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nikushoku no buka
リーマンの恋を描いて右に並ぶもののいない西田ヒガシさん。
本作も全く期待を裏切らない、それどころか唸るしかない神作品をまたしても届けてくださった……
表題作+短編が1編収録されています。
「肉食の部下」
デキる部下の時田が男とキスしていた。
そんな冒頭。
見ちゃったのは上司。堅物メガネの香山。
時田はそのトップの成績を、枕営業で取っていた…
2人が恋するようになる流れの意外さと、同時にそうなるしかないと思える必然性!
だって2人には駆け引きなんてなくて、時田はいつもの余裕も自信も失って突発的にスカイプ自慰しちゃうし、香山は見事に煽られちゃってその無表情の下で強烈に時田に惹かれ始めるし。
2人の初めてがまた何ともエロい。
お汁も擬音も喘ぎもない。最小限。でもこれが、これこそがリアルな快感表現だと思う。
時田が香山の昔の恋を気にするところなんかもいいんだなあ。
2人が本気になっての表情の書き分けも素晴らしい!愛おしさや不安や戸惑いや喜び、本心を隠す顔、溢れそうな想いを抑える顔…
そして所々入るギャグも、さすが西田ヒガシさん!このヌケ感がたまらないです。
「恋に抱かれたい」
こちらもリーマンもの。
短くて2人が寝るまでの経緯は急な気もするけど、この2人のHシーンもすっごくイイです!
ラストは意味深で余韻があります。
「その後の部下と上司」
一緒に買い物をする時田と香山。この短さなのに2人のいろーんな感情が詰まってる所が凄い。
あとがきとカバー下も忘れずに。
一冊に1回は、いきなり胸をわしづかみにされてガタガタ揺さぶられるシーンがある西田さんの本。
今回も3度ばかり、鼻の付け根が痛みました。
タイトルは『肉食の部下』なんだけれど、私が感情移入しちゃったのは『上司』の香山の方。
何度か恋をして、楽しい思いも悲しい別れも経験して、恋をすることから離脱しようと婚活なんか始めちゃっているのに、図らずもまた恋に落ちてしまう。
でも、がむしゃらに突進できないんですよ。
大人だから、経験値が高いから、危険が予測できちゃうし、何せ相手は部下だ。上司っていうのは部下に責任を持たなくちゃいけないものですもの。部下を伸ばしてあげるものなんですもの。恋とは別の部分でも「出来る部下はかわいい」と思うものなんですもの(現実の世の中ではそうじゃない上司も掃いて捨てるほどいますがね)。
この葛藤……う~~っ!鼻の付け根が痛みます。
西田さんの本が誘う涙は号泣ではないのです。だから泣いてもスッキリしません。苦くて、でも、ほんのり甘い後味が残るだけです。
「大人必読!」と思います。
あ、でも、お若い方(ああ、おばあちゃんのようなもの言いだ。しょぼん)は、時田に感情移入して読むのか!酸いも甘いも噛み分けた年上に対して「敵わない。でも、何とか征服(笑)したい」っていう恋をしている方にも必読書です!
未だかつてないほどグラっとくるカップルを見つけてしまいました。
お願いだから、彼らがどこかにいてほしい。
たとえばサラダだったら、西田作品はレストランクウォリティのサラダ。
……なんだけど、上品に食べるあれじゃあない。アニマル!!
