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mayonaka chronicle
積読消化中です。
プラチナ文庫が休刊(廃刊?)と聞いて、とりあえず!と購入していた凪良先生の名作、やーーっと読みました。
一般文芸とBL、ジャンルが異なっても凪良先生が描きたいテーマ、作家性は不変だ!と感心したりして。個人的には、そこにはそれほど惹かれないので、文芸の作品に魅力を感じられないのですが、BLとして整えられている物語はとても好きでした。ちゃんと萌えるというか、私の好きな感じのスケベ表現wというか、上手いですよね(今更ですけど)。
太陽の光に対して強いアレルギーを持つニーナと、俳優の陽光。出会いの昏さが鮮烈で、このネガティブに負けない陽光のどMなところw、不憫な大型ワンコキャラがよかったです。それぞれの対照的な魅力、遠距離恋愛して、ときどき会うみたいな関係性が、太陽と月みたいなふたりだなと思ったのでした。
ニーナの対応が切ないくらいに塩で、もうちょっと優しくしてやれよ~って突っ込まずにはいられませんw ニーナのキャラクターは、デレのないツンすぎてちょっと好きにはなれなかったんですけど、”美しい彼”のふたりにちょっと通じるものを感じるCPだなと思ったのでした。受の境遇に対しては、色々考えさせられることが多すぎて重かったんですけど、最終的にはより良き方に恋人同士のふたりが歩み出すっていう安心安定の解が用意されていて、やっぱり読者としてはこういう救済に心地よさを感じてしまうので、”BL”はよい!と改めて実感してしまいました。
昨今話題になりがちなセクハラ的な表現がありますが、なんかこういうシチュはあるあるだったよね…とか、過去作の面白さだったりすると思うんですよね。
旧版は未読で、新装版も電子配信が終了すると聞きつけて慌てて購入を決めました。
7歳差の年下攻め、しかも出会ったのは陽光が11歳の時という、8年間にわたる育み愛です。受けのニーナは光線過敏症という生まれつきの病気で、夏だろうとタートルネック長袖長ズボンという出で立ちのため、クラスでも浮いている存在。しかも病気に対する知識の乏しい学校の先生の優しさ(?)から昼休みにクラスメイトと屋外でボール遊びをしたことをきっかけに皮膚がただれ、つだ妖怪と呼ばれ、イジメの対象に。こんなん絶対先生の責任でしょ!先生責任取りなよ!と思うのですがそんなことはさておき。
そんな不登校ひきこもりなニーナが深夜の散策で出会ったのが18歳の陽光。彼もまた、子役として活躍する一方で学校では浮いた存在で孤独を抱えていて…。
ニーナは冷たい印象だけど心の底では愛情に飢えていて、でも愛情を全く知らずに育ってきている訳ではなくて、病気のせいでぐにゃぐにゃと色んな感情が絡まりすぎて素直になれない感じなのかな、と思いました。そんなニーナに、遠距離をものともせずに会える時は頻繁にニーナに会いに行き、一途に愛を伝えていた陽光。陽光の向ける熱い愛情をサラリと受け流しているように見えるニーナも、実は陽光のことをとても大切に思っていることが伝わるんですよね。
凪良先生の書かれるお話って、「普通」さを持たない人間が「普通」を追い求めて苦しむ姿に共感したり、でも「普通」に固執しなくていいんだよって言われているようだったり、そもそも「普通」ってなんなの?という投げかけのようなものを感じながら読むんです。今回もそうで、病気のせいで「普通」の暮らしができないニーナ、劇団に所属して子役をしていたことで「普通」の子供ではなく、周囲から浮いて孤独を抱えていた陽光。でも決して同じ場所にとどまらない、少しずつでも変化しようとする2人にはとても勇気を貰えました。そんな2人の自分らしく居られる場所、自分らしく居られる相手をただただ求めているお話で、とても泣けてしまうんです。
電子配信が終了した後に凪良先生がXで何かしらの形でまた読めるように…みたいなことを仰っていたと思うのですが(違っていたらすみません)、ぜひまたどこかの出版社さんから新しく出版していただけたらとても嬉しいですし、迷わず紙で購入して手元に持っておきたいな、と思えるお話でした。
久しぶりに再読したけど、好きすぎる!!
