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shinkonsan
評価やレビューについて色々考えましたが、結局は自分の感想を正直に書こうと思います!!
こちらの作品、とても自分勝手な攻めだったり、受けを殴るような攻め、乱交パーティーに行くようなビッチ受けと、人によって好き嫌いが分かれちゃうと思いますが、私は大変萌えたので『神』にさせてもらいました。全体を通してコメディ寄りで読みやすいのですが、登場人物の気持ちもしっかり掘り下げてあり、とても読み応えのある一冊です。友人として繋がりのある2カップルの物語がそれぞれ入っていて、お互いリンクしてます。
「新婚さん」
神経質でかなり自分勝手な攻めと、元ヤンの男前受けです。この二人の新婚生活。
二人は幼なじみで、面倒見のいい受けがなんだかんだと世話を焼いてるうちに、気が付いたら結婚しちゃってた!という展開です。「俺達は結婚していた」という受けのモノローグと共に、引き攣った微妙な笑顔の受け、対照的にさわやか笑顔で満足気な攻め、という結婚写真が大変いい味を出してます!
内容としては9割痴話喧嘩、残りの一割いちゃいちゃとエロという二人の日常が描かれているのですが、これがホント萌える!! ド神経質でひたすら毒を吐きまくる攻めですが、受けの事が好きで仕方ないのがカワイイのです。なんと言ってもエッチを拒まれ、腹いせに「浮気してやる」なんて言いながら、その浮気はエロ本を買ってきて受け以外で抜いてやる!!というもの。傍若無人で俺様な攻めがこれを言うのです!! なんてカワイイ男なの…!と萌え転がってしまいます。更に、喧嘩の仕返しに、ゲイバーで見知らぬ男といちゃついて見せる受けに本気でキレ、相手の男に「嫁に手を出すな、俺の宝物なんで」と言っちゃう。ホント、可愛すぎるでしょう…! そして、そんな攻めを受け止める、男前な受けが格好良すぎるのです。
絡みも濃厚で、元ヤンでヤンチャな受けが、エロではデレてサービスをしながら「ありがたがれ」なんて言っちゃうのも大変萌えました( ´艸`) こんな感じの、二人がいちゃついてるのが描かれてるだけなのですが、これが個人的に大変ツボなんです!!
「おクズの恋愛」
「新婚さん」の二人の友人が受けになります。そして、本妻の子どもが攻め。受けは愛人の連れ子なんですね。こちらの攻めも傍若無人。愛人の子どもとして一緒に住み始めた幼い受けに対して、奴隷扱いをしていた過去があります。攻めが俳優として成功し、再会してからも受けを殴るというクズ振り。受けが乱交パーティー帰りで、身体中傷だらけになっていた事に腹を立てたからなのですが。タイトルからどっちがクズだと思っていたら、両方クズだったのです…。こちらはかなり二人の気持ちが掘り下げてあり読み応えがあります。二人とも根っこの部分ではとても健気といった感じ。私が拙いレビューでグダグダ書くより、こちらは実際にぜひ読んで頂きたいです。ちなみにこっちのエロも濃厚。
2カップル共、それぞれカラーは違いますが、とても面白かったです。心残りが、「新婚さん」組の初エッチがしっかり読めなかった事くらい。二人が恋愛関係になった、この初エッチがしっかり読みたかった!! すごくサラッとは描かれてるいるのですが…。
私が読んだ感想でしかないので、参考程度にしてもらえると嬉しいですm(_ _)m
☆新婚さん!
最初は二人のケンカの仕方が本当にヤンキーっぽくて、その後にどんなラブがあっても正直どん引きでした。
しかし、最後の最後、どんでん返しです。
相手の望む言葉や行動をとってあげられない。それなら別れた方が良い。自分でない方が京介(攻め)にとって幸せになれると悟る宝に対し
籍を入れよう。と、必死で好きだと訴える京介の顔を見て、胸が熱くなっている宝の表情が素晴らしく
それにより京介の手を取る宝。
あぁ、お互いがお互いを必要としている姿が素敵だなぁ~と思うのです。
そんな二人を見た後の番外編は最高に甘く、最高に幸せな数ページでした。
個人的には後半のお話がもう。もう、神です!
