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chashitsu yuugi
お茶の稽古のおさらいを兼ねる作品?茶事暦
著者は、茶道準師範の免状を持っていて、それで、茶道BLを書くことになった、とあとがきに書いてました。納得・・・道理で詳しい訳です!
所作も、装いも、茶室の誂え、御もてなしの季節の色々も、綺麗に丁寧に描かれています。
茶事が主役?でストーリーは添え、茶事の色々が主役の作品ではないかな、と思って読みました。私は、こういう綺麗な日本の美を描写する季節感豊かな作品、好きです。・・続篇が出たら、嬉しいー。
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大学生・郡司夏芽、モデル。
師範・上月利桜;上月家の養子
実の二親が事故で死亡して、母親の友人の上月家へ養子に入った美しく聡明な利桜は、幼少時から魅惑的。実父から受けた暴力の心的傷を持つ利桜は、雨の日の夜にPTSDの発作が起きる。当初優しかった義兄は、利桜に技量を抜かれた時から、関係が険悪になる。
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titleも、茶事に因んでいて綺麗です。春から初夏にかけての茶事言葉。
薫風
蝉時雨
夜長
遅桜
炉火
芽吹
初桜
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※メモ:著者サイト Dite ディテ https://www.dite.work/about
ラストレーター・漫画家
Oct.06生まれ・A型・三重県出身在住
日本デザイナー芸術学院・日本マンガ芸術学院/ゼミ講師
国際アート&デザイン大学校/特別講師・体験入学ゲスト講師
モデルの大学生夏芽と、茶道家の利桜先生のお話です。
夏芽は利桜先生の上月茶道教室へ入門するのですが、彼は、利桜先生のホストとしての過去を知る人だったのです。
利桜先生は、茶道教室の生徒さんからも「お人形先生」と呼ばれるくらいに美形な方ですが、いつも悲しげな感じが漂う感じの人です。
利桜先生の義理の兄である利実との実力差、ホスト以前の利桜の過去など、彼の影が分かるほど、私は辛かったです。
夏芽が何とはなく始めた茶道ですが、作品で描かれる茶道の静寂さや、夏芽が茶道に集中している姿を見て、改めて茶道って素敵だなと思いました。そして何より、利桜先生の美しい着物姿と、利実先生が利桜先生のことを考えていたのことが分かってぐっときました。
電子書籍で連載されていた作品です。
ちょこちょこ1話試し読みが上がっていて以前から気になっていました。
茶室にて行われる秘密の情事。
受けには陰がチラホラしています。
着物に身を包み美しい所作で茶を点てる姿と、
ギラギラスーツでホストをしていた姿。
その両方の姿を知る攻めは惑わされて…。
茶室を『牢獄』と言う受け。
跡取りで副家元の義兄の間にある関係はー?
雰囲気で読み取る感じのストーリー展開です。
茶室の凜とした空気、陰鬱な雨、背徳感が混ざり、全体的に重い印象でした。
しかし、電子連載っぽい過激さがあるのかなーと思っていたので、アッサリにも感じたかな。
お試し読みをして続きが気になっていたのですが…、うん。
個人的には期待してたほどの盛り上がりや熱量を感じることが出来ませんでした。
(語らずして空気を読むタイプのお話を読み慣れていないせいかもしれません)
攻めと受けと義兄の3人が絡むお話ですが、
義兄が一番人間くさかったかも。
受けが「牢獄」と揶揄した茶室。
義兄は解放してあげたいと思う反面、
気持ちが整理つかないのか攻めに見せつけるよう煽ったり…。
しかし攻めの母が話した裏話に、義兄の不器用さを感じてジーンときました。
茶室に着物ときたらエッチなシーンもさぞかし淫靡さが…!
と期待したけど、それもちょっと掠ってしまった(´×ω×`)
とってもお綺麗なセックス。
顔ばかりがクローズアップされていてちょっと残念。
絵はとっても綺麗でした。
和風の庭や茶室の凜とした空気が気持ちよく感じます。
連載で気になってて、一冊にまとまるのを待ってました。
中身も表紙同様綺麗な絵柄で、しっとり色気ある雰囲気なお話です。
しかし盛り沢山な設定の割に、中途半端感があるように感じました。
茶道教室師範の利桜がホスト経験者、本当の親は事故死のため利桜は養子。
本当の父からは性的虐待を受けた過去があり、義兄とは身体の関係がある利桜。
この義兄がもっと夏芽と利桜の仲を引っ掻き回すかと思いきや、あっさり利桜を解放。
利桜を大事に思いながらも利桜の才能に嫉妬もする義兄の複雑な心境故の行動なんですが…なんだか消化不良でした。
夏芽への利桜の気持ちがまた分かりづらかった…(;´д`)
雰囲気たっぷりで色気がある作品とはいえ、結局それだけの印象だったような。
萌えるんですが、個人的にあともうちょっと何か欲しかった気がします。
和装や絵柄は好みだし萌2に近いながらも萌評価で…。
読者モデルをやってる大学生18歳×美人なお茶の先生というお話です。
ひょんなことから茶道を習うことになった攻め。嫌々行ってみると、先生は昔出会ったことのある元ホストでした。
和服の美人とホスト時代の印象が違いすぎて戸惑う攻めに、受けは「俺の遊び相手になって」と乗っかってきます。
襲い受けと年下攻めで、カップリング的にはツボだったのですが、あまり心理描写ががっつりじゃないし、「実はこうでした」「実はこうでした」が後出しでぽんぽん出てくるのでハマりづらかったです。
受けと兄との関係も、個人的に、萌えるというよりは中途半端に邪魔っけな感じでした。兄自体が悪人にも善人にもなり切れない中途半端なキャラで、受け攻めの仲を邪魔するのかと思えばあっさり身を引いたり、都合のいい役割だったように思います。
ただ和服、茶室、雨の日本庭園…などの作品の雰囲気は良かったです。今時の男子大学生がお茶を習うのっていいなーと思いました。
茶道の心得がないのでこの設定だけで萌えてしまいます。美人系男子の和服と優等生黒髪眼鏡男子の和服が楽しめました。
ストーリーは表紙通り少し暗めで、利桜の幼少期は可哀想なんですが引き取られた先の養父母はとても優しいし、義理の兄もただ一つを除けば優しい人なので、それだけなんとか回避できなかったのかなと思いました。まぁ、それが最大の可哀想なところなんですが、この義兄も色々複雑な思いをしていて、利桜のことも大切に思っている節もあるし、100パー嫌いになれないキャラでした。
個人的には主人公の夏芽よりもこっちの義兄を好きになってほしかったな。