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ekichika mahoutsukai ikkodate
作者さんの他の作品を読んでとてもかわいかったのでこちらも読んでみました。
魔界やあの世と繋がるドアがたくさんあって、モンスターや幽霊。天使に悪魔、魔法使いなど様々なものが存在する商店街にある不動産屋が表題作の舞台です。
美月さん、司くんのこと大好きなのはわかりますが、物件紹介中に手を握るのはセクハラだぞ!そんな感じで困ってた司くんは恋人がいると嘘をつくんですが……美月さん優しいんですよね、司くんもそういう優しさにしっかり気づけるいい子でよかった。付き合いだしてからのお話も可愛かったですし、実は寂しがりやな美月さんを司くんがお尻で包み込んでる!?と、うっかりはしゃいでしまいました。
二作目は人間嫌いのためにあまりに仕事が出来なさ過ぎて降格して天界にいられなくなるぎりぎりを生きている天使ニカくん。うっかりミスで花屋の男アルにキューピッドの矢をぶっ刺してしまいます。返してもらうために花屋のお手伝いをしているのですが、ここに表題作の二人がお客さんとして少し登場します。
そしてニカくん人間が苦手なのでやっぱりアルが寝てる間に矢を回収して帰ろうと思ってアルの心を開けるんですが……ニカくんドジっ子なんですね。うっかりハートを一個しまいそびれて自制心なくしたアルに好き好きされて抱かれてしまって愛されるってことを知ってしまったらもう天界にもどりたいとか思えないんだろうなぁって思いました。かわいい。
三作目は透明人間の話。緊張したり恥ずかしいと消えてしまう癖。通常なら大人になるにつれコントロールできるようになるものがコントロールできないままの透くん。営業先で出会った奥山先生(緊張で消えていたので一方的にしか顔を知らなかった)とスーパーで再会して飲みに行ってそのままホテルで一夜を共にするのですが……興奮して消えるのほんと笑ってしまった。でも最終的にはちゃんと恋人になれてよかった。
四作目。躾のできない男の子
おそらくこちらの作品だけ世界観が普通なのですかね?
痴漢に遭っている男の子、いつきを助けたら嫌な顔されて、それでも放っておけなくて何度も世話を焼いてくる大和に段々と懐いてくれるようになって……最初のいつきは痴漢に触られても平気だったんですが、これっておそらく好きな人もいないし、性的なことに興味もある年頃だし、眠いの我慢するより痴漢に遭う方がいいやという軽い気持ちだったと思うんですが、大和のことを好きになってしまって好きな人以外に初めてを奪われるのが怖くなったんでしょうね。でも、こいつ反省してるようでしてないなというのがわかって笑いました。同じ電車のおねえちゃんが可哀そうだから二人ともTPOをわきまえて。
この作品もとっても楽しかったです!
読んでよかった!
表題作が半分くらい。
全部同じ話だと思ってたので、短編集だったのか、と思って、次の話で、んん?人間じゃないって何?と思ってたら表題作の登場人物が出てきて、ああ同じ街の設定の話だったのか、と思いました。
表題作は、受けの男の子の見た目が全く好みじゃなかったんですが、攻めの方の見た目は好きだったし、ほのぼの系のおもしろそうな話かなと思って読んでみました。
受けの見た目以外はわりとよかったです。
ただ、Hシーンではいきなり口で?というのがちょっと驚きで、他の話でも最初がいきなり口でだったりしたので、この世界観なのか、この作者さんなのか、なんかそういう感じなのか?と思いました。
ハートアンドアロー
攻めさんが純朴な感じで好きだなと思いました。
最初に人間の心の醜さ?を教えておいて、忘れて、人間の面倒をみる仕事をやらせてる上司?が、最後に言われてたけど、ほんとに育て方間違ったんだろうねと思いました。
ハッピーエンドで、攻めさんと結ばれてよかったですけどね。
あと攻めさんは何の種族なんだろう?
フランケンシュタインみたいな人造人間?
