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yokan
「地獄の渡し守」の名前を持つカリスマバンド『CHARON』、それを率いるボーカルAKIRAを一瞬で虜にしたのは、中途半端に俳優をしている須永ヒロヤが何げに口ずさんでいた歌。
自身も天才だけにこの歌の凄さがわかるから、歌だけでなく次第に歌っていた人物も気になり始めて…。
そうしてAKIRAはヒロヤがかつてのカリスマバンド『ヌン』のボーカリストだったことを突き止めて、何とかヒロヤにもう一度歌の世界に戻って欲しいとあの手この手で攻め始めてしまうのですね。
恐らくAKIRAはヒロヤに一目惚れだったとは思いますが、それには気付かず、ただヒロヤの才能を失いたくないというミュージシャンとしての欲望のみで小細工をする訳です。
ヒロヤは有り余る才能で『ヌン』を率いていたけれど、それに追い付いていけなかったメンバーの1人が薬物に溺れた挙げ句に自殺という悲しい過去を持っているから、それ以来自分の才能が恐ろしくて、過去を一生懸命封印してたのに、何も知らないAKIRAが勝手に暴いてくれちゃったので、怒り心頭。
結果、AKIRAはレイプされて監禁されてしまいます。
でもAKIRAはそうして初めて、ヒロヤへの恋心に気付いたのですね。
音楽以外はからきしダメなAKIRAが可愛い。
まぁヒロヤも最初からAKIRAが好きだったようで、すぐに仲直りをしましたが。
話は暗く切なく儚げで美しいです。
『CHARON』も『ヌン』もビジュアル系バンドなので、メンバーが超美形(//∀//)
メンバーの信頼とか友情という言葉では語れない、絆の深さも心に染み渡りますね。
私は『ヌン』の生演奏を見ながら、「よく見ておけ。俺たちはあれを越えるんだ」と泣きながらメンバーに告げたAKIRAがプロとして格好よく、鳥肌が立つぐらいジンジンしました。
ヒロヤとAKIRAは最後はくっついたみたいですが、どちらも鬼のようにプライドが高いから、些細なことでケンカしまくらなきゃいいんだけど、と少し心配です(o^∀^o)
神憑りなヴォーカリストの心を奪ったのは、
人畜無害な仮面を被った死神が口ずさんだ
歌だった。
自らを封印した死神を蘇らせようとする
ヴォーカリスト。その封印は徐々に解けは
したが、代償は大きく、そして…。
人畜無害な仮面を被ったろくでなしは、実に
厄介です。仮面でさえも実は本当の顔なの
ですから。そう言う手合いに夢中になろうもの
なら二人を常に相手にしている様なものでしょう。
そしてヴォーカリストは、焦がれるからこそ
死神と競う事も選ぶのです。
真剣勝負じゃない恋愛を厭うから。
同時収録作はドラッグで素直になる始末の
悪い恋の話。
芸能界を舞台ということは読む前から知っていたのですが、思っていたよりシリアスで重めの作品でした。
主人公の2人は、分かりやすい言葉で言えば「ライバル」になると思うのですが、ただのライバルでない、いい意味ではお互いに影響しあっていける、だけど互いの矜持もある、ちょっと複雑な関係です。
それに加えて攻め様の過去とか、受け様のバンド仲間との関係が色々絡んできます。
なので、お話としては読みごたえがありました。
普通の恋愛の形ではない、表現が難しいですが、魂が呼び合うというか、そんな感じのお話だと思います。
同時収録作品は元々は同人誌だったようですが、ゲイxノンケのちょっとダークな雰囲気のお話でした。
少し古い作品でしょうか?
立野さんということで作者買い。芸能界もので、バンドのヴォーカルアキラと、昔インディーズでヴォーカルだった比呂也のカップル。
比呂也は、現在はその歌の才能を隠して適当に芸能生活を送っている。しかしアキラは、偶然屋上で本気で歌っていた比呂也に会い、その才能を再び引きずり出そうとする。
比呂也のバンドのドラマーは、薬をやって自殺してしまうが、その過去を暴かれ、芸能界を追われた比呂也。しかし、アキラは戻ってきてくれと願い、自分たちのコンサートの最後に、かつての比呂也のバンドのメンバーを招待し、1曲歌わせることに成功。
最後は、今後どうなるのか明確にならないまま終わってしまいましたが、まあ、カップルとしては幸せになるんだと思います。
あと、同人だったという短編が1つ収録されています。これはさらに古い作品なのか、骨格のバランスが変なコマがあったりします。あと、ラブドラッグにまつわる話で、確かに同人っぽい作品でした。