この陽光には年下攻めの良いところが目一杯詰まってて、死ぬほど好き。
受けを思う気持ちは誰にも負けないのに、子供ゆえに金も力もない。
受けを守る術を持たない自分が歯痒くて、早く大人になりたい!
早く大きくなるから待ってて!!みたいな。
そしてあのROVE。
なんて必死で、なんてマヌケで、なんて愛おしいの……!!!
お日様の光はニーナの大敵だけど、ニーナには陽光というお日様がずっとそばにいたし、これからもいるよねと思える。
陽光みたいな攻めが読みたくて、探しているけどなかなかいないんですよねぇ。
というのも、陽光がニーナに出会った時は彼はまだ小学生なので、いわゆるショタ攻めなんだけど、私の大地雷と紙一重で。
私はショタからエロの香りが僅かでもすると(セックスはもちろんのこと、エッチな夢を見てしまったとか、股間がむずっとした程度の性の目覚め描写も含め)ぎゃあああああー!!となってしまうんです。
というわけで、単なる「ショタ」にチェックを入れて検索すると、アウトな作品たちが目に入ってきてしまう。
かと言って、エロなしで詳細検索すると、成長してからのエッチもNGとなって真夜中クロニクルもヒットしない……。
どうしたらいいんだ……。
何年かぶりに再読しました。
光線過敏症というのと、暗闇から抜け出るお話、主人公の闇具合が深かったくらいしか覚えて無くて、でもタイトルがすごく鮮明で、もう一度読みたいと思っていました。
いいお話でした。とても。
すごく丁寧な作品で、あとがきを読んで納得する部分もありました。
ニーナはネガティブでひどく内向的でプライドが高くて人付き合いも出来ない引きこもりなのに、とても魅力的だし考え方や思考に共感ができる。
もがくように不器用に少しずつ少しずつ外に足を踏み出す様子に心打たれます。
そして、スパダリでもあるし伸び盛りな少年ぽさが同居している陽光もとても魅力的なキャラクター。
二人の魅力に引っ張られながら、この先どうなるのか、二人の恋の行く末はどうなるのか気になって、二人と一緒にほっとしたり悔しくなったり泣きたくなったりしながら最後まで見届けました。脇キャラでは唐崎監督がとっても好きです。
読んで良かったです。
たぶんまた数年経ったら読み返したくなると思います。
それで、私が持っているのは初版のLiLi文庫なのですが、その後、プラチナ文庫からも新装版が出ていて、そちらには書き下ろしが入ってることが分かりました。
気になって、電子書籍を購入。
書き下ろし「NEW LIFE」は、ニーナが上京した引っ越し初日のお話。
引っ越し荷物にネコグッズを入れた箱がたくさんで、開けても開けても猫の餌が出てこず、やむなく買いに行って道に迷い、……といったお話。可愛かったです。
すごく良かったです。
何でもない場面でも心揺さぶられ、涙が溢れてしまうのは凪良先生の文章だけです。
それだけ登場人物の感情表現が豊かで、描写が詳細だということ。キャラに感情移入して読んでいるということだと思います。
光線過敏症で日光に当たれず引きこもりになってしまったニーナと、そんなニーナを太陽の様に明るく照らす陽光。
正反対に見えて共通点が多い二人ですが、傷を舐め合うのではなく、共に成長していく事を選んだところに大きな意味がある作品だと思う。
虐められて傷付けられ、自分に自信がなくコンプレックスの塊みたいなニーナ。
人と関わる事を恐れて引きこもっていたニーナが、陽光のために太陽の下へ出ていく場面は涙が止まりませんでした。
そしてなにより、陽光の一途で大きな愛に胸打たれた。
この愛があってこその関係だったと思う。
11歳から8年間もニーナだけを想って、ニーナに青春の……人生の全てを捧げてきた陽光。
この人に出会えたことは、ニーナにとっての奇跡だよね。
たった250ページの中で描かれるニーナの成長ですが、ここに全く無理を感じませんでした。
正直、読み終わりたくなかった。
もっとずっと二人の成長を見守りたい……そういう気持ちにさせられました。
ニーナが歌ったラブソング──Rove songかな?
