少女漫画家の恋

shoujomangaka no koi

少女漫画家の恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×28
  • 萌9
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
11
得点
64
評価数
18
平均
3.6 / 5
神率
5.6%
著者
紺野けい子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
価格
¥819(税抜)  
ISBN
9784862633170

あらすじ

「僕でお役に立てるんでしたら…試してみますか?」
売れない少女漫画家・秋本と担当編集・倉田は作品にBL要素を盛り込むため、実地で試してみることに…!?
恥ずかしくもあったかい、恋心のカタチ。
大人気連作ほか、単行本未収録読みきり「東京ホテル」「純情レターメイツ」等を収録
出版社より

表題作少女漫画家の恋

秋本雄治,26歳,売れない少女漫画家
倉田次郎,28歳,秋本の編集担当者

同時収録作品接吻修行

水野大剛,23歳,会社員
菊原晴司,23歳,プログラマー

同時収録作品夏は葉隠れ

杉本聡巳,27歳,会社員
榊,32歳,教師

同時収録作品抱いて抱いて

吉井,会社員
堀田,会社員

同時収録作品東京ホテル

雨宮庸二郎,27歳,便利屋
花本天,高校3年生

同時収録作品情熱レターメイツ

レビュー投稿数11

大の大人なんだけどティーンなような恋をしています

「可愛いひと」「接吻修行」でこの本に収録されている作品のほとんどを読んでいたのですが、こちらの本にはカラーがたくさん収録されていて紺野さんの絵が大好きな私にとってはとっても嬉しい再販本です。
カラー絵は雑誌の表紙になったものやカレンダー、小説カバー等からチョイスされていて、それぞれをなかなかもう入手することが難しかったりするので貴重でした。

お気に入りの話はやはり表題作の「少女漫画家の恋」。
漫画家が主人公で、そのお仕事ぶりについても興味深いし、もちろん編集者との不器用な恋も微笑ましい。
主人公は20代のもう大の大人なんですが、2人ともとてもそうは見えない拙い恋をしています。
まるで中学生の初恋のようです(笑)。
倉田さんがどちらかというと主導権をとって始まった恋?のように思いきや、途中のツンデレぶりは一体どうしたの?と感じで秋本さんに劣らず私も焦らされました(笑)。

この本で初めて読んだ「東京ホテル」と「情熱レターメイツ」もよかったです。
モテ男が乙女に片思いして努力しているのっていうのも可愛い~^^

2

見守りたくなりました

漫画家とか小説家とかそっち系の職業のBLは多いですし、
展開もある程度予測範囲内だったりもするのですが
今回の作品は、範囲内であっても新鮮な感情を感じることができました。

作家が男前設定じゃないから新鮮だったのかもしれない。
少女漫画家にBL要素を入れてみてはどうかと担当者から提案をうける。

イメージがつかめない作家に対して担当者がお役にたてるのなら・・・と自らを提供してくれる

真面目に取り組んでいる先生がとても可愛らしい。
2年振りに下着を購入って・・・。がつぼでした。

担当者がビジネスライクに
部屋をさって、閉じられたドアをみつめながら、もう一度キスをしたかったと素直に思う
先生はピュアだなー
そりゃ自分だけのものにしたいだろうな。。。と思いました

2

好きです

短編集です。6つの作品が収録されています。
好きなものを抜粋していくつか。

【少女漫画家の恋】【少女漫画家の恋〜寝ても覚めても】【おまけ】
デビューして四年目の漫画家と編集担当のお話。
もっと売れる漫画を目指してホモネタを加えましょう、という担当のまさかの提案に戸惑う漫画家。そしてまずは自分たちで経験してみようと触り合いっこをする事になった二人だけど…。

仕事だからとクールな態度を取る編集者の真意にキュンとさせられます。
漫画家と担当という仕事の関係から恋人同士になった二人が、距離感に戸惑いつつドキマギしている様子も可愛らしいのです。

【東京ホテル】
いとこ同士。
大学受験のために年上のいとこの部屋に居候しているテン。テンは、イケメンのいとこが多分自分のことが好きなんだろうな…と感づいているのだけど、いとこは手出しをしてこない。
カッコいいイケメンが年下の従兄弟のテンに片思いしている様子がちらちら垣間見える瞬間があって、そこがとっても萌えます。

