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shounen wa kami no kuni ni sumau
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
『少年は神の花嫁になる』『少年は神に嫉妬される』『少年は神の生贄になる』『少年は神を裏切る』『少年は神の子を宿す』『少年は神と愛を誓う』に続く7作目にして完結編。
面白かった…。
夜光さんのファンタジーモノって、どうしてこう面白いんだろう。
タイトルや表紙の絵柄で、物語の中身をある程度予想できる。
そして、その予想通りに展開もしていく。
けれど読むごとに斬新な面白さがある。
生き生きとした、魅力のあるキャラクターたち。
良いところも、そして悪いところも、人間味にあふれている。
そして、根底に、「愛」がある。
だから読んでいて登場人物たちと困難を乗り越えていこうという前向きな気持ちになれるからかな。
前作『少年は神と愛を誓う』を読み終えた時点でまだ問題点はかなりあった。
ランスロットの記憶障害。
樹里の命の危機。
アーサーと樹里の、まだ生まれてきていない赤子のこれから。
そしてもちろん、モルガンとの対決。
1冊で終われるのかと思いつつ読み進めましたが、収まるべきところにきちんと収まり、最後は大団円になるストーリー展開はさすが夜光さんといったところか。樹里たちとともに、闘い、冒険しているかのような臨場感。
キャメロット王国は安泰を迎える。
けれど、最後の最後まで、モルガンとガルダが可哀想だった…。
モルガンの怒りや哀しみも理解できる。できるからこそ、彼女が哀れでした。
そしてガルダ。ガルダが欲し、けれど最後までもらうことができなかった愛情。
どこかで生きていて、両親(あえてこう書きたい)に再会してほしいと願ってやみません。
それと奈良さんの挿絵ももちろん素晴らしかった。
特にカラーの口絵。
これだけで悶えてしまいましたよ、はい…。
あと楽しみなのは、皆さん書いていらっしゃいますが、ランスロット×樹里のアナザーストーリー。
ランスロットも不憫でしたから、こうして彼メインの本が出るのは嬉しい限り。
シリアスな展開になるのかも、と思いつつ、でもめっちゃ楽しみです。
夜光先生と、出版社さんに感謝感謝です。
読み終わった興奮が未だ冷めやらず。
前巻を読み終えてから、首を長くして待った最終刊。朝一で本屋へ走り、仕事が一段落して読み始めたらノンストップ!まさしく『壮大なシリーズ、堂々の完結』と言って差し障りありません。このシリーズの醍醐味である戦闘シーンの壮絶さ、恋する人を守ろうとする男気、家族愛は言わずもがな、悲恋、同志愛、幸せ溢れるエロ、キラキラしい儀式、延いてはモフモフまでてんこ盛りの素材が、夜光さんの筆によって『そこで起きているかの様に』描かれる。
これこそ読書の喜び。
前巻の引きで一番気になっていたのは『樹里が生き延びるためには魔女モルガンを倒さねばならず、モルガンの命を奪ってしまえば魂を同じくする樹里の母も死んでしまう』という難しい問題をどう解決してくれるのか、ということでした。大凡は、想像と違わなかったのですが、私の想像を超える要素も付加されておりまして、ラストの幸せ感を更に盛り上げてくれています。うーん、上手い。
私は夜光&奈良コンビ、シャイノベルスの『薔薇シリーズ』も大好きなのですが、あちらのシリーズが優しい日常のシーンでさえ、どこか暗いムードを醸し出していたのに比べて、この『少年神』シリーズはどんなに厳しくせつないシーンがあっても、最終巻の表紙や口絵イラストが体現する様に、明るい空気を失わないお話だったと思います。あとがきによれば「最初に考えていた内容と違い、何故かハッピーエンドに」だそうですが、このお話は最初から『正しくて健全』な空気をまき散らしている様な気がして安心感がありました(いや、エロシーンはすごいけどね。今までのが今までだったから、最終巻がおとなしめに見えるというか……)。
