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大人になっても案外と変わらなかったりするし、不安なことも増えるけど、子どもも子どもで大変で、その狭間にいる彼らもまた大きな不安を抱えている。結局不安なく生きられるときなんてないじゃあないか。
ルイの語りでも、また淳くんが輝くんだよなぁ。そして最早アンディーに対しては嫌悪しかない。もともと甘夏おなじく良い印象はなかったのに、ひどい有り様だ。仮に立木が知ったら、この"悪"ですらアンディーと縁を切らず彼は自分のものに出来るだろうか。
3巻の後半、急にセラが大人になって。年齢を考えれば落ち着く頃か。淳くんは相変わらず落ち着き払っている。彼の言うセックスに対する感情の乾き方、このぐらいの人も沢山いると思う。他人の性生活なんてどうでもいい。うわーって思って終わり。甘夏は真面目で、こんな人も勿論多くいると思う。あるいは、甘夏はそれ程の恋愛に出会ってしまった。
「ジャスト・ソー・サッド」はもう本当にタイトルの通り。誰かが(早く死んだ父親?問いただした立木コーチ?甘夏?セラ?)悪いと責められるはずもなく、残り100頁は延々と泣きながら読む羽目に。これで別れてしまうラストでもそれもまた人生の選択の一つだし、そういったパラレルワールドは存在する。ここで巡り合わせだからってまだアンディーへの憤りは消えないからな!!
うーん凄い作品を読んだ…
カンナとセラの長年に渡る恋を丁寧に描いています。
また、恋の舞台が「スケート」なのも珍しいかな。
素人にはあまりわからないスケートの専門用語や大会の種類
その他、BLとは別に興味深いものでした。
セラの自分の気持ちに正直に真っ直ぐにカンナに向けられる想いと
自分の気持ちに気づきながらも、周りの反応を気にして素直になれずにいるカンナ。
幼少期から青年期、そして大人になるまでをゆっくりと描き
その時々の、複雑な気持ちがすごく伝わってきました。
特に、カンナの心情。
自分もセラと同じくらい、もしかしたらそれ以上に好きかもしれないのに
立木コーチや親や友達、周りの人に知られたくないと思う気持ちと
そう思う自分にイライラしながらも、セラを求める気持ちは抑えられず
自分を攻めながらも、セラとのSEXに溺れていく年ごろの男の性のようなものが
毎日、気持ちがぐるぐると入れ代わり立ち代わり、変化していきます。
同性のに恋に悩むカンナの心に、セラとのことを肯定する自分と否定する自分が交互に現れ
苦しみにもがくところが、同性を愛してしまった人間の真の気持ちのように感じました。
特に立木コーチとの間にある信頼関係を崩せないカンナが
セラに別れを切りだしたところは、もう涙ぼろぼろでした。
カンナの気持ちもさることながら、一方的に別れを告げられたセラの気持ちを思うと
立木コーチをもっと信じて、正直な気持ちを貫いてほしかったとも思えました。
最終的には良い具合に話がまとまり、Happyendでしたが
立木コーチとアンディーのアダルトCPの方も、もう少し突っ込んだ話が見たかったかな。
淳くんといい、ルイといい、和子ちゃんといい
脇キャラがみんな良くて、がんばってる人ばかり。
カンナにもセラにも、いろいろな過去があって、たくさん悩んで迷ってもがいて
今の答えを出した自分があるということを、数年にわたる時間の流れが
ゆっくり教えてくれるストーリーでした。
元々2巻まではとても好きで、でもこの3巻の途中で出したカンナの結論に、
あんたは今更何をー!