テンをかばって背中に傷を負ったいとこの背中を手当てしていた際に、いとこのが勃ったのを見て「してあげよっか?」というテン。
…やめてくれよ…と拒むのだけど、テンにやりたい、やらせて?と言われて、無言で俯くところや、でっかいね、と言われて また俯いて「ッ…ごめん」と謝るところがすっごくツボです。俯くところが妙に萌える。
大好きなテンから誘われて、じゃあ!よろしくぅ!とノリノリにはならずに、最初は拒むものの少しずつ陥落していく様子がたまらない。

【情熱レターメイツ】
大学生同士。
イケメンで有名な同級生・岸田とひょんなことから文通をする事になった阿部。
「恋人は一生に一度できればいい」「一人でいいからホントーに心から好きになれれば それが一番幸せ」と語る岸田がいいな。
クールでカッコいい外見で黙っていれば俺様っぽく見えるけど、阿部の言動でなにかと赤面しちゃったりの乙女なところと、あえて「手紙」という特別な手段を用いたところが好きです。
この作品は2002年なので当然携帯メールもあったし、今はLINEもあるけれども、いつの時代になっても手紙の特別感には叶わないなぁと。

1

これはいい!!

表紙の絵が好みではないのですが、漫画家と編集ものは大好きなので購入。
開くと………表紙と絵が違う!違うけれど、微妙にこっちも不得手なおしゃれ絵だ!フィーヤンとかに載ってそう(イメージだけでものを云う。フィーヤン読んだ事ありません)
ああ、それなのに!
どの話も良かった!
表題作と最後の文通する話が好きかなあ。
どの登場人物も、絵柄からは想像もつかないくらい純朴で素晴らしい!
絵だけだと、ヤングアダルト系でヒロインを振り回すモテ男みたいなのに!
結構な頻度で不得手な絵柄でも好みの話があるので、あらすじでピンときたら読むのが吉ですね。
どれも可愛くて、キュンキュンしました。

あ、ただ、先生のもっさりヘアーだけはダメだったかも。何であんなヅラみたいな髪型に??

0

普遍的な物語たち

紺野けい子さんの2000ー2002年掲載の作品と、00ー07年のカラーピンナップ8点が収録された作品集です。

「少女漫画家の恋」「少女漫画家の恋〜寝ても覚めても」
デビュー4年目、停滞気味の少女漫画家・秋本ユウ(26)に、現状打破に『ホモネタを』加えたら、と提案する担当編集の倉田(28)。
戸惑う秋本に自分たちで想像してみれば、と秋本の部屋で擦り合いをする事に…
仕事です、という倉田のあっさりした態度と逆に、秋本の頭の中は倉田でいっぱい。体からはじまったのにこんな純情を忍ばせる。のっけから紺野けい子さんの凄さにKO気味。

「接吻修行」
幼馴染愛。そして自慰ものであります。
晴司は中1からずっと大剛をおかずにオ○ニー大王。大剛もオレのこと好きだよな、と自覚しつつ。
そこに当て馬登場で、一気に…
タイトルの意味がよくわかりませんでした。

「夏は葉隠れ」
高校を卒業してから9年後、好きだった国語の先生に何か伝えたい。
……純情系かと思いきや、短編のせいか展開早め。でも年下の長い純情っていいかも。

「抱いて抱いて」
「可愛いひと」に収録されていた短編でした。リーマンのオフィスラブ。

「東京ホテル」
大学受験のため、冬休み中から天(タカシ、あだ名はテン)はいとこの庸二郎の部屋に居候している。
便利屋のようちゃんは、ほんとは無職?と疑う天。だけど実は庸二郎は!
これは思いもつかない設定でした。でもこの庸二郎の存在で、天のやりたい事、目指したい事が固まっていく、という正に青春成長物語。

「情熱レターメイツ」
このお話大好きです。何とも繊細で、恋のこわれもののような側面がよく出ている。
友達になりたくて、印象付けたくて「手紙」を出す岸田。
はじめは驚くけど、いい感じだと思いはじめて「文通」する阿部。
車の中で大喧嘩する2人がなんかリアルだなぁと思った。ここで弱気になんなよ!って阿部は思ったのかもネ。うまくいくといいな、この2人。

