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seisyun kinema
※すごくネタバレしてます。
クラスのムードメーカーでいつも明るく振舞っている藤堂と、全く正反対でオタクで根暗な山本。
藤堂がコンプレックスで皆に秘密にしている短小包茎と陥没乳首が山本にバレてしまうのですが。
山本は自分もアソコに毛が生えてなくてコンプレックスなんだ。と、藤堂の事を励ましてくれます。
そこから二人は放課後の部活終わりに短小包茎を治す特訓をし始めます。
ですが。
皆に隠しきれていたと思っていたコンプレックスはバレており、皆藤堂が思うほど気にしておらず。
藤堂から離れていってしまったと思ったクラスメイトたちもそんなことは無く。
脈がないと思っていた女の子は藤堂のことが気になっており。
山本に絡んでいたヤンキーも実はゲームが好き?で...という感じで、全て山本が気づかないように仕組んでいたという感じです。
最終的に闇堕ちぽかったのが予想外だったのですごく興奮しましたw
絵も綺麗で話のテンポもよかったので読みやすかったです!
さちも先生『BOYS FAN』の電子単話連載。4話完結です。
同じ『BOYS FAN』の『Flaver』はコミックス化したのに、本作はコミックスにならないのかな?
短小包茎(+陥没乳首)が悩みな男子高生・藤堂が主人公。
藤堂の短小包茎くんは魚のクマノミで表現されてます。そうかポニョみたいにかわいいのかw
藤堂は元気で明るいクラスの人気者。でもクマノミがバレたら人生終わると思っていて、クラスの中心でいなくちゃって頑張りすぎているのがちょっと痛々しい。
そして修学旅行、藤堂は風呂の誘いを断って部屋シャワーしていたら、無口でボッチな山本が入って来て…クマノミがバレた!
そこで山本は自分も「毛が生えない」とツルツルを見せて、テンパリ切れしてる藤堂にクマノミを治すためのマッサージをする。
単純な藤堂は、山本を「師匠」と呼び、二人だけのクマノミマッサージ生活が始まる。回を重ねていくうちに、勢いで吸い寄せられるようなキスをしてしまう二人。こうゆうキス好き~♪
クマノミマッサージは前立腺マッサージまでエスカレートして、山本は藤堂にムリヤリ挿れてしまう。
良い奴だって信じていた山本に犯され、さらに脅されたら、クラスでの人気者の地位が危うくなるかもしれない恐怖に怯える藤堂。
でも何より自分が自分らしくいられる居場所がなくなってしまったのが寂しくて…
途中まではコミカルテンポだったのに、終盤に向けてシリアス調にガラリと話を変えていきます。蜘蛛が獲物を捕らえるように、山本が巧妙に仕掛けた罠にゾクゾクさせられます!
この最後のほの暗さがすごくイイ!さちも先生の甘い話も大好きだけど、ダークなひとひねりある話はほんと唸らせられます。
ちるちるニュースで「腐女子は電子単話を買わない」と話題になってましたが、コミックス化されない電子単話は読まれる機会が少ないと改めて実感しました。
でもストアのランキングに入るような人気作でもコミックスにならないものがあるんですよね…
そうゆう名作が電子のまま埋もれていってしまうのは読者としても悔しい。
出版事情も厳しいとは思いますが、電子の良作品が埋もれないよう出版社には頑張ってもらいたいです。
最後の最後までめちゃくちゃネタバレしますのでご注意を。
一番明るいグループに属してクラスのムードメーカー的存在の藤堂の人に絶対言えない秘密は短小包茎&陥没乳首であること。
それを就学旅行先のホテルで地味で根暗な山本に知られてしまい…。
終わったー!死ぬー!と思ったのに、自分も昔は重度の仮性包茎だった、普段から剥くようにこうするといいよとコツを教えてくれる。
こいついいやつー!と少々アホな藤堂はすっかり山本を師匠と崇め、立派な男になるための訓練だ!と…。よくあるおバカなトレーニングネタです。
最後の終わり方が「しゅみでない」評価の理由ですので、めちゃくちゃ最後までネタバレします。
ネクラな山本と明るい藤堂という組み合わせで、トレーニングのノリで進んでいきます。
なので最後もなんだかんだいって相思相愛になっちゃってラブラブ!みたいな終わり方かなと思ったんです。
しかし
やがて藤堂は俺には山本しかいない、山本が俺の居場所だとまで思うようになってしまいます。
藤堂がそういう結論を出すように、狡猾に山本が仕向けていたのです。
短小包茎なんて周りの友達は知っていた、女の子達からも実は人気があった。だけどそういう事を山本は藤本の耳に入れず弱みにつけこんで、こんな俺を好きで相手にしてくれるのは山本しかいないみたいな思考回路へ持っていかせて、山本の言いなり、という最後は病み堕ちで終わります…。
藤堂の顔は病んでて、かつての明るい藤堂の姿はいずこ…みたいな終わり方です。
こういうの好きな方でしたら好きだと思うんですけど、私はダメなので読後感がものすごく悪かった…。呆然です。