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ahiru no oujisama
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
この作品には性格の良いひとしか出てきません。
なので安心して読める上に、己の身の振り方を正そうという気になれました。
BLを読んで背筋が伸びる。初体験です。
【アヒルの王子様】萌2
小学生時代に人生のピークを迎えた亮介はその後下降するばかりの自分に嫌気がさす毎日。
ある日、ドアの故障で会社のトイレに閉じ込められたひとを助けたところ、中から出てきたのは小学生時代の同級生で…。
本当になぜこんなに性格が良いのか!誰からも愛され、頼りにされた経験があるだけに、今の不甲斐ない自分が余計に惨めに見える。そこにスーパーエリートに成長した元いじめられっこが現れた日には劣等感で押し潰されそうになりますよね。
亮介も劣等感は感じる。だけど相手にそれを隠さない。イケメンか!と、亮介に惚れそうになります。
亮介自身は地味と言うけれど、周りへの気配りが自然にできる上に助けることを厭わない人柄なのです。打算的ではなくナチュラルにひとを助けるって、大人になればなるほどなかなかできることではないのに、さらっとやってのける。これで人望が厚くないわけがない。他の人には言いにくい話も亮介になら打ち明けられる。身長や肩書きは夢見たものとは違うかもしれないけれど、中身はそのまま。
譲の方は中身は昔のままな部分があっても周りから見たらスーパーエリート。本人は再会が嬉しすぎて本当に悪気なく「憧れの亮介くん」と仲良くなりたい、できたらその先も…と思っているけれど、本社出向組が地方支社で群を抜いた出世頭でもない亮介に懐いているのはちぐはぐ。
そのせいでいろいろなことがあるけれど、ふたりとも自分の思いのきれいなものも汚いものも隠しません。全部伝える。なので読みながら「ここで伝えないの!?」とか「それは言っておかないと」とやきもきする必要が一切ありません。
最後もしっかり恋をしてほしい派の方には若干物足りなさがあるかもしれませんが、一貫したテーマをうまく取り入れて、亮介の性格を踏まえた納得いく決着の付け方だと思います。
ずっと王子様は譲だと思っていたのですが、今気付きました。アヒルの中にいた白鳥は譲、亮介は白鳥にはなれないアヒル(その他大勢)だったけど譲にとっては王子様。なるほど!深い!
【幼馴染みと僕の事情】萌2
こちらは幼馴染の高校生2人ですが、人柄が恭哉は亮介に、源は譲に似ています。
「アヒルのー」とは年代が違うので、起こる問題も感情も若さゆえな面がありますが、こちらもお互いに嘘がなく、正直に向き合うので安心して性格の良さを堪能できました。
ふだんの源とラブモードの源のギャップもお楽しみに。
総じて言えるのは、言いたいことを率直に伝えられないシチュエーションは焦れるし萌えますが、その分すごくこころが疲れる。
この作品にはそのストレスがない上にみんないい子ばかりなのでいつもとは違う「わたしも相手に誠実に、素直になろう萌え」という新しい何かを体験できました。トゲトゲせずに温かい気持ちになれる作品です。
2カプ分のお話が収録された一冊で、お話はどちらも好きになれました。受けが相手を否定しないタイプのキャラで、攻めはそこに惚れたっていう共通点があります。ビジュアル含め、ちょっと似てる感じの2編でした。
表題作は再会モノ。主人公の亮介がイケてた小学校時代の同級生が、イケメンエリートになって目の前に現れます。立場が完全に逆転して劣等感に苦しむ描写がありますが、結構さらっと読めちゃいます。
譲はとにかく亮介に一直線。超一途!いつでも扉を開けてくれる亮介に惚れまくってるワンコ。それにほだされる亮介の潔さが清々しい。譲に良かったね~!と言いたくなるハピエンでした。
もう一編はDK同士で幼馴染みモノ。攻めがオネエでケンカ鬼強で良いキャラしてます。こちらはまだまだこれから感がありますが、仁科が恭哉を死んでも離しそうにないので安泰な気がしました笑。こちらも続編があれば読みたい二人です。
実は今まで読んでいた風緒先生の作品の中では1番古い作品になると思います。
ツイートで流れて来たので電子で購入して読んでみましたが、最近のちょっとヒリヒリした作品と違って読みやすい内容だったと思います。
同時収録作の「幼馴染みと僕の事情」もなかなか面白かったけど、出来れば表題作をじっくり読んで見たかったと思いました。