☆おクズの恋愛
上記の二人の友人でゲイの冬未ちゃんが主役です。
幼い頃、母親の愛人宅に住み込むようになった冬未。本妻の子供、洋一郎の下僕として過ごす日々。
そんな生活から抜け出したくて家を出た冬未~と思っていたらこれはこれは・・・
8年後、突然プロポーズしにきた洋一郎。
女は試したけどダメで、冬未の写真で勃ったから 他で試すのも面倒だからお前でいいや、付き合えと迫る洋一郎。
乱パしちゃう冬未に、公衆便所とかいって襲いだすし、これからも自分に従えばいいんだ、と言い放つ洋一郎の一言で
過去の辛いシーンを思い出す冬未の姿が切なくて。
だから冬未は洋一郎に『sexするけど付き合わない』か『付き合うけどsexしない恋人』どちらかならいいと提案する。
洋一郎は後者を選ぶのです。
あんな言い方をしておいて後者?!体から落とす作戦じゃないの?これは何かあるのね!と期待しページをめくるのでした。
縁を切るために誘惑してやって別れてやると迫る冬未に対し、うまくかわしてじゃれ合うやり取りを微笑む洋一郎。誘惑されても我慢する洋一郎。
そして明かされる洋一郎の心。
偉大な親の子、としか見られなかった自分を、初めて受け容れてくれた冬未。冬未がいれば幸せになれると信じていた日々。
それが冬未の手で切られてしまった。
疎遠になり、それでも諦めず冬未に認められるよう頑張ってきた姿。
酷い言葉の意味も全て語られ、洋一郎の悲しみが伝わってくる。
対し、冬未の心も語られる。
全て、お互いの言葉の足りなさから生まれたすれ違い。とても悲しいすれ違いだったけれど、8年経って実った愛。とても涙誘います。
そして、もう二度と離れないと誓うべく証しの付いた手を取り合うシーンがとても美しかったです。
電子限定~
新婚さん!2P
美味しいご飯を食べたらしたくなった宝。安ホテルは嫌だと拒む京介に『俺としたくねーの?』の一言でノックダウンの京介でした。
おクズ 2P
過去『気持ち悪い』と言われた事を気にしていた冬未に真実を語った洋一郎。
最後の冬未の『うん』が、もう。幸せが続いていく一言のようで心温まります。
2組のカプからなる1冊です。
1組目は表題作でもある『新婚さん!』。
出会いは小学校の時。受けのクラスに転校してきた新しいクラスメートがちょっとイっちゃってる子供だった、というのが始まりです。
イっちゃってるというのは、動物を害そうとしたり、破壊願望が渦巻いているような方向です。この攻めのような人がこの受けのような人と出会えなかったらサイコパスとか殺人鬼になるのかな、とちょっと思ったり。
まあ、無事出会えた2人。破壊的な攻めと、それを上手く手綱を取っていなしてくれる、こちらも暴れん坊な受け、というカップルは、出会ってから20年後、
「なんと新婚さんになっておりましたとさ」
というお話です。
この攻めは、この受けとカップルでなければ到底好きになれないキャラだと思うのです。なのに受けに遊ばれ、いなされている攻めはとても可愛い。つれない受けに「浮気するぞ!」と怒ったかと思えば、それは「エログラビア見てオナニーしちゃうぞ」の意。攻めにとっては、受け以外の人に勃起したら浮気らしいです。なんと可愛い、なんといじらしい。
受けは攻めよりはまともなキャラ。怒りん坊で、独占欲のかたまりで、困ったチャンな攻めがウザくて仕方ない。新婚さんなのにケンカやいさかいばかり。でも本当はこちらも攻めが大好きで、ツボにハマると凄まじい破壊力でデレる。
