら許容範囲です♪
音楽学校の優秀な生徒であったものの挫折しステージマネージャーになったロレンツォと、
一度ステージをぶち壊してしまいレストランやバーの日雇いピアニストに転落した鍵三。
どちらも心に欠けた部分があり、学生時代そして現在と、お互いの存在がいい意味で枷となり、新しい関係を築いていく様が見られます。
鍵三がロレンツォへの恋心を自覚してからどんどん男前になっていくのが頼もしくて仕方ないのです。
どうすればロレンツォが自分だけのものになってくれるのか、優しくしたいのになかなかできない葛藤。そして昔のロレンツォの弾くピアノへの執着。
それらを経ての最後のほうのセリフなんて、とーっても格好いいw
また、ここぞ!という場面での顔付き&アングルがとても素敵なんです。悶えますっ
ロレンツォは直情的な鍵三からしたら非常に解りずらい人であり、大人であり、彼は知らず知らず鍵三をかき乱すのです。
その関係が堪らなく好きでした。
しかしこの話、あと数話だけでも続いて欲しかった。
この後どのようにして鍵三が世界で活躍していき夢を叶えられていったのかを見たかったのですよね。
それらのことを書いて下さっていれば、文句なしの5つ星だったのですが。。
ともあれ二人の今後に幸あれと願ってしまう、大好きな二人の物語です。
それにしても、当時と絵柄が変わられてしまったことが非常に残念に思ってしまいます。
こちらは執筆当時と絵柄が変わってしまったのか、書き足しや書き下ろしの部分が違和感があって、修正も増えていて、当時のファンとしては少し残念でした。
はっきりいって、新装版はいらなかったかな、というのが正直な気持ち。
ファンなので、一応、気になるので手に入れましたが。
このあたり、絵柄や雰囲気が変わっても、好きな気持ちは変わらない描き手さんもいれば、変わったことで、自分の好みからは外れてしまう描き手さんもいるので、しょうがないことかなと思いますが。
でも、変わってしまっても、丁寧でお上手なことには変わりないので、これから読む方はこちらのほうがいいのかも?
内容は他の方がすばらしいレビューをされているので、私はマニアックな所で、、
受、ロレンツォ様の裸に靴下のみでの交わりに、テンションが上がりました。
別に、私は靴下フェチではないとは思うのですが、「靴下、それも黒!!全裸に黒靴下のみ!!」とテンションがもうだだ上がり。攻様はしっかり靴下を脱いでいるというのに、ロレンツォ様は靴下履いたまま。
それだけで買って良かった(これは神!)と思いました。
まるごと一冊全部がひとつのストーリー。
いやぁ、面白かった。。。
満足です。
シリアスなんだけれども、笑えるところも満載です。
キャラクターが明るいからかな。
重苦しい感じがあまりなかったです。
ロレンツォがどんな時にも冷静で、
そんなロレンツォを見ていて冷静さを欠く鍵三・・・と
2人の心情や表情の違いが巧みに描かれていて
言い回しなんかもとても面白かった。
2人が出会った経緯なんかもしっかり書かれているので
ストーリーがきちんと楽しめました。
繰り返し読める作品だと思います♪
以前発行されていたものに、同人作品「前夜」「猫と休暇」描き下ろし「ノイズ・アンド・ミュージック」とカラーイラストを加えた新装版。
ボユームもありますが、作品が加わったことで内容も充実したものになっているのではないでしょうか。
いつもの軽快なノリも含みながら、その実はかなりシリアスな内容なのですが、それを感じさせない作品はとても秀逸な一作だと思います。
国際コンクールで優勝して、その後の活躍も期待された健三だったが、その短気から行き詰まり、ピアニストとしての未来は絶たれてしまう。
そこへ住込みで深夜にピアノを弾くという仕事の依頼でやってきたのが、貴族のロレンツォの屋敷。
彼が音楽院で健三の指導をしてくれた年上の同級生だったことを知り、またステージマネジャーとして働きながら、そこに来る演奏家と寝ている事を知り、苛立ちから犯してしまう。
ロレンツォの麻薬依存症とピアノが弾けなくなった経緯。
ロレンツォにとっての健三の存在意義。
健三にとってのロレンツォの存在意義。
それらが、ピアノを通して深まっていく姿が淡々としながらも、官能的に熱く進行していく。
そして、再生のきっかけとなるピアノ協奏曲のシーンは演奏よりエロが先立ち、オオー!!な展開でびっくりさせられる。
健三の熱さと一途さがロレンツォを、ロレンツォの醒めた情熱が健三を、それぞれ再生させた物語なのかな?とも思う。
しかし、そこは小笠原作品なのでエロの存在は大きく、しかも不自然でなく溶け込むように出てくるのがイイ♪
思わず注目してしまったのが、体位が、ヒトコマ毎に変わるのが萌えツボ!
少し古い作品だからかもしれないが、ブツが白抜きされてしまっているのが”チッ”な感じで残念であるが・・・ww
それにしても、このロレンツォの年齢は一体いくつなのか?
『猫と休暇』の首輪はワンコにもニャンコにも使えるということだが、自ら進んでずっと繋げていて・・・ってエロす!!
でも、実はとてもシリアスだったのです~禁断症状を乗り切る為だったって~体力勝負だな
書き下ろしは08年に描かれているので、キャラの顔が変わっていて、健三がかわいくなってました☆
読後はかなりな満足度。
スーパーダークロレンツォが気に入りました。
2005年にショコラコミックスより出版されていたものの新装版です。本編の内容に加え、同人誌として販売され居ていたSSが2編と書下ろしが1編のほかにコミックス未収録だったイラストが数枚収録されています。
内容をご存じない方にストーリーを紹介すると、舞台はイタリアもしくはドイツあたりのヨーロッパ、舞台の上で癇癪を起こしステージを自らめちゃくちゃにしてしまった後、自分のひきたい音が出せなくなり、場末の飲み屋などでピアノを弾いて食いつないでいる日本人ピアニストの篠塚鍵三(しのづかけんぞう)と、実力はあるのに、周りからのプレッシャーに耐え切れず薬に手を出し身を持ち崩してしまいピアノを止めてしまった元ピアニストのロレンツォ・カルラッチ。
鍵三がそんなロレンツォの自宅にお抱えピアニストとして雇われたところから物語りは始まります。
最初は貴族の道楽なのか・・・くらいに考えていた鍵三ですが、一緒に暮らすうち色々わかってくるんですね、ロレンツォと自分は昔自分が留学していた音楽院で出会ったことがあっただとか、ピアニストを止めたあとはステージマネージャーをやっていて鍵三をピアニストとしてもう一度表舞台に立たせることが目的だったりとか・・・。
ぶっとび~な設定が多い小笠原作品の中では比較的シリアス路線の話なのですが、なにしろ小笠原さんなので、ストーリーの中でも始終やってばかりいてですね、暗い部分があまり目立ちません^^;)
でもね、私この話結構好きなのですよね、年の差だとか、年下攻めだとか、へたれわんこだったりとか、私の萌ツボを思い切りついてくれちゃうし、なにしろ鍵三が可愛いんだもん(o´艸`o)
それに、エロ部分が際立っていたとしても、過去のしがらみやら欠点やら、いろいろなものを克服していく間の二人の苦悩とか、苛立ちなどは十分伝わってくるからそのあたり、さすがと言わざるを得ないですね。
同人誌に収録されている作品はもちろん未読だったので、改めて気づかされるものもあり、買ってよかったと思いました。
ただ、残念だったのがアレの修正のしかた。
見たいとは言わないけれども、あれはあんまりよ・・・。