男同士本能的にグラっとするのはどういうときかって、こんなふうに見せてくれる作品を私はほかに知らないのです。何も考えず本の中へ、そして抜け出せない読後の今…。
外資金融系の営業マン時田と、上司の香山。
時田は男の色香と自信に溢れてて、契約を結ぶためには男女問わず枕営業すら厭わない超肉食系の男。
自分の仕事のミスを上司の香山に尻拭いしてもらったので、何かこの借りを返したいと伝えたところ、時田が男もイケることを知ってた香山から「おまえを抱かせろ」と言われて…。
どっちの男にもそれぞれ見せ場&萌え場があってうわっ♡うわっ♡と思える箇所が何箇所もありました。
地味で無害だと思ってた上司が実はゲイであることを知り、俄然興味が湧いてきた時田。
上司の下半身を知っておくのも悪くはないと興味本位で近づいたはずなのに、途中から自分自身をコントロールできなくなって暴走しちゃうとか、クソ生意気だったはずなのに「俺を好きになって欲しいんです」とか頰を染めて伏し目で言っちゃうとか、そもそも昔の男を気にしちゃうとか、そりゃ反則でしょ!って言いたくなるようなことをやらかしてくれておいしい。
そして香山。もう新しい男を探す気力もないし、親のために婚活→見合いを繰り返しては振られているゲイ。一見諦め漂うおとなしそうなキャラかと思いきや、時田のスカイプオナニー映像に煽られて感情を爆発させるところとか、肉食のはずの時田にマグロになれといってセックスで主導権握っちゃう&しかし受けというところが好きです。
香山の長年の夢というのがなんともささやかでそこがいじらしい。でも彼にとってはいつもは脇役の自分がまるで主役になれるかのような憧れのようなものだったに違いなくて、そのいじさしらに何だか切なくなる…のに次のシーンでは、おまえヌルヌル手なのか?とか、やってくれますね、西田先生(笑)。
このほかにも醤油さし柄とか、テッテケ歩きとかちょいちょい笑いネタを挟んでの描き下ろしや安定のあとがき(笑)
ちなみに「浮気すんなよ 浮気したら-」「考課下げますか?」「…泣く」という箇所がこの作品一番の私の萌えツボでした。この文章だけじゃ、へーって感じですけどこれを絶妙なコマ&表情&間合いで描かれていらっしゃるので心にきます。
西田先生の作品は、これって別に女でいいんじゃない?男同士じゃなくてもいいんじゃない?と思ってしまうような事が微塵もないので好きです。
「やさしいあなた…」や長編系が圧倒的神、「何も言うな」が限りなく神に近い萌萌、その「何も言うな」よりもこちらの作品の方が好きなので、萌萌に近い神です。
やはり西田さんの長編は読みでがあります。何度も読みたくなるしその度に新しい発見がある。今回は営業ナンバーワンの肉食部下×誘い受け有能課長のお話です。
2人共大人の男なのに各シーンごとに可愛い表情を見せてくれます。大人の体の魅力で若い部下の体を繋ぎとめようとする香山課長がエロい。「浮気したら泣く」とか可愛すぎる。
部下の時田もデキる課長のために必死で仕事も頑張る人で可愛い。以前は体も使って仕事を取ってきてたけど課長以外の男相手だと全てネコ役。肉食という割には食べられちゃってます。唇震わせて往来で動かなくなるシーンは課長じゃなくてもキュンキュンします。映画みたいな街路樹の場所を2人で歩くシーンも素敵でした。愛の詰まったリーマン・ラブストーリーです。
特筆すべきはそのエロさ。西田作品の中でナンバーワンじゃないかな。生々しさが良いです。
同時収録の話も攻めがちょっと年上のカッコいいおじさんで、受けは可愛い感じの人でよかったです。「ラーメンの食べ方が素敵だ」って…なんて口説き方してんのよ(笑)
エロくて有能な課長にもただ一つ欠点が。ファッションセンスが悪いらしいです。お醤油の瓶みたいな柄のネクタイって…相変わらず笑わせてくれます。西田さんの作品はバイまたはノンケ×ゲイの話が多くて、このお話も今はいいけど数年後も大丈夫かな?と考えるとちょっと切ないです。
今更読んだけど、すごい好きでした!
部下だけでなく、どっちも肉食ですよね?
男同士っていう雄々しい感じがして、
とても好きなカップリングでした。
サラリーマンの上司・香山と部下・時田の社内恋愛です。
香山課長、いい男であり、いい上司ですよね。
時田の失敗も完璧にフォローする!
これは惚れますよ^^
香山の方が先にアプローチしてきたけど、
余裕ぶっていたくせに夢中になっているのは時田の方ですね。
また、そこが良かった!
はじめウザかった時田が、
だんだん可愛く見えてきちゃいました^^;
香山課長は一貫して素敵で可愛かったです。
始めはマウントの取り合いみたいな手探りだったのに対し、
後半は終始甘甘で萌えました。
香山のセンスがダサ過ぎなところも最高!
とにかく、ストーリー・キャラ共に最高でした!!
