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anta wo kudoku 100 no serihu
ちょっとネタバレありです。
いやぁ、泣けました。
未亡人9年目なもんでして。
死別が関わる作品で、三年後くらいに新しい恋みたいな作品を見かけるけれど、愛する人との死別って、そんな生温いもんじゃないので、リサーチゼロで作品描くなよ!なんて思ってしまうけれど、この作品は年月の設定やEDになってしまうなど、とてもリアルで。
自暴自棄ぐあいもとてもリアルで共感しました。
そして現れた救世主!
あのぐらいの熱量があるお相手なら、主人公も変われるな、と救われた気持ちになりました。
ずっと主人公を見守っていた劇団長もいい人でジーンときました。
本当にいい作品に出会えて良かった。
前半はコメディっぽくてテンポ良く読んでいたのに、後半は泣きながら読むという。
私と同じような、未亡人で腐女子の方には超お勧めの作品です。
新しい恋を望んでいなくても、似たような境遇の主人公が幸せになれるお話は癒されます(^^)
すごく良かったです…
こう言っちゃなんだけど、掘り出し物っていうか期待以上の内容だと思う。
主人公は元人気実力派俳優の花岡。
7年前失踪騒ぎを起こし、その後裏方の演出家に回っている。
そこに、超人気マルチ天才の竜造寺武(たける)が映画デビューするので演技指導をしてほしいというオファーがきて…
この武と花岡のストーリーな訳だけど。
花岡のバックグラウンドはとてもシリアスで、花岡本人もどこか影のある寂しげな男。
一方武は両親もスター、モデル/歌手/ダンサー/ピアニスト/レーサーとして大成功の天才。性格は大ポジティブ、モテ男のバイヤリチン。そして演技だけは超大根。
どんな相手も自分に夢中、が当然だったのに、花岡は全く靡かない。
はじめは意地と興味本位、次第に本当に恋をして…
…という流れは順当ながら、武はまるで北風と太陽を一人二役するみたいに花岡を愛していくのです。
これが結構胸熱で。
花岡の哀しみを癒すアホっ子パワーと、有無を言わさずカラダでも押し切る攻め力。
ギャグとシリアスの緩急が完璧。
哀しみは消えずとも前に進めたのは正に武のアホポジティブのおかげ…
そして私はこういうストロングスタイルが大好きなんです。
武のキャラの濃さが最初から目立っていたので、ギャグ寄りのお話なんだなーと思って読んでいたんですが。
花岡が俳優を辞めた理由がわかると一気に雰囲気が変わって、重たさが加わり深みを増す展開に驚き!
かなり引き込まれました。
ハチャメチャでデリカシー無し男だった武のことも、お話が進んでいけば本当の姿が見えてきて印象が変わりまくり。
変人っぽいのになんで人気があるんだろう…?と思ってしまっていたので、彼の良さがしっかり見えて素敵さを知れて嬉しかったです。
想い人を亡くして行き場を失くしてしまった気持ちを抱えたままだった花岡にとって、武との出会いは前に進むために必要だったのでしょうね。
少し強引に引っ張りあげてくれた彼の優しさに読み手としても救われました。
かつて俳優だった演出家の受けと、受けが演技指導を頼まれた人気タレント攻め、というカップリングです。
業界BLはありがちですが、割と個性的な設定だったり、新鮮なキャラクターだったりで、評価ポイント以上に楽しめた作品でした。
その個性的な設定のひとつが、帯にデカデカと書いてあった「受けがED」というもの。精神的な理由で7年ほど勃起不全をわずらっています。最初は偉そうな攻めが、揚々と「あんただって勃ってるだろ」的にまさぐってもふにゃふにゃです。
その攻め本人も、めっちゃ面白いキャラでした。人気タレントであり、歌手であり、あらゆる才能を発揮するイケメンです。俳優の仕事をするにあたって受けに演技指導を求めてきたのですが、それがすごいレベルの大根。イケメンで偉そうな年下キャラが大根で、受けの前で恥ずかしさに赤面しながらセリフを棒読みしているところになんとも言えずおかしさがありました。
絵はたどたどしく、受けに攻め以外のセフレ(とは少し違いますが)がいたり、地雷の人が多そうな設定や欠点はあるものの、個人的には読んでいてかなり楽しく…。萌という評価ではありますが、楽しめたという点では萌×2くらいのレベルでした。