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隅から隅まで読み応え満点!

何度繰り返し読んだかわからないくらい前作が大好きなので、迷わず購入。
今作も、胸キュンあり、笑いあり、涙あり、エロありで、大満足でした!!

前作で恋人同士になった江藤さんと岸本さん。
元ひきこもり・コミ障の江藤は、本当の自分に気づいてくれ救い出してくれた、リア充でいつもポジティブな岸本に釣り合う自分になりたい、「岸本裕樹さんの恋人ですって、胸を張って思える自分になりたいです!」と、自分を変える決心をします。
そこで岸本が提案したのは「目指せ友達100人!」
まず江藤は今まで断っていたチームリーダーに昇格し、友達100人を目指すのですが…。

前作では江藤の成長がメインでしたが、タイトルに「恋愛中!」とあるように、今作では江藤と岸本ふたりの「恋人」としての成長が描かれていたのにぐっときました。
がんばって自分を変えて成長していく江藤を見て、江藤が自分を好きになったのは「インプリンティング(刷り込み)」であって、たまたまはじめに出会ったのが自分なだけでは…と弱気になる岸本。
いつもポジティブで明るい岸本が弱音を吐く余裕のない姿にキュン!
本音が出せるほど江藤のことが大好きで、大切にしているってことですよね!
そんな岸本に対して大胆な行動で応える江藤が男前でかっこいいです。
障害を乗り越えて、ますます愛が深まっていく様子にうるうるしちゃいました。

前作同様、テンポのよい会話、ギャグが心地よいです。
「男男(DANDAN)心ひかれてく」の続編が気になり過ぎます(笑)。

クライマックスのシーンで甘い場面になるのかと思いきや、あの迫力の画面(笑)!さすが瀬戸先生!

あと、前作よりもエロ増量です♡
ラストの電話エッチが!岸本の服を着ていたす江藤に萌えました!

個人的には、江藤チームの綾瀬くんがいい味出していてお気に入りです!
(「誰だアンタ…」に爆笑!空港までついてきてくれてやさしい!)
次期シリーズも連載開始とのことで、綾瀬くんの恋バナを密かに期待しています。

おまけまんがの「きしもとくんとえとうさぎさん」はかわいいし、カバー下も笑えるし、本当に隅から隅まで読み応え満点!
まだ3月ですが、BLアワード2019の私のベストコミック決定です!

すれ違いと胸キュンとエロ。これぞBLの醍醐味!

前作が大好きだったので、待望の続編です!
待ちきれずに、電子書店で配信されていたものを単話買いして読んでいたのですが、まとまった紙媒体も読みたくて、コミックスも購入。

まず表紙。
帯を取ると……まさかのセクシーショット。どきっとしました。
前作の床に寝転び見下ろされている壇野先輩の表紙と比べてみると、ふたりの関係性の変化が表れていて興味深いです。
「僕は君のいいなり」ではなく、木下が自ら手を伸ばして、檀野先輩を求めて、ふたりの手が繋がっている。
こちらにいるはずの檀野先輩はどんな格好でどんな表情なんだろう?と妄想が止まりません…!

前作でお互いの想いが通じあい、晴れて恋人同士になった壇野先輩と木下。
相手が好きで、相手を大切に想うが故にすれ違っていくふたりの様子が、檀野先輩視点と木下視点で一話ずつ交互に語られていきます。(途中、壇野先輩の親友の吉井視点の話あり。)
木下は元々ノーマルで女の子とつき合っていたので、男の自分とつき合うようになって、女の子とだったら普通にできることをできない不自由さを知っていて、我慢させているのではないか?と不安になる檀野先輩。
一方、木下は、今まで女の子とつき合っていた時には感じなかった、独占欲、嫉妬心を檀野先輩に感じ、自分がはじめて本気で人を好きになったことを自覚。
女の子と話している木下を見て内心モヤモヤするものの、女の子と話したり遊んだりすることは「普通」であって、男の俺には嫉妬する権利はないと何ともないふりをする檀野先輩。
檀野先輩が親友の吉井と仲よさそうな様子に嫉妬する木下。
ふだんは無茶を言わない檀野先輩が修学旅行でしばらく会えなかった木下に「会いたい」とわがままを言うシーンに、普段クールな木下が檀野先輩のことになると感情的になるシーンに、胸がキュンキュンしまくりました!
いろいろあって、お互い胸に秘めていた想いをさらけだし、本当に心から通じ合ったふたり。
最後の木下の屈託ない笑顔が印象的でした。木下の笑顔のシーンって今までほとんどなかったような。
前作からの流れを考えると、「いいなり」ではじまった関係が、こうして強い絆で結ばれた恋人同士になり、感慨深くて胸が熱くなりました。

あと、しっかりエロいです!
でもちゃんと必然性と愛のあるエロでときめきます!
あがた先生の乳首攻めは絶品です♡

BL作品の中には「とりあえずエロいれておけばOK」的にストーリーが性急な展開の作品もあり、読んだ後になんだか腑に落ちないこともあるのですが、このお話は主役のふたりの心情が丁寧に描かれていて読み応えがあります。

BLって男同士だからこその苦悩や嫉妬があるのが醍醐味だと思っているので、この作品はまさに私の理想のBL作品です!

檀野先輩、木下、末長くお幸せに…!

これで完結とのことですが、大学生の檀野先輩と高校生の木下とか、社会人になった檀野先輩と木下とか、その後のふたりの物語もぜひ読んでみたいです!

ギャップ萌え

天禅先生デビュー20周年記念作品。
リーマン、スーツ、年上受、胸キュン……天禅先生の魅力が詰まった1冊。

秘かに想いを寄せていた会社の後輩くんの結婚式に出席した水原。
そこで水原の目をひいたのは、その後輩の高校の同級生の志田だった。
実は志田は後輩くんをフった過去があり。
フった者とフラれた者、そんなふたりが引き寄せられて――。

好きだった男の結婚式に出席なんて、わりとよくある設定だよなぁなんて読み始めたのですが。
さすが天禅先生!
大人の男同士が故の、恋の苦悩、嫉妬、セックスがせつなく描かれていて胸キュンでした!
天禅先生が描かれる、年上で頼りがいがあって男前で一見して「攻」キャラが、実は「受」というのが大好きなのですが、水原がまさしくそれで。
普段は颯爽としてクールなのに、叶わぬ恋に涙したり、セックスのときになると志田に甘えておねだりするそのギャップの可愛さに萌えまくりました…!
志田の元カノにヤキモチやくところなんかも、普段クールな人だけに、志田に対する余裕のなさが表れていてキュンとなりました。

読み終わってあらためてタイトルを見て。「オルタナティブ=代替品」
ふたりがそれぞれ、「オルタナティブ」ではない真実の恋人とめぐりあうお話なんだとぐっときました。

あと、とにかくスーツ姿の水原と志田がかっこいい!
リーマン好き、年上受が好きな方はぜひ!