そんな新婚カップルの、共通の知人のゲイバーバーテンや、ツイッターのフォロワー(笑)なんかを巻き込んだ、バカップル全開なお話です。
ラブコメディかな、と思うんですが、読後感はがっつりシリアスを読んだような気分にもなる、笑いあり切なさありの素敵な作品でした。
『おクズの恋愛』
前述の、『新婚さん!』カプの共通の知人であるゲイバーバーテンが主役のスピンオフです。
ビッチ中のビッチなゲイのバーテンが受け、受けの母が昔から愛人をしている良家の息子が攻め。
毎日セフレや行きずりの男とエッチしまくりの受けの元に、人気俳優になった攻めが花束を持って「俺と結婚しよう」とやって来ます。
子供の時は、攻めが何を命じても無条件に受け入れる立場に置かれていた受け。突然そんなことを言われて押し倒され、頭真っ白で「エッチだけでセフレになるか、恋人になって指一本触れないか、どっちかならいいよ」と言ってしまいます。
こちらのカップルはひたすら可愛かったです。小さい頃の受けが天使すぎて萌えまくりました。攻めに「俺が何を言っても『御意』としか言うな」と言われ、「御意♡」って言ってるの見て転げ回りそうになりました。魔性の児童です。
長じて魔性の児童は魔性のゲイになり、○○(ネタバレにつき伏せます)の攻めを煽りまくります。でもビッチなのに純情で可愛いのです…!
どちらのカプも文句なしに神です。
合間に挟まれるカットや描き下ろし番外編、カバー下オマケまでが可愛い、奇跡の1冊でした。
面白かったぁぁぁヾ(*´∀`*)ノ
2作品収録で後半はスピンになっており世界観は繋がっています。
【初恋拗らせ俺様攻め×素直じゃない受け】の共通点があるのですが、どちらも違ったタイプのお話で楽しく読了♪めちゃめちゃ好みをついてくれる1冊でした(﹡´◡`﹡ )
◆新婚さん!
人付き合いが下手で誰にも心を開かない攻めとガキ大将な受けの出会いは6才。共にグレたりケンカしたり悪友の腐れ縁だったはずが、気付けばなぜか結婚してて。そんな2人の結婚生活はほとんど口喧嘩してばかりだけどラブラブ。コミカルと切なさを交えて描かれています。
「気付いたら結婚してた」理由は読めば分かるのかと思ったら、本当に「気付いたら結婚してた」状態だったwキッカケのシーンはあるけど細かい過程の描写はないです。でもほんのり触れてるだけでもなんとなく読み取れたので満足。攻めの暴走を受け止めた結果だったんだろうねぇw
新婚生活は ほぼ口喧嘩(主に攻めがグチグチ言うのを受けが聞き流してる)ケンカップルなんだけど、なんだかんだ言ってても心がちゃんと繋がっていてラブラブ♡♡仲直りエッチがめっちゃ萌えます(∩´///`∩)オラオラケンカしてたのに、エッチが始まると名前の呼び方が変わってゴロゴロ甘えて、ギャップが堪らん////
インタビュー記事にも掲載されてた1コマ。
「…浮気してやる。エロ本買ってきて抜いてやる!」
「初浮気だオラ!!」w
↑コレは萌え心をくすぐられましたね〜!
エロ本が浮気と言っちゃう攻め(26歳・大手商社会社員)w
ドヤ顔で家を出たくせに浮気は未遂でションボリしながら帰宅が可愛い♪
ちょっとアホで思い込みが激しく俺様なのに一途な攻めが最高(∩´///`∩)
些細な事で怒りだすけど、常に頭の中は受けでいっぱいw
受けは攻めの超ヤキモチ焼きの執着を軽く受け流しつつ、激しい愛を包むのが良い(﹡´◡`﹡ )
この2人もっと見たかったなぁ。
表題作だけど1/3しかなくて残念(;ω;)
回想でちょこっと挟まれた2人の初繋がりとか結婚式までの過程とかもっともっと見たかった!
