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無防備な顔見たら、勃っちまった
virgin wa waruiotoko wo taburakasu
ゲイバーのオーナー攻めと、叔父が攻めに振られたことに腹を立て、攻めをその気にさせて振ってやる、と決意した大学生受けの話です。
男はゲイしか出てこないお話で、受け攻めもゲイだし叔父もゲイです。ただ受けは奥手で彼氏がいたことはなく、いまだ童貞の19歳。攻めはイケメンながら相手を食っては捨てているクズなゲイ。年齢は32歳です。
受けの叔父がバイトしているゲイバーが攻めの経営する店で、最初はどうにか面識があるくらいの関係です。受けはかっこいい攻めに憧れているけど、別段何のアクションも起こそうとしていません。
そんな2人でしたが、ある日受けの叔父のミチル(34歳美人)が攻めに失恋します。身体の関係はあったそうなのに一方的にボロ雑巾のように捨てられた、と知り攻めに怒り心頭の受けは、攻めを籠絡して自分に惚れさせてから手酷く振り、叔父の仇を取ろうとする、というが話の始まりです。
ウブな受けが百戦錬磨の攻めを演技で籠絡する、という設定は大好きなのですごく期待していたのですが、この受けがやる事なす事なんとも中途半端。最初から自分もまるで成功すると思っていないのが微妙で、ちょっとは叔父のために演技しろよ、と思っちゃった。こんなに自信なげなのによく「籠絡して捨てる」なんて決心したなと感じました。あと元々受けは攻めに憧れていたのですが、叔父のことがあってからも気持ちがまったく変わらない受けが「身内への愛より恋愛を取る派」みたいに思えて好きになれなかった。
攻めのほうも微妙でした。ヤリチンのクズで、モテるのをいいことに寄ってくる相手をヤリ捨て、相手が本気になったら別れるというキャラです。それはそういうキャラなので構わないけど、そういうキャラなのに「受けとデートするようになってから他の相手と寝ていなかった」とかポンと後出しで言う。ヤリチン攻めの意外な可愛げを表したくて何の気なしに書かれたのかもしれませんが、そんな安易な一言でキャラが崩壊するのでやめてほしいです。ヤリチンは改心するまでヤリチンであってほしい。
攻めの抱えた事情はちょっと重くて切なかったです。重い荷物を少し下ろせたのは良かったなと思いました。
電子書籍で読了。挿絵有り。
「恋愛に夢中にならない大人に恋心を抱いてしまって苦しい」
長年女子をやっているとどっかで聞いたことがあるような(遠い目)……こういうお話って、とても難しいんじゃないかと思うのですよ。まず①その大人がタラシならば、誰にでも解るような魅力がなければならない。次に②惚れた方にも(その多くは『若さ』に由来する)魅力がないと、その大人が惹かれる理由が解らない。最後に、そしてここが私が一番読みたい部分なのですけれども③その大人が恋愛に夢中になれない理由に説得力があること。
①~③まで、きちんと描かれているのですけれど、③が衝撃的だったんですね。それを覆すほどの②があるのか?と思っちゃったんですね。そもそも③ほどの経験をしているのに①であり続けるって可能?なんてことも思っちゃいました。
ダメだ、というものではありません。でも「都合良くない?」と、イマイチ乗りきれませんでした。
うーん……私の心が汚れているせいかしら。(おまけに読みづらい文章だ。申し訳ありません)