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furete hodokete koi ni naru
コンビニでバイトする学生が、深夜帯にやってくる常連客のリーマンに恋をする。
よくある設定です。
ここ3ヶ月の間に同じような設定の作品を5つくらい読んだ覚えがあるのですが、なぜかこの作品はその中でも印象に残っています。
流れとしても客とバイトとして会話を交わすようになって、連絡を取るようになって、手作りごはんをごちそうして…と、他の作品と変わりはないのにどうしてだろうと考えてみたら、作品の評価って結局絵が好きかどうか、登場人物が好きかどうか、話の進め方が好きかどうか、この3点なんだなと気付きまして。
どんなにすごいストーリーだ!と思っても絵が苦手だともう一度読みたいとは思わないし、逆にどんなに絵が好きなタイプでも登場人物が苦手もしくは地雷だったらやっぱり楽しめない。
この作品の主人公2人は見た目には2人ともそこそこモテそうなお兄ちゃんたちです。
綾人はちょいチャラで「ザ・バスケ部」という空気を漂わせているし、佐上はクールな黒髪長身イケメン。すごくチビとか女の子に見えるとかゴリマッチョやブサイクというアクの強さが一切ない、無難なビジュアルだから受け入れやすい気がします。
性格的にも綾人は真っ直ぐで一生懸命だけど、誰かを好きだと思ったことがない。佐上は執着心があまりなく、人付き合いに難のあるタイプ。よく見かける感じなんです、本当に。
人物像は無難だけれど、この無難な2人が筋書きで自由に動かせるお人形じゃなくて、ちゃんと恋をしているように感じられるのです。
言葉を交わしてどきどき。名前を知ってもらえて、教えてもらえてうきうき。メアドを渡してバクバク。メールのやりとりも丁寧に描かれているし、じわりじわりとお互いのこころの中を相手が占めていく様子がしっかりと描かれています。「恋ってこういうものだったなあ」と思える心理描写が良かったし、流れも一切不自然なところがないので引っかかりを感じることなく読めます。
引っかかりがない。これ、大事ですよね。作者さんが無理に恋させるのではなくて、登場人物が勝手に恋している感じ。ドラマティックだったり決め台詞を連発しない、ふつうの恋愛がそこにあります。
「1冊まとまっているコンビニ系BLでおすすめは?」と聞かれたら、この本をおすすめしたいなあ。
コンビニ店員とリーマンのお話です。
いつも深夜に弁当を買って帰るサラリーマンに一目惚れしてしまったコンビニレジバイトの蒼馬綾人(攻)。数ヶ月かけて会話するようになり、ついに映画に誘い、さらに家にも誘います。
しかも...唐突にキスをしてしまいます。正直驚きました。普通レジで意気投合した同性にまさかキスされるとは思いませんよね。
それから距離を置くことになるも、今度はまさかの邦紘(受)が綾人(攻)のことを気になり始めます。さすがBLの世界だな...とちょっと感心しました...笑