今まで読んで来た方は間違いなく読むと思いますが、未読の方も絶対手を出すべき!長いし、登場人物も多いですが、夜光さんの『複雑な状況でも解りやすく描ける』筆力のおかげでガンガン読めます。これからは『一気読み』の醍醐味が味わえるわけですし。羨ましい……
読者として嬉しかったのは、悲恋の主人公、ランスロットの番外編も書いてくださるそうです。こちらは、前々巻に出て来たアーサー亡き後の世界が舞台になるそうなのでちょっとトーンが違ったものになるかもしれません。非常に楽しみです(ああ、まだあと一冊読める幸せ)。
シリーズ最終巻。シリーズ通して、本当に、面白かった!不穏な展開ながらも、希望と愛に満ちた明るい雰囲気のシリーズだったなーと思います。樹里とアーサーの性格もあるのかな?最終巻では、2人がもうバカップルでいちゃいちゃしてて、決戦前なのに幸せでした笑
この最終巻は、読んで中身を知ってほしいので、あまりネタバレなことは書けませんが…
まさかのあの人が登場して、驚きと共に、なんだか嬉しい。あと樹里のお母さんはやっぱり強い。モルガンから生まれたけど、やっぱりモルガンとは違うんだよね。そして、このお母さんに育てられたから樹里もこんな性格になったんだなーと思える人です。マーリンも、最初は嫌な奴だったのに、どんどん人間味が出てきて、この巻でも、本当にアーサーが好きなんだな、と思いました。恋愛感情ではないにしろ、特別な思いでアーサーを守って、この先もきっと忠誠心をもって充実した日々を過ごせるんだろうなと思えてよかった。
リアルタイムで読めて、本当に幸せなシリーズでした。最終巻を読み終わるのが寂しかったです。できることなら、彼らのその先の生活も見たいな。周りの人達も、素敵な人達ばかりで…。
アナザーである番外編も出るようですが、ランスロットにもぜひ幸せになってほしい。良い男すぎる!番外編、楽しみです。
読むのが勿体ないと思いつつも、我慢できずに一気読みしてしまった最終巻(アナザーストーリーは別として)。
表紙のように、晴れやかな気持ちになれる終わり方でした。
前巻でモルガンの毒を受け、妖精王から身体の機能を止められ3ヶ月の命の猶予を貰った樹里。
身体の機能を止めるという事は、食事や排泄といった人間の機能が無いという事、なので勿論性感もないためアーサーとの営みもできません。
樹里はこんな体でも良いならアーサーの性欲解消のために体を使ってよいと思ってても、アーサーはそんな事しないんです。
自身だけでなく樹里も気持ちよくならないと意味がない、と。
昔、樹里の前で男娼を呼ぼうとしてたあのアーサーが!絶倫のあのアーサーが!!
心身満たされる喜びを知って変わったね…と感慨深い物がありました。
それはさておきモルガンをどうやって倒すのか…連れ去られた樹里の母はどうなるのか…と、ハラハラしっぱなしでした。
とある人物登場には薔薇シリーズを思い出したりもしましたが(^^;;
道中の不思議な出来事やモルガンの城の仕掛け、そしてモルガンとの戦いは、まるで映像を見ているかのような感じでした。
夜光花先生の筆力たるや…!
今作の口絵がまた美しいんです!
最初に口絵を見ると「あれ?もしや」となってしまうので、可能なら読み終わった後が良いかもです(笑)←某書店の特典絵柄ですが( ̄▽ ̄;)
モルガンとの戦いは今作で終わりですが、アナザーストーリーとしてもう一冊出るとの事で非常に楽しみです(*゚▽゚*)
『〜子を宿す』で出てきたアーサーが死んだ後の世界で、お相手はランスロット!
