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小学生の男の子が男の子に恋をした――コミックエッセイ!
boku no hontou no hanashi
私にはこれは神しかつけられない。ウェブで連載中から各話を読むたびに、懐かしくて切なくて、ドキドキともキリキリともグサリとも違う、言葉では言い表せない胸の痛みやあたたかさに、じんわりと涙した作品です。
この本は小学生の子供たちはもちろん、子供と係わる大人や過去に係わっていた人、子供だったことがある大人は、みんなが読んだらいいんじゃないかな。そうすれば今、こう君のようにうつむいて毎日を過ごしている小学生が「自分は変じゃないんだ」って、少しでも上を向けるようになるかもしれない。うさき先生もそのためにこのお話を描いたのだと思う。
私が過ごした沢山の教室にもこう君がいた。姐御肌の明日実ちゃんも、ぶりっこのけいとちゃんとガキ大将の勝美も、そして初恋の正人君も、みんな私の教室にいた。私の知っているこう君に似ていた男の子は、進学先の高校で亡くなってしまった。共に過ごした小学校のあの教室に戻れたら、この本を見せて「ほら、変じゃないよ」って言えるのに。
*幻冬舎Plusで現在も公開中なので本編は読めますが、描き下ろしの【おもいで学級新聞】は表はイラスト入りの新聞仕立てで、裏には1ページの漫画とたっぷり16ページの学級新聞です。正人君に恋した日の本当のエピソードにぎゅんと心を掴まれました。混乱するこう君がとても可愛いです。宝物のように大切にしたい一冊になりました。
同著者の実話エッセイ漫画「純情少年 僕が男とヤッた理由」は高校時代についてでしたが、本作はその1年前に発売された、小学校時代の実話エッセイ漫画です。
素晴らしい。想像より数段良かった。
せつなくて苦しくて、胸を締め付けられる。
虫や星のたとえも秀逸すぎて、本当に小学生の感性なの?と驚かされるばかり。
「純情少年~」の方が1年後なのに、なぜか本作の方が絵が読みやすかったです。
あぁそうか、子供の描写に合う絵柄なんだなぁ。
ただやっぱり値段だけが惜しい!196ページで1000円ちょいは高すぎるw
そういう不満点はありつつも、今回は内容があまりにも素晴らしかったので☆5としました。
「純情少年~」よりもこちらの方が私としてはおすすめです。
(もちろん両方おすすめですが、1冊選べと言われればこっち)
今は日本の小学校でもLGBT+についてきちんと学ぶそうですね。
私自身はLGBT+活動家でもアンチでもなんでもないノンケ女性ですが、友人に当事者は何人もいます。
本当に読んで良かったし、老若男女問わず、一人でも多くの方に読んでもらいたいです。