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Konnnaotoko ni Dare ga Shita
表紙だと背景がよくわからないけれど、裏返すとわかる捨て猫状態。しかもディスカウントとかセール中とか(笑)傘を差しかけて戸惑う顔が面白いです。
・『こんな男に誰がした』
委員長だった心平と不登校だった元。現在、小学校教師の心平は担任するマサルの家で、借金の取り立てに来ていた元と再会する。
設定としてはシリアスなんだけど、元と心平のやりとりはユーモアいっぱいで、心平も元もとても良いキャラなんですよ。生真面目で世話好きで、情が深くてHには流されちゃうとか、口が悪くて淫乱なチンピラのさりげない優しさとか、泣けちゃうシーンがあちこちにある。「俺が遊んでやる」とか「銭湯行っとくか」なんて台詞は、元もマサルと同じ経験をして来た子供だったんだなってよくわかるから、ほんと泣ける。そして表紙の元が首から下げるお守りの行方を知った時は、元がどんなにそれを、心平との思い出を大切にしていたのかがわかるから、号泣しちゃったよ(T_T)
最後は元を身請け(笑)する明るい終わり方も、マサルからのはがきもよかった。マサルにも心平みたいな友達が出来たかな。
・『37℃』
これ、なんだかとってもエロいです(//∇//)置き薬を売りに来たセールスマンの相良由輝を団地妻のように誘う医者の中間要士。交互に熱に侵されて、まどろんだようなSEXをするのですが、座薬とか触診とか、キャラ設定が活きていて、Hなんです!!それでうわ~えろいなぁって思って読んでいたら、展開にガツンとくる。二人の出会いは偶然じゃなかった。二人の過去が、切なくて辛くて悲しいけど、とても綺麗です。
・『散財エクスタシー』
真面目に生きてきたのに、すべてなくしたサラリーマン。羽振りのいい謎めいた大学生と知り合って、美人局の片棒を担ぐことになったけれど・・・。二人が知るもう一人の男も係わって来るのだけど、なんだか3人ともそれぞれにどこか女々しくて、誰にも感情移入できなかった。
・『クロイトビラ』
これは、犯罪です!『懺悔』でも犯罪を介した教師と生徒を描いたしうこ先生ですが、この『クロイトビラ』の犯罪性は行くところまで行っちゃった感じです。教師が壊れすぎてて本当に怖い。殺されるほど憎まれようとしてるから、内容がグロ過ぎるの!自分じゃ死ねないから殺してくれだなんて、身勝手過ぎる。生徒も病んでいたから、自分より病んだ先生に毒気が抜かれたんだろうか?最後は供依存でハピエンと思っていいのですか?理解するには短すぎた気がします。
最初の2話が好きでした。表題作の二人はまだまだ落ち着かないので、どんどん話が広がるんじゃないかなーと思いますが、今のところは『ナツコイ』に1話収録されているだけです。
評価が難しいです~。『こんな男に誰がした』が好きなので、萌×2で、エロだけなら『神』だな(笑)
なかなか、シリアスなんだけど〜笑いもありで、鹿乃しうこ節炸裂〜。
鹿乃先生が、描くクズ男って、痛みを持ったクズだから、頭軽いビッチ系のクズとはまたちょっと違うかも。
それが、良い味だしてるから〜どんどんストーリーに浸透して行けます。
短編集4作品
色んなストーリーで、内容がなかなか重圧。
得に、印象的だったのが、、、
「こんな男に誰がした」
マサルからの、ハガキに感動した。
文字が本当に小学生の字で、それだけでも味わい深かった〜。
こりゃ〜ハマるわ。。。
2000〜2003年発表作品収録の短編集。
「こんな男に誰がした」
家庭環境に問題がある児童の家庭訪問に行った担任が見たものは⁉︎
鹿乃しうこ先生ってほんと「あんちゃん」が上手いな〜。
決してカタギではない元。でも反社でも半グレでもなく、やっぱり「あんちゃん」なんだよな〜。
そんな元はマサルに優しい。でも踏み込みはしない。心平にもしかり。思い出だけを抱きしめて…
さて、ラストはしうこ先生お得意の脱力コミカル風味。この抜け感が貧困や負のループの悲惨さを軽くしてくれる。
「37℃」
飛び込みの訪問販売員との思いがけない突発的な肉体関係。単に「男と寝ている」事が問題になるストーリーかと思いきやの、思いもかけない真実が明らかになる…⁉︎
だけど、過去の接点は正直ちょっとムリがあるかなぁ…
「散財エクスタシー」
転落して全てを失った堅物リーマン。パチンコ屋で出会った男に誘われて、外見をすっかり変えてゲイ男性を狙う美人局の片棒担ぎに。
すっかり慣れてリーマン時代のライバルに仕掛けようとするが…
これも過去接点もの。「実は…」っていうのってハマればハッとするけど世界が狭くなる危険もあるよなぁ。そこがイマイチ。
「クロイトビラ」
非常にダークな一編。
高校生ものとして読みたいけど、中学生かもしれない。
教師が自分の学校の一年生を拉致監禁するお話。加害者の教師だけでなく、被害者の生徒も病んでます。
「おまけまんが」
心平と元の愛ある日常風景。
つまり家庭内売春のために、いろんなシチュエーションを作り出す元に翻弄されてばかりの心平。かわいそ。
激しいセックス描写、ラスト作のバッドな展開などが「らしさ」全開だと思った。
