お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
children's time
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
今回は晴天シリーズの中で一番BLらしいお話かもしれない。
付き合い始めて半年の勇太×真弓カプのちょっとした痴話喧嘩を軸に、真弓の初恋の人やら勇太の秘密のバイトなどのエピソードを交えて、全体的に明るいトーンで進行する。
熱愛期の勇太と真弓。
いつでもどこでもベッタリで、きっと大河の血圧は上昇しっぱなしなんだろうが、当の本人たちはどこ吹く風でいちゃいちゃラブラブの日々・・・かと思っていたのだが、勇太の進路について真弓が聞かされていなかったことを発端に、急に不機嫌になる真弓。
別れるだの将来はお嫁さんを貰うなどと、話は急展開し2人に一気に暗雲が立ち込める。
真弓には幼い頃に愛を誓い合った御幸という女の子がいた。
ところが小学校に上がった真弓が男だと知った途端に、「男」だという理由だけで別れを告げられる・・・という、ショッキングな出来事が起こる。
そう、かなりショッキングだ。
女の子に「男」だからと言って振られる男の子なんて。
実は御幸は女性でありながら女性しか愛せない性癖であるが故に、真弓はノーサンキューを喰らったわけである、というオチなのだが、ここは笑ってはいけない所だろう多分(笑)
とにかく。
真弓には大切な人との別れが多すぎた、と言う事だ。
両親と別れ、御幸と別れ、姉と別れ、そして今は兄が自分でない誰かを見ている。
そんな中、不意に勇太との別れを想像してしまってもおかしくない。
真弓の苛立ちの原因はそこにあった。
しかしそんな真弓の不安を自らの覚悟にしてゆく勇太の、なんと男前なことか。
勇太は真弓に巣くう暗い部分を全て飲み込み抱きしめる。
そうする度に勇太は人間としての成長を遂げてゆき、真弓は勇太のくれた約束を大きな愛情に変えて、何があっても与え続ける。
しかし互いに支え補い与える関係はバランスが重要だ。
今回はそう大事にもならずに収束したが・・・それは嵐の前の静けさかもしれない。
描き下ろしは原作の菅野彰が台本形式であげたものを、作画の二宮悦巳が漫画に描き起こしたものになる。
原作小説にはないエピソードとなるが、読んでいても全く違和感はない。
これほど原作と作画に乖離がない作品も珍しいのではないだろうか。
菅野さんが原作の続きをなかなか書いてくれないので、いっそ二宮さんが描けばいいのに!と思ってしまうほどだ。
今回はかなり男気溢れる勇太であったが、家族内争奪戦に負けてスケルトンピンクの歯ブラシを使う姿は、何とも言えず滑稽で癒される。
こういうどうでもいいことの積み重ねが家族というものなのだと、秀と勇太が噛みしめるシーンもまたオススメである。
毎日晴天シリーズ
恋人として、つきあい始めた真弓と勇太の、些細なラブラブすれ違い
つきあい始めても、「絶対」、「ずっと」が信じられない真弓。
真弓をそんな風に不安にさせる原因を、勇太は探します。
もう一人の幼なじみ、御幸登場。
後半は、勇太が花屋でバイトするようになる経緯。
この先のストーリーで、この花屋と龍兄が重要な舞台となっていきます。