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人気恋愛小説家と担当編集、ふたりの恋は!?
切なくも甘い、壁ぶち抜きストーリーに感じました。
表題作には、ただそこにいるだけで癒される...福々しい白猫ちゃんも登場します。
「前後編+クライマックスともいえる続話+描き下ろし」という読み応えのある表題作と、同時収録2つ。表題作は後半にあり、とにかく "このふたり" のお話から抜け出したくないぃー!という読後でした。作者の本をまだ読んでことがない方にも、ぜひ読んでいただきたいと思った一冊です。
<収録作品順>
■『月が大きいので見てたよ』
地元を離れて友人たちとも疎遠になった主人公のもとに、ある日届いた宛先を間違えたと思われるメール。相手のふりをして送り主とメールをするようになるのですが…。
■『飛びこむうさぎのように』
いつも愚痴を聞いてくれていた同僚が、そんな素振りも見せなかったのに...え、結婚!?社内外でモテていた主人公は、愚痴りながらも楽しい毎日を送っていたのですが、同僚の結婚がショックで会社を辞めてしまう。しかしある場所で偶然彼に再会する、そして彼らは…。
■『あいのべる』前後編/Hands up!/Good morning.(描き下ろし)
小説家と編集者の情熱的な恋のお話や、意外性の感じられるものが好きな方におすすめしたい。特に表題作はストーリー重視の作品だと思いましたが、作者特有のゆるっとした空気のなかに、時折やってくる「ああ、油断した」という感じがあり心動かされます。一方で、モテてきた人気作家らしいというのでしょうか...あまのじゃくっぽいセリフや行動があったり、内面から出るセクシーさがあったり、あちこちに楽しいキャラも登場して見どころたっぷりだと思います。私は作者の描くキャラのファッションを見るのが好きなので、服装チェックも楽しかった。※以下もネタバレ含みます
表題作は、人気恋愛小説家と編集担当のラブストーリー。
編集担当の巴は、自分では気持ちを態度に出していないつもりの一途さんです。好きになった理由、過程が読んでいてよく伝わってくるんですよね。またこの小説家の五十嵐が美しかった、雰囲気がある人、実はとても臆病です。これは五十嵐(小説家)のほうが、ある意味変貌するといっていいのかな。巴(編集者)のせいで変わっていくようにもみえる。それってもともと五十嵐のなかにあったものなのだろうなぁと思わせる部分ではあるのですが、それを引き出すのが担当である巴の行動、愛によるもの。これがいい。
相手の愛に降参する場面や、まさに「そうなってほしい!」と思うシーンで余裕がなくなっていくふたりの様子にもキュンキュンでした。こういう段階を踏んでの、とびきり甘いのはやっぱり萌えるし燃えますね。"待て" に応えて待つ攻め → 来てほしいのを察してちょっぴり強引に来る → ラブラブ → 尽くす…。そこまでの流れで来てこその、このHシーンがホント最高でした。ストーリー運びにエロを感じるタイプの作品かも。私はあとがきを読んで「そうだったんだ」と納得でした。
メモ「Cover design: UCHIKAWADESIGN」
皆さまもぜひ広げて見てください。
三つのお話が収録されています。
【月が大きいので見てたよ】
地元を離れて知り合いもいなく孤独に暮らす主人公の元に、ある日間違いメールが届き、その相手のふりをして顔も知らない人とメールのやり取りをするようになり…というお話です。
何が私の心を射抜いたかというと、今何してる?という問いかけに「月が大きいので見てたよ」という返事。
なんか…すごくいい…♡
超個人的な好み全開ですが、もし、ちょっといいなと思ってる人からこういう返事がきたら、私なら確実に落ちるので、この返事にとにかくときめきました。
お話うんぬんよりもこの返事が好みすぎるというか、タイトルだけで萌えられます。
【飛びこむうさぎのように】
女にマメなチャラいリーマン・因幡がこぼす女の愚痴をいつも黙って聞いてくれていた同僚・神門。全く女っ気もなかった神門が突然婚約を決めてしまった事がショックで因幡は退職します。
ところが一年後思わぬところでまさかの再会を果たすのですが…
短編でページ数に限りがあるとはいえ、端折りすぎな気がしました。理想の女についてあんなに熱く語っていた因幡が、おかまバーの常連になるほど男の良さに目覚めちゃうもんなのか?とか。
