淫らな雛は春を売る

midara na haru wo uru

淫らな雛は春を売る
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌5
  • 中立8
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
27
評価数
14
平均
2.5 / 5
神率
0%
著者
sawaco 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784758077330

あらすじ

比予森(ひよもり)は身体を売って生きている。
"雛"という名前のときだけ、誰かに必要とされている。
けれど、クラスメートの硲(はざま)に出会い、その考えは幻想だったと知る。
初めての友だち。初めての感情。初めてできた――好きな人。
硲に惹かれ、段々と感情を表に出せるようになる比予森。
だが、仕事を辞めたのかと聞かれ、咄嗟に口から出た嘘。
その嘘が、お互いを傷つけるとも知らずに…

表題作淫らな雛は春を売る

客の男
比予森明,高校生

同時収録作品淫らな雛は春を売る

間瀬
比予森明,高校生

同時収録作品淫らな雛は春を売る

硲和史,高校生(攻守なし)
比予森明,高校生(攻守なし)

レビュー投稿数1

もう一声欲しい

初読みの作家さまですが、ちるちるさんの作家インタビューを拝見して購入。

ネタバレ含んでいます。ご注意を。







高校生の比予森は、「雛」という名で、お金さえ出せば何でもやらせてくれる男娼として生活の糧を得ている。そのことが学校内でも噂になり、友達からも敬遠されている。彼自身他人となれ合うつもりがなく常に孤独で過ごす比予森ですが、そんな彼になにくれとなくちょっかいを出してくるのが同級生の硲。

臆面もなく「友達になりたい」と告げてくる硲に、少しずつ心を開いていく比予森ですが…。

というお話。

比予森くんが身体を売っている理由や、彼の過酷な幼少時代等々、読み進めていくうちに少しずつ透けてみえてくる。

健気な薄幸受けと、そんな受けくんのために奮闘する攻めくんが個人的にめっちゃツボなので、テンション高く読み進めましたが。

うん。
ごめんなさい。
もう一歩欲しい感が半端ない。

比予森くんがなぜ身体を売っているのか、その理由や、彼をお金儲けのためとしてしか扱っていない外道な大人の存在とか。
よくある設定で既視感ありあり。
よくある設定だからこそ、もう一声欲しかった。

そして攻めの硲くんも。

初めは体中傷だらけで、いつもボッチでいる比予森くんを放っておけなかった、という彼の気持ちは理解できる。けれど、その気持ちが恋愛感情に変わるまでの過程がBLでは重要なファクターだと思うんだよな…。
そこの過程が描きこまれていないがゆえに、比予森くんを助けに行くときの盛り上がりに欠ける。あそこまでして比予森くんを助けに行こうとした彼の気持ちに寄り添えないから。

今まで人に愛されることもなく孤独に生きてきた比予森くんが、硲くんという存在を得て自分を取り戻そうとする。
途中までは切なさも噛み合い萌えつつ読みましたが、途中からの失速感が半端なかった。

あと、これは個人的な好みの問題ではありますが。
絵柄が、なんとも昭和の香りがする、というのか…。
特に攻めくんのビジュアルが昭和の少女漫画のようで、ちょっと萎えてしまった…。

ごめんなさい。こういう絵柄がお好きな方がいらっしゃるのは重々承知しています。完全に好みの問題です。はい。

身体を売っていた時と、男娼を辞めたときの比予森くんのビジュアルがまったく異なっていて、一瞬誰かわからなかった…。彼の内面を著しているのだと思うのですが。

比予森くんが「雛」として身体を売っているときの描写が結構えぐいので、また子どもの時から客を取らされていたとわかる描写があるので、自分の意思に反して抱かれている受けくん、が地雷の方はちょっと注意が必要かもしれません。

比予森くん売り専なので客とのセックスの描写はたびたび出てきますが、硲くんとの濡れ場は最後までナシ。それが、個人的にはとっても良かったです。

萌えなかったわけではないのですが、もう一声欲しかった、というのが正直な感想です。

5

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