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mizui kyouichi no teenage lust
物心ついたときから同じ男性が好き、という主人公、水井恭一の恋愛遍歴を綴った読み切り形式のお話なのですが、1話1話が非常~におもしろかった!萌えもあるし、読み物としても面白いです。
恭一は世間にひた隠しにしているゲイではなく、オープンなゲイです。
13歳で興味本意で行きずりの相手と寝てみたり、中学でゲイであることを後ろめたく思ってる同級生に手を出したり、高校でゲイ仲間とおかしな同盟(?)を作ったり、すでに出来上がったカップルにちょっかいを出したり…。
飄々としている様に見えて毎回毎回本気の恭一は魅力的で一途で応援したくなる素敵なキャラです。
メインストーリーは大学生になって幼稚園のときの初恋の相手と再会して、でも彼は彼女がいて…という報われない恋にじりじりするお話なのですが、その彼を思いながら、恭一は今まで関わってきた過去の男達を思い出します。
恭一のお話でありながら、実は毎回登場する様々なゲイの人々を描いたお話になっています。こういう人本当にいるんだろうなあ、とか、さすがにこれは漫画の中のお話だろう!とか思ったり…。
お相手の友との中は進展せずじりじりしますが、最後まで読むと納得できます。恋愛ものなのですがヒューマンドラマに近いかもしれません。大筋はコミカルですが、何度もぐっとくる箇所があります。
出会って恋して結ばれるまで…というごく普通のBLとは違う変わった構成の作品ですが、とてもよく出来ていると思います。ちょっといつもと違った作品が読みたい時に是非オススメです。
前も書いてますが、つづき春さんは是非、再評価して欲しい作家さんだと切に思います。
「俺様は栗である」の三男竹生の同級生役で出ていた水木が主役のスピンオフですが、この作品単体で読んでも全く問題無し。
この物語の主役である語り部の水井は3歳にして己がゲイだと自覚していた早熟ゲイでもあります。
美形で体格も良く社交性もあり、バリタチで大学生の水井は一夜限りの相手を見付けては気楽に遊ぶ日々。
幼い頃からゲイだったせいか己自身を彼はどこか冷静に第三者的な目を通して己を見ています。
この単行本では1冊かけて、18歳大学生の水井から始まり、13歳から14,15.16,19と過去を思い出してみたり、私生活では新しい片思い相手上坂をノンケだと知りつつ愛してしまっていたりと、子供の頃からゲイだった水井がいかにしてここまで生きてきたか、そして男遍歴が語れます。
水井は容姿にも体格にも恵まれていて、若くしてどこか割り切ってしまった雰囲気もありますが大学生にして幼稚園の初恋の相手上坂にこころ魅かれまくります。
そこガツガツしてないで、上坂が女性と付き合っていても平気で落ちてくるチャンスを実のがさない程度の小狡いしさは持っています。
1冊かけて水井は、ノンケの上坂と抱き合う事が出来ます。ついに本当の恋が訪れたのかーー!!目出度いのー。
このメインカプもいいんですが、水井の過去付き合った相手とのエピソードも実にいいんですよ!構成も展開も上手い、ホント上手い~!!
最近はあまり名前を見ないのでもっそい残念なんですが、実力派一押し作家さんの1人です。