愛しの透明人間くん
受けの先生は結局、前から攻めくんが好きだったってことなんですよね。
素直な行動がとれない人って事みたいだけど、なんかいまいち先生のHした翌朝の言動が理解できなかった。
躾のできない男の子
この話だけ、表題作の世界観は関係ないのかな?
人外出てこなかったので。
この話が一番理解できなかったです。
受けの子は、痴漢されることを受け入れてて、でも怖いと思うこともあって、攻めさんに気持ちが向いたから、痴漢が嫌になったのかと思いきや、やっぱりまた気持ちよくなっちゃうこともあってという・・・なんかそのゆるい感じが好きじゃなかったです。
それと痴漢を避けるために早い電車に乗ってたけど、そこまで人がいないくらい早い時間じゃなくてもいいんじゃない?って思いました。
全体的に絵柄はわりと好きだけど、いまいち理解できない感もありました。
kindle unlimited
ゆるっと不思議な世界の中で、今井先生の可愛らしい絵柄で描かれた不思議な生き物と人間の恋愛模様が、オムニバス形式で描かれています。
少し心理描写が薄いかなとは思いますが、短編なので仕方ないところはありますね。
〇駅近魔法使い付き一戸建て
美月(魔法使い)×司(人間)
ちょっと軽い攻めと、流され受けのお話でした。
えっちを仕掛けるのは受けからという...まじめそうな見た目して色気があるところはギャップ。なんだかんだで甘いカップルに仕上がっていました。
〇ハートアンドアロー
アル(人間)×ニカ(天使)
落ちこぼれ天使なニカがアルの経営する花屋でお世話になるところからはじまります。花屋を手伝いながら、カップル成立を目指して頑張るニカ。
天使姿のニカのなんと可愛いこと...これは一目ぼれしちゃうのもわかります。可愛い。
ニカの心情が読み取りにくかったですが、天界には帰らず、一緒に花屋を経営していくことで落ち着いていました。
〇愛しの透明人間
消田(透明人間)×奥山(人間)
消田は透明になるのをコントロールできなくて、感情が昂ぶったりするとすぐに消えてしまいます。服だけ動いてるのシュールでした。
ちょっとくすっとできて面白かったです。
それぞれが短く深くは掘り下げられてはいないので、そこが物足りないなと感じるところはありました。
ただ、お話自体は可愛らしくて、ほのぼのとしたカップルたちを見る事ができたので良かったです。
BL初心者におすすめな作品でした。
人間と人間以外が存在し日常的に生活しているという世界観で、それぞれのキャラクターの設定も人間・魔法使い・天使・透明人間…など様々で面白い。
1話完結だが前回出ていたキャラクターも登場したり、別の話でも世界線が統一されていてキャラクターへの思い入れも上がり、関係性が見ていて楽しい。今後の展開ももっと見たいと思う。
相手に惹かれたという事は描かれてはいるが、なぜ惹かれたのかが少しあっさりな気がする。
読み切りだから仕方がないのはわかるが、キャラクターたちが(種族は別として)男同士でも関係をもつ事にあまり抵抗がなく受け入れていて唐突に感じられる。
また、漫画を読んでいてキャラクター同士の会話シーンなど立ち絵やバストアップなど動きのない絵が多い印象。だが絵柄や設定、世界観の取り入れ方はとても好き。
魔法使いや一眼、透明人間などが日常に溶け込んでいる世界で、彼らは当たり前に過ごしているのに読んでいるこちらがギョッとするのが面白い。内容もゆるふわで、可もなく不可もないもう二癖くらい欲しかったのですが、その読みやすさが優しく、逆に癒されました。
BLを読んでればHシーンは付き物で、なかには言葉や擬音、表情や体つきで妙に盛り下がるものもありますが、この作品ではそこに割かれる頁数は少なくても描かれる裸が妙に色っぽくて凄く好みでした。
カバーデザインも少し不動産ぽくて(?)凝ってますね。
Kindle Unlimitedより。