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すずはら先生の作品は初読みなんですが、これはキタっ(*´Д`*)ノ
絵柄的に避けてたところがある作家さんだったんですが、予想以上に絵がウマイ!
読まず嫌いで損してた。これからガツンと読んでいきたくなる作品でした。
お話。
出会いは、森の中。転校生の勇悟は、あかるくさわやかな少年。いつも孤立していた詩郎がこれまで触れたことの無いような人種だった。
だからこそ、詩郎は急送に勇悟に惹かれて行く。少しずつ惹かれて行く心。
しかし現実での詩郎は、「旦那」と呼ぶ男に毎夜抱かれ続けるのだが。。。。!?
お互いに、家庭の事情を抱え、違った道を生きている。
それがたまたま出会い、恋に落ちる。
膨らむ心に気づきながらも、売女と呼ばれても他の男に抱かれ続ける詩郎~なお話。
生きるために身体を開き、男を咥える詩郎と、それを知ってしまった~の流れが面白い。
詩郎は、決して身を売っていることを悲観してはいないんです。すでに悟ってしまっているというか。身体は慣らされて、犯されれば快楽を得、いい顔をする。
それでも、恋を知ってから変わっていく~なちょとした動きがよかったですね。
爺さんに抱かれるシーンのほうが、メインでの勇悟との行為より多かったというのもあれですがww
何気に、「百日通い」の単語に萌えw
片田舎での同級生同士の恋を描いたせつない作品。夏の田舎の情景がとても素敵でした。ただ、純愛というにはちょっと疑問…。
主人公の詩郎が予想外に淫乱で、作中では「魔性」と呼ばれていたのが驚きでした。
私は魔性受けが少々苦手でして…そのせいで少し辛口評価になってしまったかも。
ストーリーはちょっと重く、かなりシリアスです。二人がまだ高校生であることに爽やかさを感じますが、内容は爽やかや青春といった単語とはかけはなれています。
詩郎と転校生の勇悟は出会って互いに惹かれていくのですが、2人とも過程にかなり深刻な事情を抱えています。
詩郎は叔母の家で厄介になっていて、生活のために芸妓として身売りをさせられています。それを知った勇伍ですが、詩郎を買っている「旦那」に2人の仲は引き裂かれて…というストーリー。
この身売りという設定ですが、詩郎が嫌がってはいるもののかなり淫乱なキャラクターで、勇悟にも「襲い受け」状態で乗りかかっていくので実際そんなに悲惨な感じに私には見えませんでした。
時代ものならともかく、現代日本で「芸妓」「水揚げ」などという設定が少々古く違和感を感じてしまいました。
勿論犯罪であると思うのですが、それをたてに最後はあっさり詩郎はそこを逃げ出していますので、何で今まで黙っていいなりになっていたのかな?という疑問が残ります。
壮大でシリアスなお話だったため、両者のかかえる事情が最後あっさり解決しているのが少々物足りなかったかも。
勇悟というキャラクターが必死になって詩郎を救い出そうとするお話だったらもっとわかりやすいのですが、あっさりと詩郎を強姦しているし、どちらも抱える事情があるだけに2人ともが身勝手な行動をとっている気がしました。
せつなくて読んでいて応援したくなる主人公らなのですが、萌えはあまり感じられなかったかなと思います。
主人公が複数の男性に無理に抱かれる展開があるため、強姦系が苦手な方はご注意な作品です。
すずはらさんの作品を読むのはこれが2冊目です。
主人公2人は高校生なのですが、それぞれが家庭的に結構重いものを抱えています。
そのため作品の雰囲気は重めなのですが、全く望みがないと言うわけではないので、そこは救われる所でした。
すずはらさんはこの物語の構想を角館へご友人と旅行された時に抱かれたらしいのですが、日本的な風情が感じられる作品でした。
周囲にいた良心的とはいえない大人達のせいで追い詰められた状況にいる詩郎は不憫に思えるのですが、ただ流されているのではなく、芯の強さが感じられます。
遊郭モノが苦手な方は要注意かもしれません。
置屋を営む叔母の元で、旦那の持ち芸妓として母親の借金を返しながら高校へ通う詩郎。
旦那の相手をし、三味線の師匠とも関係を重ねる日々。そんな彼の元へ転校生として勇伍がやってきます。
詩郎にとって勇伍は汚れなく真っ白で明るい存在に見えたのですが、実は勇伍にも夫の浮気により心を病んでしまった母がいます。
惹かれ合う二人だけど、叔母と詩郎を金で囲っている旦那は容赦せず酷い仕打ちを企てます。
その結果、勇伍は詩郎に「売女」という言葉を投げつけてしまい…。
高校生ものですが、現代物とは思えない薄暗さがあります。
まず叔母が酷い。実の甥に体を売らせて金を得て当然といった感じですが、ただの金の亡者の人でなしなのか、詩郎の母親に関する恨みなどがあるのかそこが一切触れられておらず、なぜこんな酷い扱いをしているのか判りません。
そして三味線の師匠。最後のほうで叔母に「未成年への売春の強要、これだけでも十分告発の対象ですよ、その上 詩郎を隠すとなると誘拐だ」と言ってますけど、もっともっと早くに彼を救いだす事ができなかったのかと思いますが、師匠自身もそういえば詩郎の体を味わっていたのでしたっけ。私から見ると旦那と同類のクズ野郎です。
そして金に力を言わせて高校生の詩郎を囲っている旦那。
とにかく出てくる大人が全てクズ野郎です。まともな大人が一人も出て来ない。
だから二人で手を取り合って生きていこうね、というお話なんですけど、あまりにも大人が酷すぎる。
現代物なんだけど、置屋とか水揚げというのがピンと来ませんでした。そういう世界がいまだにあるのかなぁ?と思ってしまって。