尽くし攻めとほだされおバカ受けは大好物だけど、前半にまっっったくその気配がなかったので後半の唐突感が否めません。
【あいのべる】
最初は小説家・五十嵐と後任の三木本くんとのお話かと思いました。木下けい子さんの由利先生のような、俺様小説家に振り回される健気で天然なワンコ担当とのお話かと思いきや、三木本くんは早々に先生に食われて使い物にならなくなりフェードアウト…。
そして前任だった巴が呼び戻されるのだけど、この長年小説家に想いを寄せている巴が相手でした。
この作品がいいなと思うところは、小説家らしく書いた本人の気持ちが、真っ先に作品に漏れ出るところでした。
小説家は過去に女性担当編集者(今は編集長であり巴の上司)と恋に落ち失恋した過去があります。
そして小説家は今だ諦めきれない想いを小説を通じて書いているのですが、自分ではない相手に未だ心を寄せている様子を、担当編集として作品を通じて読まなくてはいけない巴の苦しみが切ない。
そして小説家が書いた新作を読んで、自分の気持ちが小説家にバレていたことがわかるというところも良かったです。
自分の気持ちが小説家にバレて以来、次第に大胆になっていく巴と、なかなかふんぎりがつかない小説家の臆病さや焦れ焦れっぷりも良かったです。
この焦れ焦れがあったからこそ、ついに決心してお誘いをする小説家の姿に萌・え・た〜!
なんですか、抱いて欲しい感を全身からくゆらせながらの「原稿チェックしたら帰るつもりだった…?」というシーンときたら!ひゃ〜って感じだし、その先のエッチシーンときたら…♡
短編2つと、表題作+表題作の番外編2つ。
電子版だと「月が大きいので見てたよ」の番外編も読めました。
【月が大きいので見てたよ】萌2
この作品で1冊読みたかったです!
友人とも疎遠になって、目的もなくアルバイトを続けるだけの毎日を送る新。
間違いメールがきっかけの顔も知らない相手とのメールのやり取りだけが楽しみになっていた…。
という話なのですが、超高速できゅんきゅんしました!
文字だけの交流って、行間読んだり、想像が膨らんだり、盛り上がる!!
【飛び込むうさぎのように】萌2
すごくいい!!ナチュラルに「はわわわ〜」という声が出てしまった(・_・;
女受け抜群でモテモテだけど理想の相手に出会えない因幡と、真面目で頼れる神門は会社の同僚で何でも話せる間柄。
そんなある日、神門が社長令嬢と婚約したと聞いて因幡は…。
というさわりの部分だけでもすでに予感と期待でいっぱい。
その予感と期待、裏切られません!むしろ越えてきます!
再会シーンはかなり笑えました。
【あいのべる】萌
前後編です。
担当編集者に手が早いイケメン作家と、唯一手を出されなかった編集者の話。
前編は焦れる!!足のつま先までジリジリ来るほど焦れる!!
後編が…、先生の気持ちがそこまで盛り上がってたわけじゃなくて絆され方向だったのが分かってがっかり。
「飛び込むうさぎー」でも出てきたお店がまた出てきます。
このお店のシーンはクライマックス直前のヤマだと思うのですが、台詞がいまいちこころに響かず…。もっと内面の深いところを理解してる風な感じにしていただけたら、グッときたのになあ。
表題作より他の短編がよかったです。
匂わせや内に秘めまくりよりも、分かりやすく溺愛系が好きなんです。
こういう作品でも立派に萌えられるように精進します。
表題作、他2編収録の短編集。
線の細い絵に薄味な印象を受けますが、
登場人物たちの心情が丁寧に描かれていて惹きつけられました。
表題作は濃厚な読後感でしたが、他2編は短編なこともあり、
恋は実ってもまだまだ初々しく、恋の途上を感じさせました。
いつか続編が描かれたらまた読んでみたいです。
どのお話も切なさだったり、甘ったるさだったり、
少しずつ育ってゆく恋の楽しみを堪能させてくれる1冊でした。
『月が大きいので見てたよ』
孤独なコンビニ店員の新の元に届いた間違いメール。
気まぐれに返信してみるとまた返事がきた。
その後も他愛のないやりとりは続き、気がつけば
顔も声も知らない相手・白鳥との会話に安らぎを感じ始めていました。
ある日、白鳥への想いを募らせた新は
「白鳥さんが会いにきてくれた方が嬉しい」と送ってしまい…
とても雰囲気のある短編でした。
顔の見えない相手と偶然から始まるやりとりってなんだかすごくロマンチック…
それに、このタイトルも。
これは作中の白鳥の台詞で、満月の日に今なにしてる?と聞かれ、
「月が大きいので見てたよ」てめちゃくちゃ素敵じゃありません?
