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bkyu gourmet club
この作家さんの作品はまだそんなに数は読んだことはないのですが、堅実なストーリー展開をされる作家さんで正に実力派というイメージがあります。
今回の作品も決して派手ではないのですが、ふとした日常生活の出来事が描かれているので身近に感じられて、人間関係においては味があるというか、まるで朝のN○Kの連続テレビドラマを見ているような感じでした。
表題作は主人公2人ともどこかちょっと抜けているというか、変わっている所があって可愛いところがあります。
2人とも不器用なのに割と一途なのが好きでした。
同時収録作品は1992~1998年に発行された同人誌からの作品のようです。
こちらの作品群はちょっと超自然現象が扱われていて、少し怖い&不思議なお話になっています。
すごく派手な心霊現象ではないので却って怖さを感じました。
夏によく聞いたりTVで見たりする、本当にあった怖い話、みたいな(汗)。
海外からクール宅急便で氷が送られてくる『絶対零度』は好きなお話でした。
やっぱ今市子さんの作るストーリーは最高です。
相変わらず絵はいまいち好きになれないんですが、ストーリーがそれを補ってあまりあるのだ。
クリームパン好きのリーマン一年生が主人公です。
高校時代に好きだったカレーパン好きの先輩と再会し、仲良くなり、付き合うことになる。
今市子さんの作る話によくある込み入った人物相関関係などもなくて、単純明快なラブ――のはずなんですが、そうはうまく問屋がおろさない。
タイミングがなかなか合わず、すれ違う二人にヤキモキさせられ、キュンとさせられ、あたたかい気分にさせられました。
面白かったです。
表題作以外にもいくつか短編が入ってるんですが、ちょっとビックリしました。昔の作品もあって、さらに絵がモニョモニョ…いや、もちろんストーリーは面白かったんですが。