濡視線

ラーメン屋のオヤジは知っている？

ずーーーっと気になってるんですが 電子書籍のサイトで読んでるときには【オイナリ】さんのお名前があるんだけど ここではお名前がでないんですよね
いや たいした話じゃないんですが オイナリさんのお名前で買ってるお話がけっこうあるもので　

これもそう

てか 今さら気づくレビューなし
毎年？恒例のひとり祭り「夏だｯ！ホラーだｯ！オカルトだｯ！」もまだやっていなかったのでここで一発　ついでみたいであれですがコソコソっと

あの あたしが読んだのは電子【濡視線～最後の雨に堕ちる～】なのでもしかして内容が違うのかもしれませんが受け攻めの部分　まずこのふたりにエロはないです

松田と一純にあったのは軽いキス描写のみ 一緒に暮らしていた話はあってもその描写すらない
松田を攻めにした理由があとすれば女とつき合っていることと 一純とは別の人物(直美 要･闇金)に乗られていること
一純が慕った堂島との描写もキスとベッドインだけでここもエロはなしなので キャバの新人(塙)にラチられ薬でラリった頭で見た死神とのプレイでそうなったのかな？と

もっと言っちゃえば 設定のヤクザ･裏組織ってのも出てきません
堂島がクズで拾った男を売って金にしてるからそうなっているのかな？ と 闇金業者も出てるし　
ただ純粋なヤクザものではなかったです あたしが読んだ【濡視線～最後の雨に堕ちる～】は

なんか長々とすみません
でも ここを言っておかないと紙で発売されたときにいろいろ手が加えられて 万が一にもあたしが読んだお話と違うお話になってたら申し訳ないので



仕事の合間 一服の途中
降り続く雨のなか聞こえた声に振り向けば 全裸の男ふたりの馬鍬う姿があった

別にオカルトでもホラーでもないんですが この気味の悪さはいかがなものかと
普段は通らない道 自分しか見ていない行為 真っ白な肌の男 繰り返す日々 これだけで十分ホラー
極めつけは 飛び込んだ中華屋で見た彼の口から出された「毛」キャーーーーーーｯ！

ちん毛ハンカチに包んでる彼の不気味さったら


お話自体好き嫌い別れると思います
白い肌の男がなんなのか最後までハッキリしないし 誰かに執心することで壊れていくものをこれでもかと魅せにくるし 読みおわって口の中の鉄臭さが残ったりするので

登場人物の繋がりをキチンと理解できないと死神だなんだに惑わされてこの 闇や痛みどころか 人の醜さみたいなもの全部がみえなくなってくるっていう仕組みなんだけど 最後のハジキが見つかったところだけは オイナリさん以上の　ナゼ？　が残る ←ここで出す？

死神は幻想なのか実在なのか
関わってしまったが最後 取り憑いた死神が彼らから奪ったものって


語られないところが多すぎてわかりづらくはあるんですが メリバやバドエンの落としどころのないやるせなや そこを超えてどうすることもできない怒りや哀しみ 腐敗臭がしそうなほど酷く爛れた痛々しいものを読みたい方に教えてあげたい

あなたの見たいものここに詰まっていますよ　と
(※ 直接描写はありませんが ほんと生臭いもの過多なので読まれる際は いろいろご注意ください）


死神と呼ばれた男が次の獲物を見つけたところで終わるこのお話に救いがあるとすれば 棄てられた犬にかけた松田の情と裏切られた男との次を待ってる女がいたことだけ　

なんだかな　久々に読み直したけど 幸せなんてみんな一瞬の絵空事なんだよな