SWAYIN' IN THE AIR

swayin in the air

SWAYIN' IN THE AIR
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×20
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
49
評価数
13
平均
3.9 / 5
神率
53.8%
著者
雁須磨子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
ルチルコレクション
発売日
価格
¥590(税抜)  
ISBN
9784344803961

あらすじ

同級生の筑に突然キスされた夏目。動揺を隠せない夏目に筑は平然と"ギャグだ"と言うが…。ちょっぴり甘くて残酷な青春物語。雁須磨子の名作が手軽なB6サイズになって登場。新装版。

表題作SWAYIN' IN THE AIR

その他の収録作品

  • チャーミーグリーン エバーグリーン
  • その後の2人

レビュー投稿数4

おかしくも人間模様が濃ゆい

筑の夏目への片思いを軸に周りの人たちの人間模様に巻き込まれながら進むお話。
この周りの人たちの事情か結構複雑だったりディープだったりするのを雁先生節でいい塩梅で見せてくれる。
彼らがその先どうなるのか…なんとなくわかるようなわからないようなさじ加減もすばらしい。
そして、そんな人たちに巻き込まれながら、筑はずっと夏目が好きでモノローグが切ない。でもわかるぞーとなる。
夏目が無邪気に明るくて女の子大好きなのがまたおもしろいんだけどそれを見る筑が片思いよな〜と。

好きだったのが、かのこの「あたしがむくわれたいのは今よ」というセリフ。
そう! 死んだら浄土に行きたいんじゃなくて現世利益なのよ〜と心の中で叫びましたw

筑がとうとう告白して3日悩んだら忘れてもいいと言う。
─その日 夏目は筑の夢を見た
の後のラスト、モノローグだけの黒いページがめちゃくちゃいい。
この言葉でうまくいったんだなと思わせるの憎いわ〜と痺れました。
その後の2人①②もよかったです。

笑ったのが
筑「……女装は …シュミなんですか?」
川村バカウケして「シュミ以外の何だと思うわけよ」←この言い方と顔がツボって爆笑しました

あと
友永に筑が詰め寄られて2人の気持ちを想像するもこかされた時
「…人をころばすクセがあるのか?」も笑いました。
このシーンだけでなく、よくシリアスになりかけたところでおとぼけを入れてくる雁先生好きです。

夏目がどんどん美しくなっていくのもおもしろかったですw

もう1本のお話もよかったです。
心の揺れがいじらしくてかわいかった。涙のちょちょぎれ具合がいつもながらお上手すぎます。好きです。

0

待つわ いつまでも待つわ

「あみん」が分かる世代はいつまでなのか。
神と萌にすっぱり評価が分かれてるところが"らしい"。

やっぱり須磨子節。
付き合ったことが分かるのが、おまけ的に収録されている「その後の2人」というのがなんとも須磨子先生である。2人にとってこの後付き合う付き合わないも重要だけれど、夏目に瀬戸内海旅行に誘われた筑が独りごちたように「今この時が死ぬほど大事」で、その死ぬほど大事な今を描く作品なんだなぁ。
2人の話でもあり、井上さん、のりこちゃんと庸くん、川村と友永、かのこちゃん、兄ちゃんと姉ちゃんの人生の大切な一部の話でもあったりするところがすごい。

0

タマランです

友達に片想いしてる高校生の日常をたんたんと描いているだけの作品。
いわゆる「BLらしさ」とは無縁の作品です。ばーんとドラマがあるわけじゃないし、キメ台詞とかエロとか、そういうものがない。
でも、めちゃくちゃ甘酸っぱくて切なくて優しくてほのぼのしててキュンキュンしました。
なるほど、これじゃ告白なんてできないよね。だって友人は普通に恋をしたりフラれたりしてて、性格は無神経で鈍感で、なによりとっても仲良しな友達で、このハードルの高さたるや半端ない。
彼らを取り巻くさまざまな人たちも、それぞれの思いを抱えて、一期一会の「今」を生きている。実らない思いがあり、失ってなお消えない思いがあり。そのすべてが愛おしくてたまらんかったです。
セリフの選び方とか泣く瞬間とか、秀逸なんですよね。たいしたこと言ってないんだけどさ(笑)。でもそれがイイ。かっこいいキメセリフ一つより、ストーリーが進む中で交わされるしょーもない会話のひとつひとつが一番ステキなんだなって思わされました。

雁須磨子さんは、本当にイイ。

2

純情少年・筑の受難の日々。

超鈍感な友人・夏目に恋してしまった筑。そんな筑の受難の日々です。
片想いの夏目についつい思い余ってキスしてしまった筑。
怒られ蹴られ、冗談だったとごまかすが、どれだけ思っても全く筑の想いには気づいてくれない夏目。
昔筑のことが好きだった女の子が転校してきたり、
夏目に好きな女の子ができたり、
とあることからゲイカップルと知り合いになったり、
二人で夏目の親戚の家に旅行に行ったり、
夏目のことが好きないとこが出現したり、
筑の兄と夏目の姉が昔付き合ってたということを知ったり、
そんな毎日を過ごしながら、筑は夏目への想いを募らせ、反対に全くその気持ちには気づかない夏目。
切ないというか…もう不憫で不憫で…(涙)
それでも筑が夏目のことを可愛いなって思ったりドキっとしたり、
恋っていうのはそういえばこんなもんなんだよなーなんて懐かしく感じます。
それでも好きだという言葉はあっさりと自然に出てきて、その後改めて涙をこぼしながら想いを伝える筑が切ない。
そして「3日悩んだら忘れてもいいぞ」という筑。
『その後の2人』を見る限り上手くいったみたい…だけど、意外にも筑が受…??
ラストにBAD ENDと書かれていて少し笑いました。でもちゃんと小さくAND HAPPY ENDって書いてるからね!
コメディ色が強く、ラブコメというにはラブは薄いですね。
筑の片思いを応援しながらも不憫に思いながらひたすら読んでました(笑)

同時収録『チャーミーグリーン エバーグリーン』は突然バイトの同僚に告白された主人公がどんどん惹かれていって
最終的には主人公のほうが相手を好きなんじゃない!?ってくらい堕ちてしまう話。
戸惑いながらも恋に落ちていく様子がとても可愛くてキュンとしました。

2

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