とイライラがMAXとなり印象悪かったこちら。
改めて読んでみて、人の気持ちはそう易々変われないし、彼にとって必要な時間だったんだなぁと思い直しました。
もどかしい。
カンナの悩みは1巻からそう変化ないので、途中で放り投げたくなるかも…。
でもカンナの難しさにとことん付き合える気持ちの余裕を持てるときがあったら、ぜひ付き合ってあげて欲しいなと思います。
愛し合っていても、日々のことも大事で今を壊されることを極度に怖がるカンナと、カンナしかいらないセラ。
セナの子供っぽさははっきりしてますが、カンナも大概子供ですよね。
キツイこと言われるのは嫌いだし、苦手な人とはうまく喋れないという点もある。
彼等は10代後半という難しい年代において国内海外を行き来するスケーター。
そしてカンナは父親を亡くしているのでより複雑なところもある。
また大人であるはずの立木コーチやアンディも、教え子たちの恋愛に干渉しすぎで、どうもやり方が大人げない。苛ついてしまうほどに(笑)
でも"大人"だって間違うのは当たり前で、勝手な期待をして子供に息苦しさを感じさせてしまうのは、よくあること。
だから責めるのも酷なのかもしれない…。
でもどんな障害があったとしても、心は偽れないのですね。
カンナにとって親のように慕う立木コーチに、スケートもセナのことも認めて貰えたことが人生のステップ1で、
これからも思うままに生きることでツラい思いをすることは沢山あるのでしょう。
しかしこの大きな壁を乗り越えられたことで、もうどんなに苦しいことがあってもセナを手離すことはないと思いたいです。
藤たまきさんらしい繊細なタッチで、一人の男のコの数年間にわたる葛藤を描いている、なかなかの良作だと思います。
立木コーチとアンディの恋愛事情については、かなりあっさり描写になってしまったのが残念!
攻め:表紙向かって左側の金髪セラ)
受け:向かって右側(カンナ)
全三巻の最終巻。
分厚い三巻!とにかく盛り沢山な内容です。
セラはずっとずっとカンナを愛している。その気持ちはブレない。でもカンナの「これから」への不安はとうとう溢れ返ってしまいます。
この巻では二人のコーチと、淳の兄貴分であるルイの過去なんかも見えてきて、人間関係が更に入り組んでいきます。
カンナは二人のコーチと上手く意思疎通ができなくなり、精神状態がガタガタになってしまう。
一方セラはどんどんカンナが分からなくなっていく。
セラのように素直に生きることのできない、傷つきやすくて脆いカンナ。
カンナを傷つけるつもりなんて毛頭ないのだけれど、純粋すぎる心で無意識のうちにカンナを傷つけてしまっているセラ。
そしてセラとの関係をずっと隠してきたコーチにキスシーンを見られたことで、カンナはこれまでの自分の数々の不実に耐えられなくなり…二人の関係はとうとう限界を迎えてしまいます。
別れようとセラに切り出すカンナ。セラは嫌だと感情的になるけれど、カンナの涙を見て何も言えなくなってしまう。
別れのシーンは見どころでした。胸が苦しくなるほど、セラのカンナへの愛情の深さが伝わってきます。
二年後、別れてからまったく会っていなかった二人は再び出会うことに。
生きる環境がすっかり変わってしまった二人。
少年から大人になった二人。
『 あの愛が 無償の愛が… 今も…ここにある? 』
二年後の二人がどうなるのかは、ぜひ漫画で見ていただきたいです。
他のユーザーの方もおっしゃる通り、一本の長編映画を見たような満足感!読み応えのある作品を探している方にぜひおすすめしたいです。
ちなみに最後はハッピーエンドですよ!
ずっと大切にしたい本になると思います。
3冊目になって、アホの子攻めが成長します。
アホなりに。
そこに感動しました。
受けが悩み、苦しんだ末に戻ってきて、ちゃんと受け入れる度量のある攻めでよかった。
フィギュアスケートの選手である必要があったのか、他の競技でもよかったんじゃないか、という面もあるんですが、やっぱりフィギュアスケートじゃないと難しかったかも、という気もします。
ラスト1冊は映画のように物語に吸い込まれてしまいました。
ネタバレになっちゃうので余り書かないでおこうと思いますが、2人の感情がシンクロしてきて胸が締め付けられました!
2人の心の葛藤をみなさんにも味わって欲しいです!
藤たまきさんのストーリーは、全体的にほんわかしてそうだけど、せつなさを折り込んであるので、読みごたえがあり大好きです。
まだ読まれていない方、是非読んでみて下さい☆
セラとの恋や将来について悩む甘夏(カンナ)。
そんなある日、ついに恐れていた事が起こります。
少年から青年へ。
スケートを通じて愛を育んできたセラと甘夏(カンナ)。
二人が出した結論は如何に……?!
セラとカンナを取り巻く人間模様もガッツリ描かれており、読み応え充分なブ厚い3巻。
ここまで読んできて良かった!と、私には大満足なラストでした。
執拗と言ってもいいほど丁寧に掘り下げられ、描かれた心理描写。
人間ドラマを楽しみたい方には、おススメしたい作品です。