二月のエデン

nigatsu no Eden

二月のエデン
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神16
  • 萌×218
  • 萌9
  • 中立7
  • しゅみじゃない7

--

レビュー数
13
得点
186
評価数
57
平均
3.5 / 5
神率
28.1%
著者
きゆひこ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784758076470

あらすじ

雪の降る二月。美大生の榛名は傷だらけの青年・四季を拾う。肩に入った大きな刺青を見つけワケアリだと悟るも、家におく事にした榛名は四季の絵を描き、体を重ねるうちに手離せなくなっていった。どこから来たのか、怪我の理由も知らない——
不安をまといながらも、穏やかな日々は続いていくように思えた。しかし四季には“ヤクザの愛人”という大きな秘密があって…。

表題作二月のエデン

卒業制作作成中の美大生(20代前半)
怪我をして倒れていた若い男(10代後半??)

レビュー投稿数13

心震える物語

榛名×四季


うーん、
読む度に心が揺れ動く。
これは特別な一冊と言えるでしょう。

2人の愛がたった1ヶ月で、
どんどんと深まっていく・・・
メリーバッドエンド?
切ないけど、
短い間に築き上げた絆が、
一生の宝物になるなんて、
個人的にはある意味で、
ハッピーエンドだと思います。


最初に榛名が雪の中で四季を見つけた瞬間から、
2人の間には不思議な縁が溢れ出てくる。

四季の大きな刺青と、
その隠れた過去、
ヤクザの愛人という重い秘密。
彼の苦しみや複雑な背景を想像すると、
胸が締め付けられる。

そんな彼を榛名がどう受け入れるのか、
どう愛していくのか。
それが知りたくて、
ページをめくる手が震えた。

2人の関係は、
ただの恋愛以上に、
理解し合い、
お互いの過去や傷を受け入れることの重要性を強く感じさせる。
穏やかな情熱は、
その背後に潜む秘密や痛みを知る。

2人が身体を重ねるたび、
それはただの欲望だけでなく、
お互いの孤独を埋める。
心はもうズキズキ・・・。

結局、
愛とは何か、
人とはどう向き合うべきかを問う。

2人の物語を、
心の奥底まで感じて、
痛くても、それが真実の愛なのだ。

榛名の純粋な庇護愛と、
四季の心の中で渦巻く感情が交錯し、
ただのBLを超えて、
人間の心の深さや複雑さを描いていると思う。
何度読んでも涙が止まらない・・・
心が震え上がる作品でした。

0

どんなに愛していても

 私はこのタイプの物語も終わり方も嫌いじゃないです。でも、光属性のラブラブハッピーしか受け付けられない方は回れ右なお話です。
 凄ーーーーーーーく、痛かったり、メリバまではいかないけど、もう二度と逢うことの出来ないふたり。
 住む世界も生きる世界もあまりにも違い過ぎるふたりがたまたま、出逢い交わってしまった。
 期間限定の幸せな楽園での生活ーーーーー。

 雪降る夜に怪我をした綺麗な龍の刺青をした男を助けた美大生の榛名。まるで野良猫の様な警戒心の四季を介抱する。
 ふたりだけの幸せな箱庭がずっと続くと思っていたが、、、、。

 四季のバックグランドがあまり出てこないのが逆に物語の余白になっているのかと、
でも、背負った『龍』の話は見てみたい。
何故背負ったのか?
龍三と四季の関係など。
気にはなるけど、心臓を締め付けられる余韻にはこれくらいの余白が物語には必要なのかもしれない。

Cモアさん、修正はライトセーバー。

1

28日

なるほど…
なるほどって言うのも変なんですけど、なるほど。前評判は知っていた故の「なるほど」でした。
案外これは幸せなストーリーなのではと思ってしまう。彼が与えられた二月、榛名に出会えずに無為に過ごす可能性もあったわけで。榛名も謎にボコられもしましたが、腕を折られたり命を取られたりもしなかったわけで。人生長い中の1ヶ月の思い出だよと言ってしまえばそれまでという。ひどい感想だ。

正直なところ漫画的な巧妙さを感じる程でもなかったけど、この作品を出した編集部とか、最後まで描きあげた先生には面白さを感じる。

0

再会できてもできなくても、この刹那の美しさは2人の中に眠る

 とても素敵な好みの雰囲気のストーリーと絵だったので、なんとも結末が寂しい作品だなと感じましたが、逆にこういう終わり方をする作品って貴重ですし、読後少し時間が経ってからこんな結末もいいなと思い直しました。四季を拾った榛名が、孤独を恐れる余り、彼を外に出したくないとヤンデレっぽくなる所にも萌えました。でも、猟奇的な面までは感じさせませんし、榛名の束縛はまだ健全な範囲だったと思います。自分と2人でなら外にも連れ出してくれるし、四季は榛名に恐ろしさを感じていたわけではなく、ただ彼が与えてくれる優しさ、新しい刺激を嬉しそうに享受していた。刹那の2人のやりとりがとても尊いものに感じました。きっと、四季にとって一生忘れられない日々になったでしょうね。

