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hatsukoi
ランドセルをしょった少年が塀の上からかわいいドレス姿の女の子に、ここから助け出してやる、と手を差し伸べているシーンからスタートします。
初恋の相手に死なれてしまってから無気力になってしまった青年、広野が、マラソン大会で膝に怪我をしながらも治療もせず懸命に走り続ける姫川を心配して追走し、倒れてしまったのを保健室に運ぶ、という出会いをします。
2年生になり同じクラスになった2人、ひたむきにがんばるのに成果、評価がまあまあな姫川と、やる気がなくてがんばらなくても成果、評価がまあまあな広野。
頑張ることに対する意識の違いで喧嘩になり、教師の叱責を受けて反省文を書くことになります。
そこでも姿勢が真反対の2人。適当に書いて済ませてしまう広野と、反省文まで一生懸命な姫川。
喧嘩を通して気持ちを伝えあって、友達になるという、甘酸っぱい青春のやりとりがあります。
さらに河原で語り合う2人、これまた青春の1ページらしいシーンが素敵です。
姫川が姫だと気づいた広野、広野が勇者だと気づかない姫川、そんな2人が高校生らしい交流をして友情を育んでいく様子が素敵なのですが、背景を知っている読者の目線ではとてもハラハラしました。
姫川が女装をさせられえていた事情が、想像をはるかに超えて重くてきつくてとても切なくなりました。
姫川がようやく広野が勇者だと気づいたときに、広野がたくさんの言葉を使って自分の気持ちを説明して謝ったのがとても素敵でした。
そして、それらの言葉をまっすぐ受け止めて、ありがとう勇者様、という姫川がとても素敵で泣きました。
その後の交流で少しづつ恋心が芽生えてきていることに、友人たちの同性との恋愛はあるかなしか議論を耳にして気づいてしまう広瀬。
自覚したことによってふらふらし、姫川とぎくしゃくしてしまいます。
好きなのに、大切な相手なのに、自分の言動のせいで姫川を気づ漬けてしまう、何でもできるのに実はかなり不器用なかっこ悪さのある広瀬に対して、いろんなことがうまくいかなくてもとにかく努力する、とにかくがんばる広川、お互いがお互いを尊敬したり、羨ましく思ったりしている様子が、とっても胸キュンでした。
思わずキスをしてしまった広野が、少年のときと同じように、姫川から逃げ出してしまうのですが、今後は姫川がおいかけて、広野にタックルかけて止めるところが、すごくかっこよくて素敵でした。
キスや性行為よりも、それに至る恋心が育つ様子、気持ちを伝えあう様子を丁寧に描いている作品が大好物なのですが、今作は、攻めだけでもなく、受けだけでもなく、2人ともの過去の苦しみや後悔、今の迷いや悩み、どうして相手を好きになったのか、とても丁寧に描かれていて感動します。
両想いになった後、性行為まで至らないハッピーエンドも素敵でした。
読み切り「寄り道」
こちらも女装の男の子の惚れてしまう男の子の話。
清く正しく真面目な青年が、純情一直線で好き好き、大好き、と相手を追い求める様子が、とってもかわいいです。
お互い両想いなのを確認してから、キスするまでに2ページ、そして、キスシーンに2ページ、とたっぷり味合わせてくれるところもすごく素敵できゅんきゅんしました。
巻末の初恋のその後のお話
両想いになった2人がようやく初エッチに、となったところに登場する姫川のお母さん。
だいぶ気まずいし、その後も引きずってしまいそうなばったりシーンでしたが、その後のお母さんの様子を知ることができて、気持ちがすっきり、軽くなりました。
2人が最後までエッチをできないのも素敵だと思いました。
まだまだしばらく、こうやってもだもだ甘い時間を過ごしてから、ようやく、という夜を迎えてほしいと思わされる素敵なラストでした。
まず、ノンケの女の子過去話苦手勢ですが、全く問題ありません。
しかもその女の子が亡くなってしまうという最大の地雷かなと思ったら見事に覆してくれました。
起承転結が最高に絶妙で、読んでいてドキドキしなかったページがありませんでした。
BLの世界ってたくさん読んでるこっち側からするともはや当たり前になってしまってますが、やっぱりそうだよな、好きになる方も葛藤は絶対にあるよな、という初心を思い出させてくれました。
人間性と恋は切っても切り離せないものだと思っていて、そこがうまく絡み合って自分のさがに抵抗しようとする必死な姿と、それを成し遂げた恋の良さが全面に溢れていました。
kindle unlimited でしたが、購入させていただきました。ありがとうございます。何度でも読み返すと思います。
勇者と姫の初恋こじらせラブです。
勇者こと遊佐と、
姫こと姫野は幼い頃に一緒に遊んだ仲です。
姫は女の子の格好をさせられている男の子で、
姫に一目惚れした遊佐がそれを知り勝手に絶交してしまいます。
このことが二人の人生にずっと尾を引いています。
遊佐は自分を特別だと思っていた過去があり、
とにかく拗らせ男子振りが半端ない!
逆に姫野は訳あって女装させられていたものの、
真っ直ぐで嘘のない男らしい男の子です。
対局の二人だけど、
全然違うから惹かれるしうまく行くのだと思います。
高校で再会して、お互いを「勇者と姫」だと認識してからも、
遊佐が姫野を避けたり色々あり、
結局弾みで告白してしまうという、なんとお粗末な^^;
遊佐の告白に答えた姫野はかっこいいですねー!
とにかく、遊佐がダメダメで、
姫野がかっこいい!これにつきます!!
それでも、姫野にとって遊佐は勇者なんですよね。
無事にハッピーエンドでホッとしましたが、
描き下ろしはいたたまれなかった……
母が入ってくるタイミング……キツッ
めっちゃきゅんきゅんしました。きゅんきゅん飛び越えてぎゅんぎゅんしてたような気もします。ちょっとヘタレな攻めっていいですね。
ワケありで女装をさせられてた過去を持つ受けと勇者に憧れていたヘタレ攻めのお話です。
ストーリー:25/30
もっとSFっぽいのがくると思っていたのでちょっと期待はずれでしたが、いいお話だったと思います。設定もよく作り込まれていたと思います。小さい頃に会った人と再会するってわりとよくある話ですが、姫要素と勇者要素、そして男の子を好きになってしまったことへの葛藤要素が足されたことでよくある話から抜けていたと思います。いろんな葛藤から抜けて、いちゃいちゃする2人の描写も秀逸の一言です。
絵:28/30
すごいどっかで見たことあるけど、画力自体は高いと思います。キャラの照れ顔を描くのが本当にうまい!読んでる側が恥ずかしくなるほどです。
キャラ:40/40
これは文句なしの満点です。キャラの作り込みはよくされてると思いました。姫川くんまじでかわいい。
総合:94/100
楽しんで読ませていただきました!今度から作家買いしようかな〜