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wasurerarenai yoru to hikikae ni
「息子か、美人だな」
社長、なんですかその口説き文句は?
デビュー作なので絵が不安定だけど、トーンワークが凝っていて結構画面構成が見ている分には楽しい。トビラの学ランとか、切り貼り巧いなって思った。こういう細かい作業を見るのが大好きです。
内容は、俺様な若手社長と生意気盛りな高校生のラブバトル!
主人公は父親がやっている小さな工場の息子。そんな彼の憧れの人、渡瀬社長は主人公の親の工場の代のお得意様!将来は父の後を継いで、この人の仕事をするんだと夢を持つ。
だが、父親のミスで納品が間に合わない!渡瀬社長自ら工場に訪れるが「約束を守らん奴とは仕事はできんな!」と契約破棄宣言。
「待ってください!」
主人公は社長に直談判。もう少し待って貰えば納品できますと泣きつく。
息子の綺麗な顔に、社長ニヤリ。一緒に来いと連れ回し、いつしかベッドへ…。
権力使いまくりのベタな話だった。
濡れ場も、泣きじゃくるキュートな攻と余裕かましまくりの大人の男って組み合わせが好きな人なら楽しんで読めるかな?なんか…先が読めてニヤニヤ。期待は裏切らないです。
初読み作家さんです。
表題作のシリーズ以外は20~30ページ前後の短いお話で、ページ数を考えると仕方がないのですが、どのお話も物足りませんでした。
あと、表題作のお話の展開に、まだ学ランを着ているような受け様が自暴自棄になって高級ホストクラブで1日だけ(?)働くシーンがあるのですが、「いや、それは…いくらなんでも雇ってもらえないだろ…」と思ってしまい、ちょっとお話に入り込めませんでした。
「闘魚の夜」もダークな展開なんですが、う~ん…好みではなかったです(すみません)。
よほど「しゅみじゃない」の評価にしようと思ったんですが、「寄り添うて、あなたに笛を」がちょっとファンタジックで好みだったので、辛うじて中立評価という印象です。
攻め様が受け様にほぼ一目ぼれのような展開のお話がいくつかありました。それぞれの状況は違うので、そこは中々面白いとは思います。