あの世界ではランスロットがアーサーを殺してたため、主を殺して且つ樹里を愛するランスロットの苦悩が描かれるんだろうなあ。
ランスロットのお話を同人誌ではなく、商業で出してくれる出版社と、そして何より夜光花先生に感謝です。
大好きだった少年神シリーズも最終巻。発売日に手にしたものの終わってしまうのが惜しくて、何度も読んだ本なのに改めて最初から読み直して、スケールの大きさといい、生き生きとした人物像といい、話の展開といい、濃厚なエロといい(笑)初見でもないのにやっぱり面白くてワクワクしちゃうし大好きだなぁ~と心の準備して読み始めたのですが…全体を通して神評価には間違いないのですが、でもなんだか私にはモヤモヤが残りました。なので、後味の悪いレビューになるかと思いますので、すみません、地雷になりそうな方はスルーしてください。
内容同様、メチャクチャ大好きだった奈良千春先生の描く黒をベースにしたうっとりするほど美しい表紙から一転、しっ、白い…。光をいっぱいに浴びて満面の笑みの二人…。そして背表紙はピンク…。その時点でちょっと…という予感はしていたのですが…。う〰️ん。ハッピーエンドは分かってはいるけど、表紙から幸せオーラかぁ。帯もなぁ…(苦笑)
大筋の展開としては全くケチの付けようもないくらい緻密に練られていて、愛する人にひたひたと死が近づいていることに苦しむアーサーの姿や、難攻不落なモルガンの城に焦りながらも1つ1つ攻めいるシーンははらはらしながら読み進めたし、様々な問題を残したままの前巻からここまで漕ぎ着けるとはさすが!としかいいようがないほどすごい、すばらしかったです。だからこそ(自分が天の邪鬼なのは重々承知なのですが)あまりにも二人に都合良すぎるような流れがしっくりこなくて、う〰️ん。なにか1つ2つ犠牲になるものとか、失うものとかあったらガツンと響いたと思うんですけど、みんな上手くいってバンザイ~っていうのが、もの足りないというか、妬ましいというか(笑)
メインの二人が順調にことを進めた一方、脇を固める人たちが不憫というか、ざっくりいったなぁ~と。中でもモルガンの終焉はちょっと残念でした。悪行の限りを尽くしているし、呪いもかけているし、倒されるのは仕方ないことなのですが、愛する人に選ばれない苦しみや、次から次に裏切られて捨てられる苦しみ、そしてそれを原動力にしている極悪非道な魔女なんてなんだかとても可哀想になっちゃって…救われるという言葉に少し期待をしていたのですが、魂は1つに吸収されたものの、結局彼女自身は愛する人に引導を渡されて、納得をする間もなく滅んでしまったのが残念でした。
そして、ガルダはもう…気の毒でしかたありません。才能はなくても性根はいい人で自分なりの幸せをみつけて暮らしていたのに、弱さにつけ込まれ利用され続けてしまったあげく、見せかけの愛情にさえ心を動かされ、さらには不憫な消え方をしてしまって…このまま終わりを迎えるのは悲しすぎるので、なんとしても生き抜いて誰にでもいいから目一杯の愛情を受けてほしいです。
そして一番もやっとした消化不良が、ランスロットの記憶についてです。もしかしたら戻ってきているかもしれないというようなふんわりしたものではなく、しっかり思い出して、その上で樹里への想いを昇華してほしかったし、樹里も誤魔化したりしないで真摯にランスロットと対峙して決着をつけてほしかっただけに、彼の愚直なまでの正直さと、一途さに萌えを滾らせてきた私にとってはとても残念。
アナザーストーリーはメチャクチャ楽しみだし、商業誌として出版して頂けるのは非常に嬉しいですが、あくまでもアーサーという本命不在での勝負だし(思い出の方が厄介ということもあるので、むしろその方が面白くなるとは期待していますが)立場も全く変わってくるので、同じ土俵で今までの想いを全て理解したうえで、きっちり自らの立ち位置はどこかというケリをつけてほしかったなぁ。
と、いう感想はあるものの、記憶がなくても樹里にドキドキしちゃったり、誰のことかわかんないのに心に決めた人がいるとか言っちゃったり、幽霊に対してまで騎士の振る舞いだったり(笑)、最後の最後まで自分の想いより相手の気持ちを大切にする不器用なランスロットが大好き。アナザーストーリーではガンガン汁まみれになってほしいなぁ(笑)
このシリーズで、「こちら」の世界に戻ってきて、そしてリアルタイムで最終巻を読めたことに感謝しています。
最終巻でも緊張感や躍動感がみっしりと詰まっていて、表紙で結末は分かっていても、それでも読んでいてはらはらしっぱなしでした。
この巻だけの事ではないのですが、まるでRPGをプレイしているような感覚で、本当に読んでいて脳がフル回転で楽しかったです!