0

ストーリー重視の方にはおすすめ

まずエロを好む方にはオススメできないです

背景とか心情の描写が綺麗なのでストーリー重視の方にはオススメです


水族館を悲しいというところがなんかグッときました

バッドエンドだけどどちらも前向き…とは言えないかな、なんだろう、嫌な終わり方じゃなかったです

この終わり方だからこそのリアルさというか素敵でした

ふとした時に読みたくなる大切な漫画になりました

作者さんのあとがきであえての2月を選んだという所でほあーとなんか感激しました()

2

続きがあれば是非読みたい

不思議な出だしから始まり、四季君が何故捨て猫のように雪の中で倒れていたのか進むにつれ分かっていきます。
暖房が壊れた賃貸物件に住む美大生、背景は冬の海、冬の水族館といった寒い冷たい景色は丁寧に描かれていて、人物の描写はラフ。といった画面構成で、支援が無い、身動きとれない閉ざされた苦しい状況に二人が居る事が伝わってくるようでした。
こんな人が本当に居たら気の毒。感情移入してしまう。辛い展開。
不条理の中で精一杯抵抗しても、思うようにならない、けれど一枚の絵を抱く四季君は生きることを諦めない。
その後、どうなったのか気になります。雪解けのような緩む展開が有れば・・次作が有れば読みたい。
寒さばかりを感じる作品でした。

4

泣ける…完全なるバッドエンド…

この作品の評価が萌2が多いのわかります。
総合的に見たら神評価でも良い気がします。
でも神は付けたくない。
だって榛と四季が可哀想すぎるもの。

上下巻に分けても良いから幸せにしてあげて欲しかった。
もっと深いところまで書いてもらえれば納得出来るところもあったかもしれない。
でもこれでは無理です。納得できません。涙

と、言ってみましたが、作品の構成としてはとても良かったと思います。
(良かっただけに最後の裏切られた感がハンパないわけなんですが…)
この作者さんの他のものも読んでみようかな。
ハッピーエンドだといいな…泣

1

切ない短期間の恋

どことなく退廃的で、2月の冷たい海がよく似合っていた作品でした。
四季くんに入っている刺青に美を見出す榛名くんに、なんとも切ない気持ちになりました。
水族館のシーンは綺麗で、心にぐっときました。
少し不安げな表情や、幸せそうな表情。その差がなんとも辛い…。
少し荒削りな絵柄が、作風によくマッチしていたと思います。
報われない1ヶ月の恋愛が儚い。
ハッピーエンドではないので、苦手な方にはあまり向いていないかもしれないです。

0

物悲しい雰囲気…ストーリーに涙

【神】評価の方のレビューがなかったため。
素敵な作品でしたよ。とおすすめしたくレビュー投稿。
【ニ月のエデン】タイトル通りのお話でした。
終始物悲しい雰囲気が漂い、胸がしめつけられながら読みました。
1ページ、1ページ丁寧にめくり、物語を楽しみました。
しっとりと悲しい日本の映画のようなストーリーで…。絵は他の方からのレビューにもあります通り、荒削りな感じもあると思います。ただ、個人的にはそれが逆に良いなと感じました。
イメージとしては草間さかえさん等お好きな方におすすめしたいなと感じる作品です。

当方、blはエロ!!でしょ!!!!!な気分のときもある為、そういう気分のときには読まないお話だなという印象。エロや色気重視な方にはあまりおすすめできません。
でもとっても素敵な作品です。
また見返しますとともに、初読み作家さんでしたので、これから他の作品もチェックしようと思います。

5

同じ気持ちを胸に

1ヶ月だけ自由にして欲しい…囲われている身でありながら、そう言って飛び出した四季(受)は、怪我をして倒れているところを美大生の榛名(攻)に助けられます。体には刺青のある、ボロボロな四季に、かつての"いなくなった"飼い猫を重ねる榛名。もうどこにも行って欲しくない…最初は自身の寂しさのためだけに見えた榛名でしたが、刺青に似合わぬ優しい笑顔や穏やかな彼との生活に居心地の良さを感じて、特別な感情を抱くように。四季もまた、榛名には伝えていない"期限付きの生活"を楽しみ、榛名との幸せな時間を過ごしていました。互いを思い合い、深い関係になるも、最後は残念ながら真実を知ることになる榛名。2人は引き裂かれ、榛名は榛名の道を、四季は四季の道を行くのでした。
まだ2人の気持ちが一つでない頃から、榛名は四季の事を描いていました。何枚も何枚も描き、無造作に置かれた中で、たった1枚だけ、こちらを向いて穏やかな表情を見せる四季の姿が。お気に入りだった榛名は、四季がいなくなった後、その1枚だけが無いことに気がつきます。"これがあれば生きていける。榛名を思い出せる。"そんな思いを抱く四季が持って行ったたった1枚の絵こそ、榛名がお気に入りの絵だったのです。離れていても、思いは一つ。悲しい結末になってしまったかもしれないけど、悲しい気持ちを引きずるよりも、生きている中で一番輝いていたと思える"1ヶ月"を大切に生きていこうと前を向く2人が素敵だなと思いました(^^)

全体的に切ない感じがして、幸せな時間であっても、長くはないと思える2人の時間に、少し影を感じる作品でした。どこというわけではなく、自然と涙が出ていました。

2

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