同時収録作もよかったなー
一冊丸ごと楽しめる素敵な作品でした。
醤油瓶みたいなネクタイってどんなよ笑
変な柄のネクタイがいくら描けても、醤油瓶みたいなネクタイを思いつくことは絶対ないと思うと、西田先生の才能に恐ろしさすら感じる。勿論男同士の恋愛を描く巧みさにも感じるんですけど。そう、「肉食の部下」ってタイトルと、表紙は右(手前)が部下だよなってとこがリンクせず読み進めたら成る程そうくるかと。西田先生の登場人物は冴えない人も多いですが、今回はお見合いでの冴えなさを見せつけた後のソレやらソレで守くん(香山課長です)の魅力が増した。セックスシーンがモロだったことにも驚いたけど麗人でしたね。
この作品の特に印象深い点は浦和センター行き前の車内です。(元)彼が幸せで嬉しいと泣く香山と、それを見る時田。このシーンで時田に何も語らせない間(マ)を描ける西田先生…粋です。
「未だかつてないほど抱かれたいよ…」の最高シーンで変なネクタイしてるのやめてください課長。
電子おまけ漫画4枚
初めて読んだ西田ヒガシ先生の作品でした。
キラキラお目々やふさふさマツゲなど無い、リアル寄りの作画。
本当に存在していそうな2人が想像を掻き立てて良いです。
外資系エリートの課長と部下。
部下の時田は男女問わず身体を使って契約を取ることも厭わない肉食系です。
そんな部下くんがエロいのはもちろん、課長がまたエロくて。
エリート上司の皮を被った淫乱、とでも申しましょうか。時田に跨り主導権を握っての騎乗位エッロ…。
幸せそうな元カレを見た時の課長の哀愁が横顔から漂ってきて、切なくなりました。
ただ寂しいじゃなく、元カレの幸せを喜べるのが時田が居るからというのが素敵でした。
並木路を手を繋いで歩きたい課長、浮気されたら泣いちゃう課長、時田の表情や仕草をずっと見ていたい課長、時田のニューヨーク行きが無くなって心底ホッとした課長、めちゃくちゃ可愛いかったです。
凄く健気で、課長の心の奥には乙女が潜んでる感じ。
描き下ろしのカジュアルがいまひとつ分かってない、ファッション音痴な課長も可愛すぎて和みました。
やっぱり西田先生の、壮年リーマン男性同士の恋愛はイイ。肉食の部下というくらいですから、部下の時田が奥手の上司をぐいぐい喰っていくのかと想像していましたが、読み進めるにつれ上司の香山の年齢を重ねたからこそ出る渋い色気、素と計算が絶妙に入り混じる駆け引きの仕方に引き込まれ、時田同様はっと気付いた時にはどっぷり彼にハマっていました。
もちろん、時田が主導権を握る時もあるけれど。香山はそれも込みで2人の関係を俯瞰しているような余裕があります。でも、好意のベクトルはけっして小さいわけではない。時田のように頻繁に言葉にしていないからこそ、たまに溢れ出る好意の吐露はとてもいじらしく、胸に刺さります。時田も好調な営業成績やモテ具合を鼻にかけず、香山の前ではだんだん子供のように素直になっていくところが可愛かったです。
あとがきがシュール。物凄く尖っている。
作者は多分照れているんだろうな、と思う。
そのくらい本編はキザだと思う。
ストーリーの展開上、このタイトルだし。部下の時田が圧倒的な肉食系かと思いきや。実はノンケを装った香山の方が肉食系なんだとも思えて、これはちょっとビックリした。
取引先と身体を重ねることも厭わない、出世する事にガツガツしている時田は、そういう意味では肉食系。路チューされてもものともしない。それを偶然上司である香山に見つかっても悪びれもしない。それなのに。
仕事で失敗をした時田は、香山に後始末してもらった礼に抱かせろと言われ躊躇する。
どんなおっさんとも平気だったのに。センスはともかく、小綺麗な香山に抱かれる事を一旦はお断りする。
そうしておいて、香山の色気に後で気付いて。もう一度チャンスをくれと猛攻をかけて挑発するのだ。職場で。コラ!職場で。
たゆたう様な香山の色気と、出し惜しみするかの様な態度は、彼がクローズドゲイで、痛い失恋を経験していたから。ザ・肉食という雰囲気の時田に頑張られて、そのギラギラに当てられて。香山は静かに痛みを乗り越えて行く。
傲岸に笑う時田の表情がとても印象的で、これは心の奥底を引き摺られるのは仕方ないなぁって思いました。
ラブラブ以降の描き下ろしもガッツリあります。
同時収録もまた、ビターなリーマンの話。「恋に抱かれたい」