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danshi ryou de toshishita wanko wo katteimasu
トラウマのせいで人と距離を取る、というのは理解できます。
だけど、トラウマを理由に人にきつく当たりまくるのは、単なるわがままじゃないかと…。
2年までは2人部屋という決まりがある学生寮に住む藤宮(大学2年)。
今まで藤宮と同室になった者はみんな、他の空き部屋に移るか、退寮という結果に。
そんな問題あるルームメイトのいる部屋に入ることになったのが、1年の東堂で…。
藤宮がただのわがまま女王様です。
食事付き格安物件という超好条件の寮で、2年までは2人部屋という決まりも「格安」になる理由のひとつだと思うんですよね。
それを無愛想、文句・クレーム言いまくり、難癖つけまくりで追い出す。
結果、2年間快適な一人部屋ですよ。
しかも2人部屋に1人で住むということは、1人部屋の3、4年生よりも広いスペースを格安で使っているわけで。
寮監、こいつを追い出せ、と。
協調性ゼロで、仲良くやっていく気もないなら、藤宮が寮則を侵しているはずなのに、なぜ追い出さない。
むしろ2人分の寮費を取ってもいいくらいではないですか。
と、常識的な目で見てしまうと、わたしのように萌えません。
常識を取っ払ったとしても、「空きがないから、退寮してアパート暮らしをするのは金銭的に厳しい」という東堂に対して、「洗濯やっとけ」「ゴミ捨てしろ」「掃除当番も代わりにやっておけ」って…。
作為的にこき使うにしても、全く好きになれない子でした。
過去に親友の言う「好き」を勘違いしてしまったトラウマがあるから人と近付きたくないとはいえ、許容範囲を超えてます。
本当に、人と近付きたくなくて、家にも帰りたくないなら、バイトしてアパート借りなさいよ、と言いたい。
トラウマ自体も「うーむ…」というもので、東堂もどこに絆されたのか…。
後半にトラウマの原因と3すくみ的な場面があるのですが、そこも「友情」と「恋愛」と、みんなの認識がずれているのが気になってしまって、すっきりしませんでした。
「寛大すぎるほど寛大だよね」とよく言われる方になら、おすすめできるかもしれません。