9月のさざなみ

9gatsu no sazanami

9月のさざなみ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×22
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
2
得点
25
評価数
9
平均
3 / 5
神率
11.1%
著者
すおすしこ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
価格
¥675(税抜)  
ISBN
9784865893229

あらすじ

"「好き」だと認めたら、息もできない。"


天真爛漫な写真好き×臆病で動けない先生

男が恋愛対象であることを認められない高校教師。
決められたレールを外れたくない彼には、
自由に生きる10代の教え子が眩しかった。

あらすじ:
高校教師の透(とおる)はどこにでもいるような普通の男…を、目指している。
周囲は結婚をして家族を持つのが当たり前という中で、透自身も将来についてのプレッシャーを感じていた。
しかし彼は女性を恋愛対象には見れない――、同性愛者。
透の鬱屈を持て余す日々は、かつての教え子・真琴(まこと)との再会で少しずつ光へと導かれていく。

受け入れ難い自分を、受け入れさせてくれる優しい恋。

その他にもちょっと疲れた中年と可愛い年下の短編を2本収録した、
すおすしこデビューコミックス。

表題作9月のさざなみ

高校生,カフェでバイト
高校教師,小学生時代の攻の家庭教師

同時収録作品甥と叔父と

同時収録作品先生とうさぎ

大学生,ゲイバーでバイト
大学の先生

その他の収録作品

  • 表題作の第4話:描き下ろし

レビュー投稿数2

色気シルブプレ!

カンペキ表紙にフラフラ〜っと吸い寄せられました。素敵なカバーデザイン♡と思ったら、BABYコミックス。ジャケ釣り?にまんまとハマっているわたし…。ブルー系の表紙にはすぐに手を出してしまう。ともあれ、視覚に心地良いと気分も癒されますよね。

表題作と二編収録。エロもありますが全体的にはさらりと爽やかな印象でした。

「9月のさざなみ」の舞台は江ノ島。メインカプは高校生×高校教師ですが、二人は元家庭教師と教え子の関係。攻めの高校生・真琴と初恋の相手でトラウマ持ちの隠れゲイ・透の、ゆっくりと進んでいく関係を描いたお話です。

いつだって若い人の「好き」という情熱には、どんな行き詰まりも打開してくれるくらいの強いエネルギーがある。透も真琴に希望を与えてもらいます。透の心の隙をついて思いをぶつけてくる真琴。当初及び腰だった透は、真琴が熱心に部活動の写真に取り組んでいる姿を目の当たりにして、年下の彼に触発される。自分はどうしたいのか、と。

エッチシーンがありますが、個人的には色気がですね…。背景然り、絵柄がアニメっぽいので裸体がツルッとしてて、生々しさに欠けるというか。尻フェチなので是非お尻はプリプリでお願いしますm(__)m

「甥と叔父と」(『OSAKAラヴァーズ』より)

亡くなった姉の息子・櫂の親代わりになった祐一のお話。海外育ちの櫂と祐一の住む関西の文化差をうまく演出しつつ、遠いような近いような家族の距離感が描かれています。「甥」ってなんだか照れ臭くて家族とは言い難いけれど、実姉によく似た部分を彼に見出すと、やっぱり家族だと思う…。心理描写メインなのにくどくどしくならない、さりげなさが◎。

「先生とうさぎ」(『プリティバニーボーイ』より)

卒業目前の大学生と、おそらく指導教授との間に芽生えた恋のお話。年上受けです。ゲイバーでバイトしている広瀬は、卒業前に思い切って密かに好意を抱いていた先生に思いを告げるため、お店のイベントデーに先生を招待する。先生のバニーコスは、、、好き好きですかね(汗)イイ年した先生の不器用さと一生懸命な感じが伝わってきて微笑ましく、わたしは嫌いじゃなかったですょ。

絵柄やエロで好き嫌いが分かれるかもしれないですが、ストーリー自体はどれも読後感が良かったです。次回作が出たらまた読んでみたいかも。

2

静かに流れる、

表題作+短編2作収録の作品。

「9月のさざなみ」は全体的に静かな雰囲気で進んでいくお話で、高校教師と生徒という背徳的な関係ながらそういうモノをあまり感じさせない展開でした。

透が教師になる前に家庭教師をしていた頃の教え子が真琴で、彼が高校生になって偶然再会。
透のことがずっと好きだったのでそこからグッと距離を縮めていきたい真琴だけど、透は自身がゲイであることを認められていないのでなかなかそういう仲にはなりません。
ずーっとふんわり?ぼんやり?とした空気感なのでちょっぴり物足りなさを感じつつ。
ゆっくりと恋に変わっていくふたりの関係をただただ見守るお話だったのかなと思います。

恋をしている胸の高鳴りや焦がれるような切なさなどはないので山場は少なめ。
でもそういうのはあえて求めずに読めば、静かに沁み渡る余韻があるお話でした。

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