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素直じゃないけど、優しくなれる関係―
ai no kotodama
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
どちらがどちら、というものでもありませんが便宜上立花攻という事で…。
短編集です。
愛の言霊シリーズが5本。
他読みきりが2本。
愛の言霊は大学、他読みきりは高校と違いはあれど、1冊学園もの、という所でしょうか。
立花と大谷は高校の時からの同級生で。
なんとなくお互いといるのが一番楽、という所から発展したCPではありますが、それでもやっぱりお互い嫉妬したりされたり、と、世間並みの恋人同士のように過ごしています。
どちらかというと、大谷目線で見てしまうのですが、そうすると何も知らないような顔をして、全てを知っている(た)立花がちょっと憎らしくも思えたり(笑)
でも、ケンカしてもやっぱり最後はお互いが一番良いという事に落ち着く、ちょっと落ちついた恋人同士のさわやか?な日常を味わえるかと思います。
5本の内、1本は友達CPですが、こちらは大変可愛らしい感じでほのぼのします。
他の読みきりは、サッカー部の同級生CP、クラスの目立つタイプx大人しいタイプ、な感じで、学園物、同級生もの好きな方にお勧めです。
紺野けい子先生の絵って、ディテールですごい現実味があるんですよ。
これもストーリー自体は1DKで同居する男子大学生カップルの日常。
淡々と日常がすすんでいく中でひそかな心の痛みや嫉妬が描かれている。
盛り上がりに欠けるといえばそうなんですが…。
二人が関係を周囲にカムアウトするでもなく、かといってことさら隠すわけでもなく、
それどころか、ホモって噂があったのを思い出ネタにしてしまう。
ゲイかもしれないと悩むわけでもなく。
――ここらへんの曖昧さがなんともリアル。
パスタばっか食ってる(しかもソースは作らないw)っていうのも、妙にリアルですw
一人暮らしの延長のようなw
紺野さんは、絵が大好きな漫画家さんの一人です。
表題作+短編いくつか。
表題作は、同棲中のバカップルのお話でした。
不安になったり焼きもちやいたり。
喧嘩も、犬も食わないような原因の喧嘩…。
微妙に感情移入しづらかったですw
表題作より『世界の果てまで』っていう短編が好きでした。
珍しく女の子の視点から描かれてます。彼女の「元カレ」と「幼馴染み」がデキちゃう話。切ない。BL読んでてはじめて女の子に共感しちゃった。
紺野けい子さんの作品が読みたくて、まずは実写化もされているこの作品から読んでみました。
同じCPの繰り広げるエピソードを収録した短編集かと思っていたのですが、どちらかというと連作集のようなイメージ。
一読して、女の子の出番が多い。NLとBLの融合点のようなイメージ。
「愛の言霊」
私はBLに女性はイラナイ派。こちらでは男x男CPの片方に好意を抱いてる女子が登場して、ウザいわー。
でも物語はBLあるあるも不自然なラブも無い。それなのにごく自然な大学生の日常にお互いの独占欲や嫉妬心などが物凄く漂ってる。これが言霊なの?
そして、ココ私には最重要。この2人、攻め受けがはっきりしてません!
曖昧が苦手な人って多いと思うけど、私はこの「 余地」がある所が好きですね。
「世界の果てまで」
ここにも女子登場。でも幼馴染(男)が自分の元カレに恋して、不本意ながら応援する流れになるのは痛快です。
「春待ちの歌」
高校男子のハジけたストックホルム症候群。
友達になって欲しいからと拉致監禁するクラスメイトに、同情じゃなくて痛みを分け合えれば、という気持ちになっていく感覚。これも攻めも受けもありません。行き過ぎた渇望があるだけ。
「しょうくん」
「愛の言霊」のスピンオフ的作品。
帰国子女のしょうくんにはアメリカに秘密の彼がいる。しょうくんは大学卒業したらアメリカで働こうと資格を取ったり頑張ってる。売れない俳優の彼はしょうくんに指輪を用意してる。優しい愛情に溢れた小話。