もうこの返しだけで素敵な紳士を思い浮かべちゃいそうです。
やっと出会えた二人のこの先ももう少し見てみたかったなぁ。
『飛びこむうさぎのように』
リア充で女好きの因幡と真面目で懐の深い男・神門は
正反対のタイプだけど、仲のいい同僚で飲み仲間。
だけど、ある日、女っ気のないと思っていた神門が結婚すると知り、
ショックを受けた因幡は神門の結婚式を迎える前に会社を辞めてしまいます。
「胸の痛さにびっくりしすぎて鼻の奥まで痛い」
ああ…切ない、無自覚に恋してたんだなぁ。
1年後、二人は偶然の再会を果たします。
そして、今度こそ自分の気持ちに正直になった二人は…
神門、一途な男だったんだなぁ…
いつも因幡を見守る優しい眼差しもよかったけど、
ちょっと強引な神門も格好良かったです♡
まだ素直になり切れない因幡も早く陥落しちゃいますように♪
『あいのべる』
人気恋愛小説家とその編集者の一途で切ない恋のお話。
一見クールで薄情そうな巴は密かに担当作家の五十嵐を慕っています。
それは一途で、情熱的で執着的、だけど、報われない片思い。
いつも近くで見てきたからこそ、担当編集だからこそ、
その表情や文章を通して五十嵐が今も引きずり続ける
過去の恋が思い浮かんでしまい、切なかったです。
近くにいるのに触れられず、想いを伝えることもできず、
それでも諦めきれず、出口の見えない恋心を抱えていた巴。
そんなある日、五十嵐の新作小説を読んでみると、
そこに書かれていたのは自分にそっくりな男の物語で…
いつもは淡々としているのに五十嵐が相手だと
感情が顔に出てしまう巴が可愛く見えました。
恋心がバレた後は甘えてみたり、ヤキモチを焼いたり、
甘い台詞で口説いたり、抑えてきた分の反動であるかのように
大胆で積極的に本性を露わにしてゆく巴が微笑ましかったです。
対する五十嵐の方は今までは大人の余裕たっぷりだったのに、
獣の如くぐいぐいくる巴に振り回されて赤くなったり、逃げ回ったり、
どんどん可愛いらしくなってゆきます(笑)
多くの女性(稀に男性)を食い散らかしてきた五十嵐ですが、
巴相手に恥じらいながら誘う表情や快感に目を潤ませる表情が色っぽく、
今まで男に抱かれたことないなんて嘘だ…!と思えてしまいました。
巴ばかりが好きすぎて不公平…なんて思っていたけれど、
最後は求められるままに何度も体を許してしまい、
なんだかんだで年下の恋人には甘くなる五十嵐でした。
やっぱりバカップル最高♥
短編2編と長めの作品1編の詰め合わせ。
私としては冒頭の短編「月が大きいので見てたよ」が一番好きかな。
コンビニ店員君と常連の年上サラリーマンさんのお話で、エロなしどころか、年上サラリーマンさんの方は手を出す気ありありでも、コンビニ店員君の方は「お付き合い」の意味すら気づかないレベルでお話は終わってしまうのですが、こんな風に「恋が始まる予感」だけで、あとは余韻を楽しむって終わり方もいいし、何より絵の雰囲気がストーリーに一番合っていると感じられたので。
セルフツッコミ
後の2編は、ストーリー自体はいいのだけれど、キャラの体格とか見た目が年の割に若すぎて萌えが削がれがちでちょっと残念でした。