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kanokomichi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
東京漫画社からは作者初コミックスとのことです。イラストや文字の書き込みは、私の知っている作者の既刊と比べるとすっきり、くっきりとして見やすく、それが本作には合っていると感じます。
大学生と鹿のハクセイが恋をするお話ですが、キャラがもれなく楽しくて、読み進めるほど愛おしくなる一冊でした。でもあんなに笑ったのに、純愛も可愛いなぁと思って読んでいたのに、ラストは予想外にぎゅーっとなるんですよね。そういうものを持ってきてくださるんじゃないかなぁと、どこかで予想はしていたんです。…だけど、という感じ。さて、次のページから始まる描き下ろしは非常に楽しくって「あはは!」と声が出てしまうんですが...その後やっぱり最初のページに戻ってみたくなって、もうわかってはいるんだけど、また何度も胸が締めつけられるのです。
他を想うことがエネルギーになること、
だれもが日々誰かに許され、また許していること…
たくさんの愛が詰まったお話だと感じました。
次は彼や彼が主役になればいいな…なんて少し考えてしまいますが、この本のなかでは、皆が主役だったのかもしれません。皆がそれぞれにあんな、こんな幸せを見つけていくのかなと想像しながら本を閉じました。あ、カバー下には期待していたコスプレもおまけでちょびっとありますよ。これこそ、中と同じクオリティで見てみたかったなぁと、こっそり書き添えておきます。
※初回特典ペーパーは先に読まないように気をつけてください。
めめこ先生ご自身が『深読みしてください』と仰っていた通り、本当に読み込み甲斐のある作品です。
最後まで読んだら絶対最初からもう一度読みたくなりますし、キャラのふとした表情や、細かい描き込み一つ一つの意味をじっくり考えながら読むと非常に奥深さが増します。
切なさと温かさの同居する作品ですが、めめこ先生らしさの光るギャグは健在で、声を出して笑えます。
動物の描写も流石。
鹿であった紅葉が一生懸命喋るカタコトの日本語がとても愛おしいです。
わたしが個人的にとっても好きなのは猫田くん。
一人居るとありがたい良き理解者。
彼の良い具合のアホ且つピュア加減がほんっっっとに>いい奴<で最高です。
全体を包む和の雰囲気も好きです。
カバーのデザインもとても素敵なので、できれば紙でその質感も味わっていただきたいです。
鹿の剥製(の霊)が受けという斬新な作品。
有名作家さんですが、初読みです。インタビューと、表紙のあまりのかわいさにやられて。ちなみに、受けが表紙で咥えているのは、レーズン入りのマーラーカオ。(多分) 好物みたいです。表紙ではすごくかわいらしいイメージですが、本編ではもう少し大人っぽいです。
アルバイト先の郷土資料館にある白鹿の剥製の美しさに、毎日見惚れている一鳴(攻め)。そんなある日の夜、その鹿(受け)が人間の姿で現れて…という内容です。この二人の、なんとも奇妙な同居日常もの。
全体を通して、ゆる~くてほのぼのした雰囲気。動物霊だったり妖怪っぽいものだったりがバンバン出て来るので、ちょっとシュールで不思議な印象も受けます。あとですね、ほのぼのとした日常の中で、時折チクッと針で刺されるように悲しいシーンが紛れ込んできます。ごくごく自然な感じで。いい意味で不安定な気分になるんですね。元々、このような作風の作家さんなのかな? 油断しきってると、背筋がヒヤッと来る…。このシーンが入る事で、ちょっとつかみどころの無い受けに、グッと感情移入が出来ました。
ヘンテコな日本語を話し、頭に鹿の角を生やしてプカプカ浮いていたりする紅葉(受け)と、硬派な一鳴の同居生活が、ほのぼのとした感じで進みます。そこに化け猫に憑かれている攻めの友人・猫田や、妖怪?だけど大学生として暮らしている同級生・乾がドタバタと絡みながら。この乾と紅葉に因縁がありそう。ハッキリと描かれている訳では無いので分かりにくいのですが、紅葉が死んだ原因は~といった感じで匂わせてあります。
紅葉は好奇心旺盛で、現世を謳歌しています。しかし自然界では目立ってしまう白鹿だった為に、生きていた時はちょっと切ない…。一緒だと目立ってしまうので、群れに入れてもらえず置いてけぼりにされちゃったんですね。(鹿の時の)紅葉が最期に感じた気持ちなんかには、ちょっと胸が痛くてホロリときます…。
そんな紅葉と暮らすうちに、愛情を感じるようになる一鳴。飄々としたイメージですが、結構執着系。紅葉本人は「いつ消えてもいい」と達観しているのですが、一鳴は全力で引き留めようとします。しかし、生きている人間と、霊である紅葉が一緒に居るという事は、一鳴の命を削る事になるんですね。その事に初めて気付いた紅葉の傷付いた姿がとても切ない…。これも独特のゆる~いテンポで解決ですが。
あたたかくて優しいラストシーンにはほんわかしました。
絡みは無しです。一応あるけど、朝チュン。しかし、この作品の雰囲気にあっていていいんじゃないかと私は思います。
描き下ろしのオマケでは二人の子ども?が生まれて…という内容。最後までゆる~い雰囲気でした。
温かい気持ちになったりホロリと来たり…が何とも独特の空気感で読ませてくれた作品。癖になりそうな雰囲気でした。(*´ω`*)
郷土博物館にある白鹿の剥製にたまらなく惹かれる大学生の攻め。その博物館でバイトをし、見惚れる日々だったが、ある日その剥製が人間となって現れ…。
大学生×鹿の幽霊というファンタジックなカップリングです。
受けはちょっと変なしゃべり方をする天然さん。頭から立派な鹿角を生やしています。本体の鹿の剥製が壊れてしまったため、本体には戻れない状態?
