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表題作とスピンアウトである『新しい朝が来る』。
この両者を切り離して作品の世界観を語る事は
出来ないでしょう。
友人をある日突然恋人として認識する。
その衝撃をどういう風に昇華して行くか、そして
納得して行くか。
兄と弟の遣り方は、丁度良い鏡像かと思われます。
併録短編はミステリ作家とその幼馴染?の
昔探しの心の旅。
同級生同士の恋愛を描いた作品が二作品入っています。
一つは、兄が同性愛者と知って動揺する弟と幼なじみのカップル、もう一つはその兄と兄に言い寄る同級生のお話です。
弟のほうのお話はかわいらしく初々しい感じで、兄のほうのお話はしっとりしたせつない雰囲気でした。
共通しているのは、「友達」だと思っていた相手(向こうは友達と思っていない)に自分が恋愛対象だと気づかされ、時間はかかるけどいつの間にか意識するようになっていく…という部分。
「幼なじみ」「同級生」「友達から恋人に」などというワードが好きな方におすすめな作品だと思います。
那州さんの作品は他にも読んだのですが、いつもちょっと変わった設定のものが多かったため、この本は割と普通の日常系というか、変わったことも起きない、さらりと読みやすいタイプのお話でした。
那州雪絵先生のBL作品。
少女漫画の他、不思議な世界の漫画もたくさん描かれている先生の作品集です。
2002年発表の作品ということで時代を感じさせる内容です。
スマホがなくて、同性愛が今よりずっと異常扱いされていなかったころのお話。
夜明け前、僕らは
兄のホモ疑惑、親友の家庭環境と親の干渉、親友の兄への想い、いろいろな要素が主人公を悩ませます。
同性愛ということに対して、未知の領域であること、それが兄や親友のことであること、悩んでも今のようにスマホで幅広く情報が集められはしなかった時代。
青年たちが、悩み、考えて、考えて、想いを温め、伝えて確かめあいます。
きれいな青春時代のお話です。
新しい朝が来る
1つ目の話の兄とその友人、後に恋人がメインのお話。
高校時代からの付き合いの2人、同じ大学に進学して過ごすうちに、和幸が克己が好きになり、公衆の面前で告白、公認のバカップルとなります。
が、しかし、恋人同士だと思っているのは告白した側の和幸だけ。
克己は困りつつも親しい付き合いを続け和幸とは恋人同士ではないと言い続けます。
考えて、悩んで、両想いになる様が綺麗でした。
さよなら迷宮
高校時代にデビュー、高額納税者となったミステリー作家の瞳。
一人暮らしをしている瞳のところに、突然、8年ぶりとなる幼馴染の圭太が訪ねてきます。全国旅行中で金がなくなったから泊めてくれ、といきなり転がり込んできて家事をし世話を焼く圭太。
圭太は本当に圭太なのか、偽物ではないかと疑いながらも、2人しか知らない幼いころのことを話したりして、やっぱり本物の幼馴染なのか、と様子を伺いながらもしばらく2人で暮らすことに。
かいがいしく世話を焼き、楽しい昔話をして、いい感じの時間をすごす2人。
本当の圭太はすでに死んでいて、圭太のことが好きだったから、圭太がずっと好きだった瞳に会いに来たと種明かしをします。
圭太によってつながった2人。種明かしのあと、偽圭太は去っていきます。
そして、2人は改めて出会うことになる、という未来に続く最後でした。
おまけ漫画は、最初の2作の兄弟とその友達、彼氏のお話。
かわいかったです。