龍の狂愛、Dr.の策略

ryu no kyouai doctor no sakuryaku

龍の狂愛、Dr.の策略
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
15
評価数
4
平均
3.8 / 5
神率
0%
著者
樹生かなめ 

作家さんの新作発表
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イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
シリーズ
龍の恋、Dr.の愛
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784062869577

あらすじ

美貌の内科医・氷川諒一の目下の悩みは、最愛の恋人で眞鍋組の若き組長・橘高清和と楊一族との抗争を止めることだった。どうあっても闘いを避けることができないと悟った時、氷川はバナナの皮で滑ってしまい……。たとえ清和くんと別れることになっても、殺し合うよりはいい。そう思った氷川は禁断の策を選ぶことにーー!!驚異のバナナ・パニック。

表題作龍の狂愛、Dr.の策略

橘高清和,20歳,眞鍋組組長
氷川諒一,30歳,内科医

レビュー投稿数1

ラブシーンが良かった

表紙イラストを見て、寺から南国へ!?と思いましたが、そうじゃなくて、今回は台湾バナナが大量に出てきます。
それから小道具?としてバズーカ砲。
往年のギャグ漫画のような破茶滅茶な展開。
後書きで作者様が、よくボツにならなかったなと書かれていますが、失礼ながら同意してしまいましたw

警察や政治家など日本の中枢にまで食い込んでいる香港マフィアの楊一族が攻め込んで来て、桐嶋が重体になったり、楊一族に買収された警察官達に清和が逮捕されたり、拉致された氷川を助けに楊一族の潜伏先にバズーカ砲を持った清和が乗り込んで来たり、このまま香港マフィアとの抗争か!?と思いましたが、戦争反対の氷川が思ってもみない作戦へと出ます。

氷川がバナナの皮で滑って転んで脳震盪のフリ…からの、記憶喪失のフリ!!
卓が祐に電話で助けを請うも、清和に「姐さんの前でほかの女を抱いてみろ」とか「抱く女は二代目姐候補の涼子さんが最適」だのと、えげつないショック療法を提案。
当然拒否する清和。すると今度は「姐さんを抱き潰すつもりで抱いてみろ」との指示。
今度はリキもそれなら有効かもしれないと賛同し、清和は氷川を抱き上げてプライベートルームへ。
まさかの強引な展開?でラブシーンにw
これが…氷川に自分のことを忘れられたと思った清和の心情がすごく切ないんですよ。
「思い出せ」「思い出してくれ」と、無口な清和がすごく喋ってくれます。
氷川の「ヤクザが怖い」演技もすごいし、戦争をさせたくないために清和がどんなに言っても氷川は記憶が無いフリ、絶対に折れないんです。
今まで清和は氷川の承諾が無ければ絶対に手を出さなかったのに、今回ばかりは強引に氷川を抱きます。
氷川も自分が許さないかぎり清和は求めてこないとタカをくくってたので激しく抵抗。
清和の気持ちが切ないし苦しいけど「思い出すまで抱く」という清和のセリフに萌えました!

その後も何とか氷川の記憶を戻そうと悪戦苦闘する眞鍋のみんな。
再びバナナで滑って転ばせようとしたり、とにかくバナナだらけ…
清和にまとわりつく女にも嫉妬心を見せない氷川の演技力と忍耐力がすごい。
結局、桐嶋の死んだフリでボロが出てバレるんですが、香港マフィアの楊一族との抗争も丸く収まって、氷川が記憶喪失のフリしてたと知り、2人きりになった後の清和の気持ちがまたすごく切なくて…

本当に忘れられたと思った。
苦しかった。
辛かった。
悲しかった。

と、言葉にはしないけど、清和の気持ちが読める氷川に無言で訴えかけるんですよ。
しかも、ショック療法とはいえ氷川を乱暴に抱いたのを「前回は悪かった」って謝るし。
等の氷川はというと、自分のしたことに信念があるから謝らないし、後悔もしてないし、良心の呵責もないのですが、清和の怒りと悲しみの気持ちや「二度と俺を忘れるな」「フリでも許せない」という言葉で、知らず識らずに謝罪の言葉を口にします。
うん、いくら戦争させない為とはいえ、清和を酷く傷つけたのだから謝ってくれて良かった。見てて清和が可哀想でしたから。


その後、楊一族のエリザベスと台湾へ行った祐から大量の台湾バナナが送られてきて(嫌がらせw)途方にくれる氷川。
このままだとバナナが腐って眞鍋ビルに虫が湧く!ということで、桐嶋組のシマでのお祭りにチョコバナナ屋を出店することに。
台湾から帰ってきた祐はまさか氷川がチョコバナナ屋を開くとは思わず、完敗だと負けを認めて、魔女vs核弾頭の勝負、今回は核弾頭の勝利で終わりました。

なんだか突拍子もなく訳の分からない展開続きでしたが、クスリと笑える部分もあり、氷川に忘れられたと思った清和の気持ちを思うと切なくて、清和の気持ちに免じて評価は甘めです。

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