どんな歌詞だったんだろう。
聞いてみたいなあ。
設定等は割りと好きなのですがそこまで好きになれませんでした。
日光アレルギーでろくに学校にも行かず趣味は楽器いじりと公園の猫をかまう事、
いつものように深夜のコンビニに行った帰りに陽光と出会います。
重度の日光アレルギーによるトラウマから相手を拒否するニーナですが、
ある事を切っ掛けに陽光と駆け落ち同然で家出。
結果ボコボコの顔を晒すニーナは陽光を完全拒否します。
相性が悪いみたいです、作品の出来は良いです。
病を抱えて生きている少年が、夜の公園で出会った小学生の少年と共に成長していく姿を描く感動作品でした。
お気に入りの作品をたくさん描いてくださっている作家さんですが、旧版で7歳差の年下攻め、それも出会いは11歳と18歳っていうのが微妙で、読んでいませんでした。
新名(ニーナ)は病気のため他の子供ができることができなくて、いじめや仲間はずれに苦しんできました。
ニーナがどんなに突き放し不機嫌でも諦めず近寄ってくる陽光ですが、明るく元気でみんなに好かれてるだろうと思った陽光の心の影を知ることになります。
絶望していたニーナが音楽と出会い成功していくところや陽光が努力の末花開いていくのが楽しかったです。
昔ニーナをいじめていたリーダーだった子と街で出会った時「あの時はごめん」と何に対して悪いと思っているのかわからない態度でついでのように言われた時のニーナの気持ちが痛々しかったです。
たくさんあった辛い思い出のどれに対してか、加害者側は大したことのないちょっとしたイタズ程度の記憶でしかないこと。
俺は絶対忘れないという脅し文句(ニーナは脅しのつもりじゃなく客観的な気持ち)に惚れ惚れしました。有名になったニーナの顔をテレビやネットや雑誌で見るたびに怯えたらいいのにと思ってしまいました。
旧版の小山田さんのイラストもとても素敵ですが、yocoさんのもファンタジックな感じて好きです。
初めて読んだ時、衝撃を受けました。
BLを読んだ後に、このカップルは死ぬまで一緒にいるんだろうかとか、おじいさんになっても一緒にいるのかな、とか考えてしまうのですが、この二人は最後までいるんだろうなと思えました。陽光がニーナに初めてキスするところ…あれは良かったです!!陽光が何をするにしても全部ニーナのためっていうのがブレてなくて、ニーナはゆっくり陽光を受け入れてる感じで、このカップルは最高です。凪良先生やっぱりすごい!!
