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zetsuai
绝爱
この作品を初めて読んだのは小学生のときでした。「BRONZE」から先に読んで「絶愛」に遡ったのですが、とにかく衝撃的だったのを覚えています。
攻めの晃司は、大人気歌手で作詞作曲できてドラマにも出てキャーキャー言われてもしれっとしてて大物女優と関係あったりするけど、泉に対しては本当にピュアです。
当時からあまり高スペックキャラには惹かれなかったのですが(男女ものの少女漫画でも、ヒーローよりも主人公の幼なじみとか友達とかの平凡系が好きでした)、そういうピュアなところに好感が持てたのかなと当時の気持ちを推測してみます。
攻めが受けを「あの人」「あんた」「あなた」とかいう呼び方するのは、当時はなんとも思わなかったけど今はツボです。
でも、恋愛にしろサッカーにしろ、ここまで激しく命がけというほど全身全霊になるのはちょっとわからないかなーと今は思ってしまいます。さりげないモノローグで「あの人を見るやつの目をつぶしたい」とか怖いです。泉が彼女をつくったからって彼女レイプするとか論外です。BLで受けがレイプされるのは、あまり好きじゃないけど多いから慣れていますが、女の子がレイプされるのは見たくないです。小学生のころはそこらへんよくわかってなかったから抵抗なかったのですが今読むと…。
当時、ものすごく大好きだったので、読み返してあまりピンと来なかったのがちょっと切ないですが…でも晃司の一途な想いはいいです。重いですが。
しかし同性を好きになっただけで、軽い言い方とはいえ何度も「変態」という言葉が出てきて…。差別的に言ってるわけじゃなく自然に言ってて…ああ、そういう時代だったんだなと思いました。
この作品にはまって調べたことで、同人誌や二次創作の存在も知りました。この作品を読むさらに数年前、同人誌を扱う古本屋で絵に惹かれて二次創作同人誌を買っていて、どういう本なのかよくわからなかったのですが、「ああ、あれ二次創作同人誌だったんだ」と。私にとって腐の世界の入り口になった作品です。
もしかしたらこの『絶愛』と言う作品は、ボーイズラブを
逆回しに構成した作品であったのかも知れない。
だとすればこのクライマックスから物語が更に展開して
行ったのだとしても当たり前の事なのだ。
二次創作の窯変と言う出自から語られていた様で
語られずにいた作品。その本質にある熱さを改めて
知るのも悪くは無いでしょう。