BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
hanatorikazetsuki

評価数:4、得点:19ですとー?!
こんなに質の高い作品が2013年からあるのに?!解せぬゥッ…!!
「ネクタイとカマキリ」が本当に素晴らしくて、他著作も読みたい!と思い読破。
ネクタイ~は春・夏・秋・冬に関するお話が収録された短編集でしたが、本作は花・鳥・風・月に関する以下2CPのお話が収録されています。
そしてこちらも2CPがつながった世界!収録順はタイトル通りではなく、「風」編は両CPに関係があります。
相変わらず、一つとして同じ構図がないんですよ…本当に漫画制作技術そのものが高い。
どちらもキスだけで直接的な性描写は "ほぼ" ないので、掛け算前後は「仮」です。
①鳥・風・月:DK同士で「人気者イケメンx鳥に詳しい黒髪くん」。
ツバメの交尾を見てしまった後の攻めの目線や表情など、明文化はされないのに「あぁ、お互い惹かれ合ってるんだな…」と読者に確実にわかる、作者の圧倒的な技術。
そして「1話ここで終わるんかー!!」という絶妙な終わり方。
読者に余韻を残す手法もですが、大事なシーンでページいっぱいにツバメを配置するセンスの良さ。
ありとあらゆる点において素晴らしい…
しかも幼少期、お風呂でのセリフは不意打ちだった。やられた。
この時点でもう☆5にしました。それくらい衝撃的だった。
BLだけでなく、純粋な(異母)兄弟愛までこんなに美しく描けるなんて…本当にすごい作家さんです。
泣くことはないかな~なんて思ってたけど、最後の最後で記事を見せたシーンで泣きました。
そして漱石の名文も…
②花・風:表紙の二人で「ショタ~>高校生~>19才x(元)家庭教師」。
これはなんと良質なショタおに…!
受けの身の上が重いんです…(父親が義理の母を…)
右手を握りしめた跡…こんな方法で描写するなんてホント凄い(マイ語彙力貧相すぎん?
道中セリフを練習してるんですよ…ホントすごいな(語彙力
3話目ラストのセリフ(そばかす)も、台風が持つ役割の比喩も、なんと秀逸!
結論:ミートボールカレー食べたい…(じゅる
そして雛鳥がギャンかわ。
<注意点>
①攻めに女生徒が何人もアプローチします
同人誌版が発売されたのをきっかけに読んでみました。
ちょっとした仕草や台詞の言い回しで登場人物の気持ちを表すのが上手い作家さんです。
それぞれの人物が、自分の恋や辛い過去と真剣に向き合っているところが素敵でした。
この本に出会えて良かったです。