ラストも、文句がつけようがない位に綺麗に纏まっていて(妖精王さんの「ウッカリ」には思わず笑いましたが)読み終わった後の気持ちの良さは半端無かったですね。
このシリーズに出会えたことに本当に感謝しています。
内容とは関係のない事なのですが……。
表紙画像は発売前に公開されていましたが、実際に手元に本が届いた時、思わず噴きました。
悪い意味ではなく、良い意味で色んな気持ちで噴いてしまう「帯」でしたね。
あの二文字の巨大さは、インパクト大でしたww
続いていたシリーズの最終巻は待ちきれない思いとさみしい思いが交差します。
奈良千春さんとは思えない水色とピンクで華々しいカバー絵にちょっとびっくりしました。
奈良さんといえばアンダーグランドでブラックな場面とか危うい雰囲気の二人が主役の絵でおなじみだったので。
こういう絵も素敵です。
シリーズ最終巻
前巻で樹里は毒を受けて3ヶ月しか猶予はないし、お母さんはモルガンに捕まるしどーなる!!ってとこで終わってつづきが待ち遠しかったです。
母の心はモルガンに取り込まれ八方塞がりで解決策はない。
どんどん悪化していく状況に先行きが薄暗くもうバッドエンドな結末しか浮かんでこなかったです。
登場人物が誰も魅力的で世界観が広がり終わった先も見てみたくて仕方ありません。
でも、ひとつ残念だったのはランスロットの恋心の行方です。
アーサーに忠誠を誓い正直で清い心の持ち主、なのに恋する想いだけはままならない不憫な男です。
1冊の中で彼の新しい恋の芽生えまで描くのは無理があるかもしれませんが、想いが昇華され新たな一歩を踏み出せそうな未来がうかがえるような展開があってもよかったのにと思いました。
それはそれとしてランスロットルートのアナザーストーリーが出ると知り楽しみになりました。
アーサーと結ばれる結末に不満はないしハッピーエンドに拍手!!ですが、ランスロットの秘めた想いも切なくて、だからってアーサーと取り合うとか揉めるのは歓迎しないけれど『もしも~だったら』のお話が読めるというのもすごく楽しみです。
主人公が異世界に移動して、死んだ父と魔女に拉致された母が再会したり、死んだ騎士が傀儡になった泥ゾンビ化して戦ったり、映画リングで観たような場面がありました。リングの映画を観ていたら、あんな感じ?だろうと、簡単に情景を脳内描写できてしまうので、とても面白かった。
嫁になる→子を宿す→愛を誓う→国に棲まう の順で、端折って読みましたが、夫々の巻の冒頭に今までのあらすじがあるので、あらすじに穴があるようには構成されていません。
妖精王に育ててもらった王子も可愛らしい。
面白いので 4冊を一気に読んでしまいました。番外編3冊も、何時か読もうと思ってます。
読み終えたら、蚊に刺されていたらしくて、いきなり数か所が痒くなってしまいました。集中しすぎていたみあたい。
薔薇シリーズに続く長作ファンタジー、ついに完結です。最初から最後まで予想できない展開で常にハラハラさせられます。
作り込まれた世界観に自然と引き込まれて最後まで勢いで読んでしまう。
だからこそ夜光先生の作品はBL抜きにしても面白いです。
最終巻はいよいよモルガンとの最終決戦でどう決着をつけるのかと思いましたが、結果的に良い形で落ち着いてほっとしました。
憎しみに支配されていたモルガンは哀れですが、一体になることで愛を取り戻し樹里の母の中で寄り添って生きてくれればと思います。
ガルダには途中腹が立つこともありましたが、ただ母に愛されたかったガルダの心情を想うと本当に可哀想なので行方が気になります。
ランスロットも報われないまま終わりましたがこちらはアナザーストーリーでまだ楽しめそうなので、ランスロットも気になっていた身としては安心しました!
最後はアーサーと樹里、その子供やマーリンとのほっこりする日常も垣間見られてにやにやしました。
妖精王と子供のカラー絵がとても可愛くて癒されます!
奈良さんの挿し絵は夜光先生の作風とほんとにピッタリでカッコいいです。
アナザーストーリーはまだ読んでないですがそちらも楽しみ!
完結してしまいました。
嬉しいような残念なような……
オールオッケーのハッピーエンド!
まさかの展開が続いて面白かったです。
モルガンは時渡りをして未来を見にいかなかったのか?なんてこと気にしない^^;
とにかく、素敵なハッピーエンドで胸いっぱいです。
二人の子・ルーサーはトンデモナイ問題児っぽいですね。
この子の将来も見てみたい^^
樹里は育児放棄しないで愛を注いで欲しいなと思います。
とても長いシリーズでサイドストーリーもある作品ですが、
とにかく登場人物たちが魅力的でした。
非常に素晴らしかったと思います!