攻めは、白鹿の剥製にべた惚れだったので、壊れた剥製を博物館から貰いうけ、霊体の受けとまとめてアパートに持ち帰ります。そして大学生と鹿の剥製、鹿の幽霊とのシュールな同居生活が始まります。
受けは鹿なので一般常識にとぼしく、そのお世話をする攻めは大変。大学にもなかなか行けず、友達に心配をかけまくっています。
そしてそれ以外の問題も勃発し、攻めは色々大変。体調を崩し、倒れてしまいます。その危機的状況がわからない受けに最初はイラっとし、やがて倒れた攻めを前にキョトンとしている受けが可哀想な気持ちになりました。焦ってオロオロするより、考えてみれば可哀想な気がします。種属の違いってこういうことなんだなぁ、と思ったり。
エッチシーンの描写はありませんが、コトには及んでいます。挿入があったかどうかは分かりません。描かれているのはキスシーンだけ。
ラストにはしんみりジンワリしました。
脇キャラも良かった。前述の、攻めを心配している大学の友達猫田くんがとってもいい子で好きです。あと神社の神主のおじいちゃんと神使のコンビが、素敵ながらも受け攻めの行く末を思わせてやっぱりしんみり。
独特のテンポ感は 鹿の剥製の眼を思わせるような-----見開いて、全てを受け入れて----それはとりも直さず死に至ったものの境地で。周囲に鹿の化身、猫憑き、化け猫、人狼 と現世離れしているのを違和感なく生活している攻のおっとり加減も加わって、どこかのんびり エンジョイファンタジーライフ!
それが落とし穴。表紙の首をかしげる鹿の可愛さに隠されて。「異界」は死とひと続きである と。
ぽわああんとした雰囲気で進みながら、哀しさに行き当たる。そういう意外性がああ面白いと思うのでした。
ひとりじめマイヒーローでお馴染みのありいめめこさん。
シリーズ以外の作品は初めて読みました。
イラストの雰囲気からひとりじめー のようなユルくほのぼのしたお話かな?と思いきや、間を読んだり、言葉の裏にある想いを探って見みたりと、意外と読解力が必要でした。
1度死んだ動物の霊を中心に進むので、
生きてる時の回想や死に際の想いなどが悲しく。
現在生きてる者と死んでいる者の交流にある深い隔たりが切なく。
でも登場人物が皆優しくてあったかくて。
最後まで読んでから最初の1P目に戻ると気付く言葉があり、
それを踏まえて『final route』ラストを読み返すとまた違った感情が湧いて。
読み返す楽しさがありました。
メインは人間×鹿の恋でお話が進みますが、
・鹿と犬?の霊との関係
・猫の霊と憑かれてる人間(攻め友達)との関係
・狐と神主さんの関係
と、脇でも色々な人生模様がチラッと挟まれて。
それらが死んでる者と生きてる者の先が見えないメインカップルの助けや希望となっていって、すごく良かったです。きっと2人だけじゃ共倒れしてたと思うから、人の支えってすごいなぁと改めて実感。
個人的に気になるのは狐さんと神主さん。
長年一緒に居ただけあって、狐さんの言葉には重みがあるヽ(;▽;)ノ
攻めと受けもそれだけ長く穏やかな時間を過ごせたらいいなぁ。
切なく悲しく穏やかで暖かな1冊でした。(﹡´◡`﹡ )
萌え×2寄りです。
博物館でバイトをしている大学生の一鳴と
白鹿の剥製の幽霊の紅葉のお話。
斬新なストーリーですよね、剥製の幽霊との恋。
不思議なんだけど
そこに不自然さはなく、むしろ純愛。
一鳴の紅葉を想う気持ちが
真っ直ぐで、でも不器用で‥
たくさんの「不思議」がつまったお話のなかで
人間同士では築けない絆が生まれていたのは
感動でした。
冒頭、紅葉が鹿だったときの記憶のそばにいるのは
乾だと思うんですが最後の言葉に頭の中で繋がらず‥
謎は読み返せばわかるのかな。
不思議な世界の住人になれたようで
読んでいて楽しかったです。