昔は天才今はただの人の見本のような亮介ですが、自信の無い彼に常に肯定的な言葉を掛ける譲に段々と惹かれて行く様子が丁寧に描かれてました。
譲のキラッキラした笑顔がとても良くて、小学校からずっと思い続けて来た一途さにちょっと怖いと思いつつも読んでて納得なのです。
そして、同じく小学校の同級生で同性の恋人がいる女性が登場しますが、続巻で彼女たちとの交流が描かれています。
表題作品は、あらすじにある通り小学生の頃冴えなかった友達と再会して、キラキラ度が逆転するリーマン、再会ものです。なんか読んだことがあるような気がしないでもありませんが、でも悪い人やいじめシーンがなく安心して楽しめる作品でした。
後半は、幼馴染みのお話なのですが、個人的にはこちらの方が好きかな。攻めのげんちゃんはケンカも強いし、頭もいいし、イケメンなのにオネエキャラの高校生。そのげんちゃんの幼馴染みが恭ちゃん。同じ高校に通う高校生の幼馴染み同士と言う、ストーリー自体はよくある話です。ある日、げんちゃんに好きな人がいると聞き、相手のことが気になって仕方ない恭ちゃん。デートを切り上げてげんちゃんを呼び出した恭ちゃんが「お前が 好きな子がいるなんて言うから…」と顔を赤らめて言うところがキュキュキューン!!!となります。
ひっついてからのエッチシーンで急におネエのげんちゃんが男言葉になるのも、ギャップ萌えです。
短編が2つ入ってます。
元々Rentaで値下げもしていたので、まずはレンタルして良かったら購入しようと思ったんですが余りにもアッサリだったので結果レンタルまででした。続編も含めて購入する気でいたのですが読み返さないだろうな、と。短編だとさらっと気軽に読めて良い反面、キャラや設定等がドンピシャで刺さったりしないとアッサリと感じてしいがちです。
ただ表題作は受けが男らしいのが良かったですし、もう1作のオネエキャラも個性的で良かったです。
小学生がピークだった平凡リーマン田中亮介(受)
×
冴えない少年からキラキラエリートリーマンとなったヘタレワンコ大槻譲(攻)
会社で偶然再会した小学校の同級生の二人。
自信をなくしていた亮介(受)は、エリートとなった譲(攻)にも劣等感を感じており、卑屈になっていた。
しかし譲(攻)はというと長年、亮介(受)に恋をしており、もはや亮介(受)の“全肯定Bot"と化していた。その甲斐あって徐々に自信を取り戻していきます。BLとともに、限界リーマンが救われていく姿に暖かくなりました。元気でます。
最初は一話目だけの短編だったとのこと。
あれ読んだら、続き、気になりますよね!
その後のストーリー、
上手く続けてあると思います。
ちょっと気になるのは、
後半に入っている別の話と
受けキャラが被っていて、
読んでいてごっちゃになるというか。
ストーリーも
受けが攻めを受け入れられるか⁈
という感じて悩んでいて、
読んでいて既視感が。
攻めのタイプが正反対で、
リーマンか高校生かというだけで、
同じ印象。
同時収録なら違う作品の方が良かったかも。
受け攻めの私の個人的好みの問題あで、
評価は「萌×1で。
表題作プラス中編の2作品収録。
「アヒルの王子様」
…ってなんだろう?と思いながら読んだんだけど、攻めが醜いアヒルの子さながら大人しいおデブちゃんからイケメンになったから、なのかな。
主人公は地方支社の平リーマン・亮介。
そこに偶然小学時代の同級生・譲が本社からの出向エリートとして現れた。外見もイケメンになって。
そして亮介の事を好き好き言ってくる。
譲は今はデキるイケメンだけど、人見知りは昔のまま、亮介を大好きで尊敬していた子供時代から何も変わらず、そこに恋心が加わっています。
亮介は全くゲイ設定なしですが、譲から抱きしめられたりキスされたりしても嫌悪感は無く、常識の上でだけ戸惑っている感じ。
結局のらりくらりしている事で譲が苦しんでいるのを見て覚悟を決めて…という展開。
ちょっとBLドリームなお話ですが、読後感は悪くない。
「幼馴染みと僕の事情」
高校生の恭哉の幼馴染は、成績優秀、スポーツ万能、喧嘩も強い、イケメン顔、でオネエ口調の源(源一郎)。
源に、好きな子いるわよと言われてから誰なのか気になって動揺してしまい…
あまりにも近い関係で気付かなかったけれど、自分が源の事を好きだったんだというお話。勿論源の好きな子は恭哉です。
しかし、いざ恋人になってギクシャクしてしまい…という波乱展開もありつつちゃんとハッピーエンド。
Hの時だけ男臭くなる源にドキドキの恭哉が可愛い。
絵柄はすっきりして、どちらの話もさらっと読みやすい。「萌」で。