0

萌えニーの女王の実力

萌萌。(MAX:萌萌萌:めちゃオススメ)
切ない片恋成就のカタルシスを求める方にはお勧めできませんが、ほのかに想い合った同士のこそばゆいような可愛い焦れが好きな方にはうってつけの短編集でしょう。
どれも可愛く仕上がっています。
心密かに「萌えニー(萌えるオ○ニーの略)の女王」と仰いでる紺野けい子さん。(賛辞のつもり)この短編集でも実力(?)発揮!
エロいサービス自慰じゃなくて、恋心と欲情が綺麗にミックスした、青臭くていじらしい自慰なんです。(何真面目に語ってるんでしょう私…笑)
収録数が多いので、特に好きな話をピックアップしていきます。

「少女漫画家の恋」
穏やかな少女漫画家×作家を大事に育てる担当の、公私混同の恋。
相手に「どうぞ」と譲りそうな性格同士の二人の恋が、「仕事のために」という名目でやっと動きだすというまだるっこらしさがいいです。
プライベートと仕事を分けられない恋話はともすれば地雷なのですが、主人公が漫画家という特殊職業のせいかむしろ微笑ましい。
もちろん萌えニー有り♪

「接吻修行」
両想いなのに言いいだせないまま社会人になってしまった幼馴染みの二人の恋。
思春期を引きずったままの彼らは見てて恥ずかしんだけど、これがまた可愛いんだなあ。
萌えニーがいっぱい!(まだ言う)

「純情レターメイツ」
モテ系大学生同士がなぜか文通しちゃいます。手紙は永遠の恋愛アイテムですね。
(関係ありませんが、真夜中に書いた手紙って恐ろしいですよね。憤死できます)
そして攻めの赤面顔にノックダウン。
この男の、夢見る乙女思考とモテ系容姿というギャップにハートを撃ち抜かれました。
手紙という選択が精いっぱいの手段なんだなあという初心さや、最後の押しの弱さが格好悪くて愛しい。受けの方が男前というナイスカップル。

乱菊さんも書かれていますが、表紙のお二方どなたでございましょう??
いい雰囲気醸し出してるから、どんな話か期待しちゃったのに…

紺野さんのHP上に、作家活動の再開への言葉が記載されていてほっと一安心。
作品が読める日が来ることを、心待ちにしております。

5

ともふみ

ま・じ・で・す・よー!

かにゃこさんお久しぶりです~。
(ブログを読んで頂ければ分かると思いますが)、いついつ掲載という具体的な報告ではないのですが、作家活動へむけて前向きな調整をなさっているということです。
正直な話、最近諦めていたので本気で嬉しかった♪
よかったーーーー!!

ファンレターだされたんですか~!
作家さんのブログをのぞくと、やはりファンの方からの手紙やメール&アンケートといった直接的なアプローチが一番励みになるようですね。
私もたまーに、感想なんかを送っちゃいます♪ ネットって便利…

不器用な恋がいっぱい詰まってる

実は、まだBL歴が浅いので
紺野さんの作品は、挿絵でしか知らなかったんですよ。
でも、とても人気のある方だとは聞いていたので
いつか読んでみたいな、と思っていたところ
この度、この作品集を手にする事が出来て、やっと紺野けい子作品デビューです。

そんな紺野作品初心者にもってこいの作品集でした。

どの作品も、恋する二人が不器用で
言葉が足りなかったり、先に体が動いちゃったりして
本当はちゃんと重なり合うはずのものが微妙にずれちゃって
そのもどかしさがたまらなくキュンキュンします。

表題作の「少女漫画家の恋」がやはり
そんなもどかしい感じが出てて好きですが
一番印象的だったのは「情熱レターメイツ」かな~。
クールなルックスとは裏腹のオトメな岸田が可愛くて
さらに、岸田が
阿部と仲良くなりたくてとった手段が「文通」ってのがまたいいんですよね。

ほとんどの作品が10年近く前のもののようですが
古さは全く感じませんでした。
いつの時代も、恋する気持ちの基本は変わらないってことなのかな。。。

4

これが王道なんだな、きっと。

実は初めて読んだ紺野けい子作品である。
初出が7年ほど前なのでそうなのかは分からないが、全体的に王道なイメージを受けた。
皆揃って初々しいと言うか、瑞々しいと言うか、これが王道の爽やかBLなのか!と勝手に納得してしまったのだが、本当のところはどうなのだろうか?(笑)