ということで続編があると嬉しい。。。
◆おクズの恋愛
受けは表題作カップルのお友達です。
母が愛人をしているお相手の息子が攻めになります。
幼い頃一緒に住んでいた時、攻めは暴君に振る舞い、受けは全て言うことを聞いてきた過去が。家を出て数年後に再会したのですが相変わらずの暴君っぷり。なぜか「結婚してよ」と迫られ、せめてもの反抗に【セックスするならただのセフレ or 恋人になるならセックスはしない。手は出すな】の条件をつけたら攻めは恋人の方を選んでーーというお話。
最初クズに萌えられるか不安で腰が引けたのですが
読んだら大当たりの作品でしたヾ(*´∀`*)ノ
攻めも受けも不器用な切なさがあって涙腺が緩む。。。
暴君俺様童貞攻め×ビッチ受けなのでクズカテゴリーに入ってるんだろうけど、全然クズじゃない(T ^ T)むしろ攻めの愛情は一途で純粋だし、受けは攻めに愛されたいのを拗らせて間違った方向行ってただけだし、言葉選びが下手な攻めと素直じゃない受けがすれ違ってた過程に切な萌え(∩;///;∩)んで、誤解が解けるシーンには泣いた。両片思いの遠回りに攻めも受けもいっぱい傷つきながらようやく繋がる気持ちに萌える。。。
こっちのカップルも続きが見たい。
攻めの夢だった幸せな結婚式と新婚生活!
表題作カップルと違って道のりは大変そうだけど…(家柄や仕事的に)
あとカバー下で表題作カップルとダブルデートしてたので、
4人で家族ぐるみのお付き合いとか楽しそうだなぁヾ(*´∀`*)ノ
新婚さん!続刊期待してます♪
二組のカップルのお話ですが、どちらも甲乙付けがたいほど大好きです。
共通するのが、攻めが受けを大好きすぎて残念な所があるという(笑)
でもその残念さが愛おしいです(*´∀`*)
「新婚さん!」の2人はケンカップル。
「憎い」が口癖で気難しい京介が、普段の「宝」呼びから「たかちゃん」と呼び方が変わるのに萌えました。
エロ本でヌく=浮気、にも笑った!
「おクズの恋愛」は俺様童貞俳優×ビッチバーテンダー。
これまた良かったです。
俺様なのに一途に冬未だけを好きで、冬未のために俳優になった洋一郎。
2人が思いを通わせたセックスシーンは何だか泣きそうになりました。
洋一郎…良かったね…(;_;)
おまけまんが・カバー下も充実して良かったんですが、まだまだ読みたい!
続きを何処かでまた読めたらいいな(^∇^)
惚れた弱み なんだろうな。こういうの。
だからって上下関係がある訳じゃなくて、相手をよく知ってるから、
信頼してるから、相手だから、簡単に振りほどけない、切れない、見えない少しずつ編み込んだ関係。
ケンカしてもわがまま言っても、相手が離れないのを知ってるから、伸ばしたり短くしたり、切る振りしたり。
とにかく何度も読み返したくなる。
もっと二組の生活を見たい!
老後とか見たい!
心にすっと入ってくるなんとも理想的な寄り添い方に、見ているこっちが羨ましくなる作品だった。
表題作【新婚さん】も収録作の【おクズの恋愛】どっちもいいっ!!
普通、表題作は良かったけど、もう一つがなぁ・・・みたいなのが多いんだけど、二つとも神です。表題作が神、おクズの恋愛が神3つくらい。
執着攻めが好きな私にとっては、特におクズの恋愛が大満足!執着万歳!
【新婚さん】
攻めの京介はエリートサラリーマンで一見どころか、滅茶苦茶とっつきにくい人物。ものすごく神経質だわ、愚痴は多いわ、と膨大なストレスを抱えて生きてて、しかもそれを隠さないかなりの毒吐き人物。
この攻めがエッチを拒まれた時に言った「・・・浮気してやる」には、ほんと笑える。生まれてこの方、受け以外で抜いた事がないという筋金入りなんで、エロ本で抜く=浮気ということらしい。しかもエロ本買ってやる!と勇んで家を出ていった二時間後には自ら帰宅して「どんな気持ちで二時間待っていたか分かるか!」と言う。
嗚呼、めんどくせー、めんどくせー、めんどくせー。
でも滅茶苦茶カワイイ!!