ずっと読みたかったけど絶版で手に入らなかったこちらの作品。今回の新装版を出して頂けてようやく読むことができました。
自己否定し過ぎて他者を全く受け付けないこじらせキャラは、凪良先生の作品の中でよく見かける気がしますが、このニーナが原点になるのでしょうか。最近の先生の作品と比べると、内面に掘り下げ過ぎて多少くどくなり過ぎてる感じは気になりました。光線過敏症によるイジメと引きこもり生活で屈折してしまった性格を表わすために、わざとそういう印象を与える書き方をされたのかもしれませんが。途中までは読むのがしんどかったです。
そんなこじらせ受けを救ってくれる一途な攻めがいてくれるところも、最後は必ずハッピーエンドで終わるところも凪良先生作品の安心できるところです。これまでの先生の作品に比べて、大きく心を揺さぶられるほどの感動はありませんでしたが、読んでよかったと思える作品でした。
旧版を持っているので購入を迷いましたが、凪良作品は作家買いしているのでやっぱり購入。旧版は小山田さんが挿絵を描かれていますが、新装版はyocoさんが絵師さんを担当されています。
うん。
どっちも素敵。
絵師さんが違うと、作品のイメージもちょっと変わるなあと思ったりしました。
内容は旧版の方で書いてくださっていますので、ちょびっとだけ。
光線過敏症という持病を抱えるニーナ。
その病のため、日光に当たることはできずクラスメイトとも一緒に遊べない。
そんなニーナを校庭に引っ張り出して遊んでくれたのは、小学校の担任の教師。ところが日光に当たったため皮膚が爛れ、そのせいで「つだ妖怪」というあだ名をつけられいじめられるように。
そのことをきっかけに心を閉ざし、学校にも通わなくなったニーナですが、18歳の時に7歳年下の陽光と出会い…。
というお話。
子どもならではの残酷さでニーナをからかう級友たち。
子どものみならず、大人なのにニーナを受け入れない大人たち。
他の子たちと同じように遊びたいのにそれもままならず、受け入れて貰えない。
そんな世界に絶望したニーナ。
初っ端からニーナの孤独と絶望に落涙。
ニーナの口癖の「死ね、ボケ」は、自分ではどうしても手に入れることができないものを、ニーナ自身が「諦める」ために自身への戒めとしてつぶやいているのではないかな、と思いました。まだ子どものニーナがそこまで追い詰められていて切ない…。
そんなニーナを、外の世界に引っ張り出してくれたのが7歳も年下の陽光。
出会いが11歳×18歳なので、序盤は全く持って健全な空気。陽光がニーナを必死に求める姿も可愛いものです。
けれど、陽光は7歳も年下だったからこそ、子どもらしい純真さとまっすぐさを持っている。
ニーナは妖怪じゃなくて、綺麗だから悪魔だ。
NINA MY ROVE
といった飾ることのない、けれど心のこもった陽光の言葉が、ニーナを救っていく。
そして、11歳で子どもだった陽光も、少しずつ大人になっていく。
子どもならではの根拠のない万能感。自信。そういったものが、少しずつ損なわれていき、その代わりに陽光が得ていくものとは。
この作品は単純に恋愛ものといったくくりではなく、ニーナと陽光の、二人の成長物語でもある。
時に勘違いし、時にすれ違い。
それでも相手への愛情とゆるぎない想いだけを持った彼らの恋を、全身で応援してしまう。
ニーナは最後まで致すことに恐怖心を抱いているので、触りっこはちょくちょくあるものの、エチシーンは最後にちょびっとあるだけ。
けれど、この濡れ場が、超絶に、エロいです…。
自分の気持ちと、相手への信頼感がMAXになった状態でのセックスシーンが、とても綺麗で、優しくて、そして萌えた。
新装版にあたっての書き下ろしは、本編終了後。
ニーナが東京へ引っ越しをした、その日のお話。
コニーナのご飯を買いに出たものの、ニーナ、迷子になり…。
という可愛らしいお話です。
光線過敏症ゆえに夜間しか外出できないニーナは完全に箱入り息子です。世間知らずです。
それがまた良い!
本編はシリアス一辺倒なので、この書き下ろしには爆笑してしまいました。
「東京なんて死ねばいい」
のセリフにも。
かつて、手に入らないものを「死ね、ボケ」という言葉とともに諦めてきたニーナにとってのこのセリフ。
ニーナにとって、「東京」という地もなかなか卸しづらい場所だったんだね。とほっこり。
でも、今は陽光がいるからね。安心です。
個人的に、凪良作品の中でも好きな作品の上位に位置している『真夜中~』ですが、書き下ろしも収録されていますし、yocoさんの挿絵も素敵だし、新装版が読めてよかった。
旧版持ってるしな、とためらっている腐姐さまがいらっしゃったら、全力でお勧めしたい、そんな新装版でした。