表題作はワンコ×ツンデレ。
ツン様の倉田だが、積極的なのか逃げ腰なのか、一体どっちなんだと言いたくなるキャラであった。
しかしそういうジリジリした気持ちを抱いている時点で、読者はまんまと作者の罠にかかっているのかもしれない。
倉田がよく分からない分、攻めの秋本はこれでもかと言うほど真っ直ぐ倉田を愛しているようだったので、これはこれでバランスが取れていたのだろうか。

その他の作品では「東京ホテル」がお気に入り。
やはり年の差は外せない。
血縁はノーだがいとこはギリギリ許容範囲としておこう。
この作品集の中で他にも年の差はあったのだが、この作品が特にツボったのは、9つも年下であるテンがいとこである庸二郎の事を『たぶんこの人は ぼくの事が好きなんだ』と自覚している点である。
もちろんテン自体も庸二郎が好きなのだが、相手の反応をじっと見ている時点で、すでにテンが優位に立っている関係だ。
何て生意気なガキなんだろう!(好きだけど)
でもそれに流されている庸二郎はまんざらでもない感じで、テンに誘われ触りっこをおっぱじめ、しかも先に昇天してしまうというヘタレっぷり。
どうも紺野作品は鼻息荒くてちょっとバカ?といった攻めが多くて、個人的に好感が持てる。

また洒落で始めた文通で、徐々に交流を深めてゆく2人を描いた「情熱レターメイツ」もオススメ。
『恋人は一生にいちどできればいいんだ』とのたまうイケメン乙女の岸田が、相当なレトロ思考で気に入った。
これもヘタレワンコの属するキャラか。

ところで表紙イラストだが、表題作の2人ではないことは確かである・・・と言うか、それならば誰なんだろう。
単に私が判別できないだけなのか、それともいい感じのイラストが選ばれただけなのか。
別にどうでもいいことなのだが、少し気になる。

3

少女漫画のようです

 「少女漫画家の恋」

 売れない少女漫画家の秋本が、担当者の倉田からBLを描かないかと持ちかけられます。
 二人とも男性ということで、早速キスとエッチを実践して、それをネタにしようというのです。

 倉田のことを変に意識してしまう秋本と、そして、倉田に謝りたいという秋本です。ふたりのぐるぐるする姿が本当に初々しいです。

 「情熱レターメイツ」

 阿部が合コンで一緒になった、イケメンの岸田は、その翌日阿部にお礼の手紙を書きます。そのまま会うのでも、電話でもメールでもなく、あえて手紙を書くのです。
 お礼の手紙から、だんだん二人は近づいていき、岸田は「恋人は一生に一度できればよい」と話すようになるのです。

 ほとんどノリでキスしただけのように思うのに、本当の気持ちを悟ってしまうところが萌でした。

 BLという世界の中には、いろいろなジャンルがあるけれど、このほのぼのとしたところと、甘酸っぱいところは何度読んでも飽きません。

3

可愛い色っぽさ

以前刊行された古い短編が収録された豪華本。
まずは、8ページにわたるカラーページが素敵、
収められている作品も、それぞれどこか可愛く色っぽい雰囲気があって
楽しめた一冊だった。

『少女漫画家の恋』は、続編、おまけと3編収められているが、
大人なんだけれど、どこかトボケた少年みたいな二人が可愛い。

『接吻修行』は、幼なじみの二人。
中1の時に大剛の自慰場面を見てしまった晴司、
未だに一歩が踏み出せず、窓の向こうの相手を思って自慰する23歳。
お互いに好きなのに……、そして二人とも勃起しているのに、
手を出しかねている感じが初々しくていい。

『東京ホテル』は、大学受験の為に東京の従兄の部屋に居候する高校生の話。
この高校生・天が、可愛い。
従兄のようちゃんも天が可愛くてたまらない感じが、また可愛い。

『情熱レターメイツ』合コンで知り合ったイケメン大学生二人が、何故か文通する話。
メールの時代に文通……というのが、ちょっとツボりました。
文面とか、大学学長の銅像の絵はがきとか、楽しくい。

他2編、全部で6カップルの話が読めます。


3

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