執着も酷いしすんごく厄介で9割毒を吐いて生きてるんだけど、自分に自信がない故の弱さみたいなものも時折見え隠れする。
そこの弱い部分は受けがきちんと理解しているんだけど、受けも素直じゃないから、お前には何も言ってやんねぇ!みたいな感じで口では表さないけど、ちゃんと行動で受け止めてあげてる男前。
受けの宝は、攻めよりも少しマトモだけど元ヤンという事もあり、口も凄まじい。毒吐き攻めにちっとも負けちゃいない。
だから二人の喧嘩は当然凄まじいんだけど、元同級生のゲイバーのバーテン(次の話の受け)曰く「虚しくなるくらい誰にでも公平で同じ接し方」をする受けが、ここまでぶちまけてやりあえる相手っていうのも攻めしかいない訳で、喧嘩の形を借りた愛の会話っていうんでしょうか・・・結局壮大な惚気を見せつけられている気分でつい読んでてニマニマしちゃうという。そしてその合間にぶち込んでくるデレが強烈で病みつきになってしまう作品です。そして書き下ろしの破壊力が凄まじい。
【おクズの恋愛】
こっちがとにかく滅茶苦茶好みの話でした。人生をかけた執着攻めのお話で、もうもう読めて幸せ!
乱行パーティーで二桁相手にしちゃうような壮絶ビッチな受け冬未(前の話でも登場したゲイバーバーテン・宝の同級生)と、受けの前に突然、「結婚してよ」と現れた攻めの洋一郎とのお話。
この話の萌えポイントは幾つかあってそのうちの一つが、銀幕スターの二世でイケメン俳優の攻めが超傲慢な俺様なのに、どんな美女でも勃たず実は童貞という事。
そして受けでしか勃たず、受けの写真をおかずにして抜いていた位なのに一緒にお風呂に入りながらもひたすら耐える!! というのも「付き合うけど絶対に手を出さない恋人」で「手を出してきたら別れる」という条件のもと受けと付き合うようになったから。
そして攻めの「俳優」という職業すらも、受けに対する愛情表現の一つであるという事。
実は銀幕スターの愛人という母を持った受けと、そのスターの息子である攻め。
幼い頃から一つ屋根の下で育ってきた二人には主従関係のような構図があって、もうお前の下僕にはなりたくない・・・と言う受けに対して、攻めが跪いて言うんですよ。これ、まさにプロポーズってセリフがキます。
で、ようやく結ばれるんだけど、もう心にズブズブきました。
たまらないところを書き出したらキリがないので、強引で俺様なのに受けに対しては超絶一途という攻めがお好きな方は是非読んでみてください!
それと超絶ビッチな受けでしたが、お互い幼い頃からの好きが高じたものの、タイミングがすれ違った挙句の哀しい過去故なので、ビッチ嫌いの方でも大丈夫じゃないかなと思います。
ぶっちゃけ既刊2冊が心に響かなかったので、好みの作家さんでないかも?と、この本も積読してましたが…
今は自分を殴りたい!コミカルなおもしろさと、愛の切なさを両立させてる神作品でした!
「新婚さん!」
亀をいじめてた子供・京介と、それを止めた子供・宝が、20年経って結婚してるいきなりな冒頭。そこからのキャラ解説がおかしすぎて…
エリートリーマンの京介は何もかもが憎く、1日に「憎い」を何十回も口にし、憎しみをぶつけるSNSには1万人以上フォロワーがいるって、難有りすぎる!
人嫌いのくせに宝だけは大好きで、宝以外で抜いたこともない、夫婦げんかの末の浮気宣言が”エロ本”という純情一途さ。
宝は京介に冷たいし、友人に文句を言いつつ、京介の良いところを理解して京介の幸せをちゃんと考えていて、執着されて嬉しそうな表情を一瞬浮かべるのがイイ。一途なのはどっちも!
