リトル・バタフライ 2

リトル・バタフライ 2
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×23
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
50
評価数
13
平均
3.8 / 5
神率
30.8%
著者
高永ひなこ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
シリーズ
リトル・バタフライ
発売日
価格
¥581(税抜)  
ISBN
9784877243364

あらすじ

同じ高校に行くために、共に受験勉強を続ける二人だったが、仲原くんの家では密かに問題が進行していて…。

表題作リトル・バタフライ 2

中学3年生、受験生
中学3年生、受験生

レビュー投稿数4

性的成長のズレが愛しい

二巻です。
受けのことが好きで好きで仕方なくてエッチしたい攻めと、まだそこまで気持ちが追いついてない受け。
恋してるのはお互い一緒なんだけど、性的な気持ちの成熟度にズレがあるのだ。
このズレがとっても楽しかったです。
中学生という設定だからこそ!これを素直に楽しめる。
こういう攻め受けの関係ってBLではよくあるけど、年齢設定が高いのにこれをやられた場合、モニョモニョすることがよくあるんだよね。
触りっこしてる二人に萌えました。
一巻ではキス、二巻では触りっこ。ゆっくりゆっくりだ。この二人はそれでいい。そこがいい。

攻めのほうには家庭内にいろんな問題を抱えてます。
このオヤジは死んだほうがいい。

2

急ぎたい子とゆっくり確かめたい子

エッチは今回もなし。触りっこまで。
ちょうどそういうことに目覚める年頃ですよね。中学生。
仲原は既に経験済みなぶん、早く早くと気が急いてしまって、大好きだけど追いつけない小島とすれ違ってしまったり。
思春期だぁ~///

けど良い。このお話のなかで、エッチは二人が支えあうためのプロセスでしかないのかもしれない。
いや、充分エッチは大事なんですが!

とにかく、仲原の周りに、彼を分かってくれる大人が居てくれて本当に良かった。

心の支えはやっぱり小島だけども、子供だから、やっぱり心しか支えてあげられない。
仕方ないよね。だってまだ、彼らは中学生なんです。
けど、経済的にとか、衣食住で支えられる手は持たなくても、だからこそ大人が気付きもしない部分に手を伸ばしてあげられるのです。

仲原が、色んなものを抱えながら、けれど誰を恨むでもなく、どれを捨てるでもなく、必死で受け入れようとしている姿に、涙が出ました。
叔父さんの電話のシーンで「よもやの裏切り!それはやめて!」と泣きそうになりながら読んでいたので、叔父さんが良い人で本当に良かった><

それにしても……、この両親、二人揃って病院行けば良い。
どっちもオカシイ!

子供時代の仲原が、すっごく可愛くて、けどいじらしくて、「キュン」と「切ない」の両方で胸がぎゅっとなりました。

2

シリアスメインで、ちょっとラブ進展

仲原の母方の弟、杉崎の登場で話は一気にシリアスな方向に...
夫婦ゲンカの際、いつも避難場所となって仲原を助けてくれていた
杉崎ですが、今回は別の理由で仲原の父に会いに来ていたようで...
父親との確執も一層深くなり自暴自棄になる仲原と、
『お父さんが(仲原を)捨てるなら僕が拾うから...』
と必死になって励ます小島。
そして、チューからちょっとだけ進展する2人の関係。
でも、大阪にいる杉崎へ今後の生活を相談しに行く仲原に、
何か胸騒ぎを感じる小島...

一作目に比べて仲原家の問題がより一層大きな位置を占め、
大人の事情に振り回されて傷付く幼い2人がとても切なくて
うるうるしちゃいます。
でも、そんな中でも一途に仲原を支えようと必死になる小島君。
見た目のかわいさに反して、おせっかいなほど仲原のことに
関しては行動的になる小島君は、根本的には仲原君より強いんだろうな。
あんな両親のせいで一人で頑張ってきた仲原君は甘えることを知らず、
小島君の優しさにとまどいながらも初めて感じる素直な愛情表現に
いつしか自然と甘えている...

この2人には、これからずっと2人で支え合って幸せになって
欲しいなぁ~と願うばかりです。
こんなに健気でかわいい中学生にこんな試練はかわいそうだよぅ...と
2人の学費を払ってやりたくなるオバサン根性湧き上がるよ。
いえ、現実はそんな甲斐性ありませんけどね...

相変わらずキスシーンですらキュンキュンなるんですが、
今回はさわりっこまで進みましたww
高永さんにしちゃ、オブラートに包んで描かれているのは
やっぱり中学生って設定だからかな?
でも、感じてる時の顔だけでも十分エロいよ。
ちなみに、杉崎×仲原ってのもちょっと期待したんですがなかったです。
当て馬も登場せず、ラブに関してはひたすら2人の甘々な世界です。
あとがきで、仲原父×杉崎のセルフパロをちょこっと描かれてますが、
これめちゃくちゃ萌えるんですけど~
いじめられまくる杉崎を想像しただけでおいしすぎる...

「夜明け前」
描きおろし7ページ、仲原君目線の作品。
初さわりっこの次の日の朝、先に目を覚ました仲原君はタオルで
小島君の体を拭いてあげようとするのですが...
寝顔にチューしてまた元気になっちゃって、
先に一人でシャワーしちゃったってお話です。
この攻が受の体拭くってシチュエーション大好きです~★
うわ~これかわいすぎるよ~仲原君www

1

BLとしてどうしても入り込めない・・・(私の個人的な問題です)

この作品(の基本設定)についての個人的感覚については1巻のレビューでも書きましたが、その個人的ポイントにおいてさらに苦しくなってきました。

とにかく仲原(攻)の親がどうしても無理。読んでてただひたすらにツライです。BLにこういう読み方は邪道なのかもしれませんが、私も人の親として我慢の限界を遥かに超えていると感じてしまう。
せっかくの可愛いラブに入り込めなくて悔しい(私の)気持ちを、この仲原の親にぶつけたいよ!

BLとしては、ある意味最低レベルです。←誤解を招きそうな表現で申し訳ありませんが、私の掛け値なしの本音です。この作品がキライというのではないんです。

こちらも、↑に書いたような個人的な感覚を別にすれば作品としてはよくできていると思っています。いつもながら(ちょっと古いけど)絵は綺麗で安定しているし、本当に上手い作家さんですよ。

中学生同士の、とても可愛いけれど反面息が詰まるほどの痛み・重みのあるシリアスとして、何とも切ない素敵な作品です。

だからこそ、純粋に物語に浸れない自分がなんとも惜しいです。

0

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