総合「萌x2」で。
2000年~2003年に描かれた読み切り作品が4篇収録されている作品集です。
表題作は小学校教師×チンピラのお話で、表紙イラストの男前はチンピラ受の元(はじめ)です。いかにもチャラ男っぽい彼ですが、高校の同級生時代に一度だけセックスした心平(攻)のことを忘れずに想っているという一途な男です。私は4作品の中ではこの物語が一番好きでした。
他の3作品もバラエティに富んでいますが、最後の「クロイトビラ」はショタ気味な上に病み展開なので苦手な方は要注意かと。鹿乃しうこさんの作品は色々読んできたつもりですが、全体的にコメディー色が控え目の一冊だと思いました。
鹿乃しうこさんの短編集
『こんな男に誰がした』小学校の先生×チンピラ
『37℃ 』薬売り×医者
『散財エクスタシー』大学生×オヤジ
『クロイトビラ』中学校の先生×生徒
4話入っていて2本、ショタでした。
大人がショタに欲情するのは愛なのか恋なのかイタズラなのか・・・
このあたりが微妙な匙加減でした。
結局のところ、すべて男×男の出会いで人生が変わっていく話で
まさに『こんな男に誰がした』といった感じ。
しうこさんの作品は、ちょっとどーしようもない男がわんさかでてくる。
社会的にどうよ?っていうようなジャスト犯罪者ばかりなんだけど
そこを恋とか愛とかにもっていくんだよな。
わりと背徳的なことや倫理観が
さばさばと即物的にオス的な視点で描かれていて
ときどきついていけないこともあります。
そんなときしみじみ自分はまだまだだなって思います。
純朴小学校教師×元不登校の同級生で現借金取りの下っ端
BLにでてくる子供の大半は受け大好きっ子、又は攻めが好きなので初めは受けが嫌いだけど徐々に心を開いてくれるとか……とにかく典型的
この作品の子供は、受けが大好きでも大嫌いでもなく特に可愛くも憎くもない普通のリアリティを持ってます
受けがまっとうな職に就くとか安直なハッピーエンドにしなかったところも好きです
高校中退で技術も職歴もない26歳のチンピラじゃ、現実問題、日本社会で生きてくのはなかなか難しいよね……
続編パラサイト・ハニーはナツコイに収録
鹿乃しうこさんは、少年は少年なりの、女の子とは明らかに違う、でも大人の男とも違う、そんな裸体を描ける稀有な漫画家さんだなァと思います。すげぇキレイ。肉体美。
お話は背徳的なものが多いんだけど、全体的に明るいし、きっちりハピエンが用意されてあるのがこの短編集の特徴かなと思います。個人的には、犯罪絡みのお話の場合は若干のほろ苦さを残して終わらせてくれたほうが、もっと素直に楽しめるんだけどなァとも思いました。本当に若干でいいので。
でもベタな手で安易な救済をはからないところは大好きです。たとえば誰かを大金持ち設定にして借金をチャラにさせるとか、たとえば誰かをヤクザや政治家の大物設定にして問題を解決させるとか、そういう安易なやり方をとらないところ。
しかしこの男くささは、本当に魅力的ですね。突き抜けてる感じがする。
鹿乃先生のギャグって思わず吹き出しつつもニヤーと鼻の下がのびる絶妙加減が最高にツボですよね。(同意を求めるなw)
特にそのセンスが冴えわたったのが表題作の「こんな男に誰がした」だと思います。
説教魔の委員長タイプの先生・心平×自称性悪な誘い受けの借金取り・元のカップルが・・・!イイんだ・・・!
この二人の職種からして全く縁の無いように見えるのですが、元々高校の時の同級生。
元が不登校だった時に授業プリントを心平が届けるようになり距離が縮まっていきました。
二人の初めても元が誘い受けっぷりを発揮した結果だし・・・心平押されてるなぁw
組に300万円の借金があるため借金取りの仕事から逃れられないと知った心平は借金を肩代わりしてあげます。
見事借金は無くなれど、プーな奥様・元はお金が無くなる度に家庭内売春をして旦那さまから巻き上げているようですw
ちなみに家庭内売春はイメクラプレイも揃っていますw
表題作の他は・・・
37℃ 製薬会社のセールスマン×総合病院の内科勤務医師
散財エクスタシー 訳有りそうな垢ぬけた大学生×リストラされたばっかの元リーマン
クロイトビラ 好青年風な病んでる先生×中二病爆発なイジメられっ子美中学生(ちなみに監禁ものです。)
といったカップリングです。
どの作品にもうす暗ーい雰囲気が漂っています。
・・・鹿乃先生ってシリアスも結構描かれてるんですねぇ。
短編集で全部で4組のカップルのお話が収録されています。
カバーは表題作の蛍原で、読む前はタイトルとそのチンピラっぽい外見からどんな悪い男が登場するんだ?と思ったのですが、読んでみると結構いい男でした。
借金取りの蛍原と小学校教師の大庭のお話なのですが、この蛍原がワルイ男のようでかなり優しくて個人的にはツボでした。
大庭とのお話も萌でしたが、大庭が受け持つクラスの生徒、マサル君と蛍原との交流にも心が温かくなります。
ストーリーは少し荒んでいて明るくはないのですが、コミカルな部分もあって楽しめました。
全体的には少し暗い面があるお話が目立つのですが、結末には明るい面が見えるのが良かったと思います。