そして言い合いばっかりしてるケンカップルなくせに、エッチの時は「たかちゃん」「きょうちゃん」で呼び合ってるのがかわいくてエロい。
この二人をずっと見ていたいと思うくらいおもしろくて、ページの1/3くらいで別のタイトルが出てきた時はもう終わり?とショックでした…
でも、同時収録も表題作と同じくらいおもしろくて、切なさで心をえぐられて、もうどっちも神作品!
「おクズの恋愛」
宝の友人でバーテンダーの冬未のスピンオフ。
クズ男に引っかかりながらもゲイライフを楽しんでる冬未に、俳優・洋一郎がバラの花束を持ってプロポーズ…こっちもいきなりな始まり!
二人は親が内縁関係で一緒に育った義兄弟もどき。洋一郎が王様、冬未は「御意」しか返事を許されなかった家来。
冬未が家を出て8年、二人は会うこともなかったのに、洋一郎は付き合えと強引に迫るので、冬未は「セックスはするけど付き合わない、恋人になるけどセックスはしない、どっちがいい?」と問うと、洋一郎は臨戦態勢なくせにセックスしない恋人を選び…
洋一郎はプライド高くて口下手だから本音と違う言葉を発してしまって、冬未も誤解して傷つけられた。でも洋一郎の想いが明かされてくると、俳優という虚像と違って自信もなく、冬未のことしか考えてない、泣けるくらい一途。そして冬未も。
一途って言葉では収まりきらない、その存在が全てってくらいお互い想い合っていて…切なくて幸せなイイ話でした!
表題作も同時収録も描きおろしがあり、お礼のあとがきはコマの下にちょっとだけ書かれていて、あとがきのページ分もマンガを描いてくださったんだと思います。
電子限定特典はマンガ4ページ。ラブホに行く行かないで揉める京介と宝は番外編らしいイチャぶり。昔の言葉を気にする冬未に、洋一郎は事実を明かして「可哀想だと思うならもう他の男に触らせないで」とお願い、それに小さくうなずく冬未…誤解が解けた瞬間が描かれてました。
あらすじも読まずに前知識ゼロでこんな作品に出会えたのが嬉しい!
食わず嫌いせずに読むのも大事ですね。
幼馴染ケンカップルのお話&その友達バーテンダーと元主従関係にあった俳優のお話2本立て。
ケンカップルがえっちのときにメロメロになるのっていいですよねぇ。
バーテンの方は相手がまさかの童貞設定で最終話にめちゃ萌えました。
お揃い指輪最高に好きです。
もっと皆するべき…
人外ものにはまりまして、まほろばディズからの新婚さんにたどりつきました。
絵が上手い作家さんですよね~。
というかアニメに近い感じの作画ですね。。
京介さんは、私好みの黒髪、メガネ、寡黙な攻め…スーツ姿はかっこいいし、めちゃくちゃツボでした…外見は!
中身は受の宝さんの方が男前です。
最初からくっついてるCPのお話はとても新鮮で面白かったです。
「まほろば…」でも思ったんですが、ただただもったないのは短いこと!
上下巻くらいになっても十分な存在感を持っている本ではないかと。
最近、私が長編もの好きのせいかとは思いますが、これだけキャラが魅力的でストーリー設定もしっかりしてる。
エピソードも豊富。
京さん宝さんの過去のどのお話もいくらでも詳しく読みたいと思うもの多かったです。
洋さんと冬未さんのお話も同じで、洋さんの芸能活動の生活の方の姿ももっと読みたかったなと…。
傲慢、俺様なだけではない洋さんの良い一面がもっと見れたかも。
どのキャラもとても好感がもて、読んでいて楽しかったです。
今まで知らなかったんですけど、評価が高いだけありますね。
この作品、もしまだ読んでない方がいらしゃったら、読んでハズレのないお薦め作品だと思います。