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0 建築業界のお仕事BL
                    建築業界のお仕事BL
                建築士のゲイ受けと、受けの働く建築事務所の新入社員ノンケ攻めのお話です。
年齢表記はありませんが、攻めが新入社員、受けがその9歳年上らしいので、推論では22歳×31歳かな、と思われる、やや年の差のある年下攻めです。
受けは、幼い頃の怪我のせいで右目がほとんど見えません。そのことを周りには隠しているのですが、攻めだけがそれに気付きます。
攻めは、寡黙で愛想のない新入社員。受けにも愛想を振りまいたりはしませんが、実は建築士としての受けに憧れてこの事務所に入ったという受けオタクです。
隠していた目の障害を知られ、そのことを恥じている受けは攻めに冷たく当たります。でもさりげなくフォローされたり、実は自分に憧れていたと知ったりで、どんどん攻めを意識していく受け。
実は受けにはセフレがいたり、攻めにも彼女らしき人物がいたりで、なかなかすれ違いがもどかしい展開。でもいろんなトラウマを抱えた受けが攻めによって癒される、優しい再生話でした。
受けのセフレ氏がやらかしたり、ちょっぴりドキドキな展開もありましたが、最後は穏やかにまとまっていて良かったです。
一冊まるまる同じカプの話。3話目の表紙が半裸の攻めのイラストで、その腹筋に激萌えしました。かっこよかった…。
不破慎理さんは20年以上前から存じ上げている作家さんですが、長く描き続けられていらっしゃるのが本当にすごいと思います。
 食も心も支えてくれる大型わんこのような存在
                    食も心も支えてくれる大型わんこのような存在
                自分は、不破先生の作風が好きなんだと思います。
まだ3作品しか読んだことがありませんが、
どれもとても良かったと思いました。
一級建築士・阿久津と新人建築士・小野のお仕事BLです。
幼い頃に母親にネグレクトされ右目に障害を抱える阿久津は、
強気で意地っ張りで、自分の右目にコンプレックスを抱えながら生きています。
その阿久津と職場の後輩として出会ったのが小野であり、
優秀だけどちょっと…いやかなり不思議な男です。
阿久津と小野の会話はなんだか噛み合わないところもあって、
阿久津が子どもっぽくなってしまうのでクスっと笑えます。
お互いに惹かれ合いながらも、
阿久津には津川というセフレがおり、
大人で物分かり良さそうに見え、実は執着心が強い…
この津川と一悶着あり、小野との距離が縮まります。
精神的に阿久津の支えとなる小野といる中で、
優しく穏やかな雰囲気に変わっていく阿久津。
とてもいい影響を与え合っているし、
小野は阿久津の食も支えてくれています。
書き下ろしでは、一級建築士に合格した小野と同棲する計画を立ててており、ほっこりさせて頂きました。
大人同士の駆け引きなしの恋愛に、
まるで初恋のような初々しさを感じさせてくれる作品です。
 心理学に裏打ちされた距離感
                    心理学に裏打ちされた距離感
                裏付け大好き人間です。
こちらのタイトルの45cm、もちろん調べました。
すごいなあ、作家さんの考えることは。
職場内での距離感は45cm〜1mだそうです。
その距離がどうしたら縮まるのか、こころと物理的な距離は比例するという話でした。
建築士として活躍する阿久津は、幼い頃の不幸な出来事のせいで右目がほとんど見えないというハンディキャップを背負っていた。
誰にも気付かれないように振る舞っていた彼の右目のことを、新入社員の小野に気付かれて…。
阿久津という人間がどういう人生を送ってきて、どういう考え方をしているか、ものすごくしっかりと描き込まれています。
母親のこと、右目のこと、自分が他人にどういう風に見られたいか、そのためにどんなことをしてきたのか。すべて過不足なく説明されていて、それがストーリー進行を邪魔しないすごさ。巧い。自然な流れで回想に入るので、知りたい情報はすべて知ることが出来て、作品への悪着も深まる。素晴らしい手腕です。
同じように、小野の人柄も過去を交えて読者にきっちりと情報シェアされています。
何だろう、この痒いところに手が届く感じ。
「このエピソードを入れるために無理矢理な流れ!」というのが一切ない。
阿久津にはセフレがいるのですが、このひととの件も描き方が天晴れですよ。
飲食店を数多く手掛ける企業の社長・津川は、リッチでスマートでクレバーに描かれていますが、本当に欲しいものが自分の手のひらからこぼれ落ちそうになったとき、その本性を現します。
2人の別れのシーンを「え、わざとらしい展開…」と読むか、「もう結果が分かっていて、相手も自分も徹底的に傷付けないと収まらないところまで執着していたんだな…」と取るかで、津川の行動の解釈と作品への評価が分かれるかな。
それにしてもBL作品では「セレブ」と呼ばれる層のひとに求愛されながら、何でもない相手を選ぶパターンが多く見受けられますが、どこで出会うの、そのセレブ!という気持ちと、もったいない、そのセレブ!という気持ちが入り混じって、複雑な思いが胸を去来します。
阿久津と小野の物理的距離が縮まる過程、2人の過去やひととなりも含めて、じっくりとメインCPに浸れるこの作品。
ぜひ一読を。
 真面目魔性 x 優秀ワンコ
                    真面目魔性 x 優秀ワンコ
                表紙の、美しく優しい紫色+ピンク+緑色に惹かれて購入しました。
冒頭、ゲイを自認し、セフレ(♂)とのHシーンを繰り広げる受け阿久津のエロい全裸姿。
でも、物語自体はエロ少なめで進みます。
右目が見えないというハンデを隠し、それを跳ね除けて働き、今では業界でも一目置かれる建築家の阿久津と、自分に憧れて入社してきた新入社員の小野とのジレジレした恋物語、です。
小野は阿久津の右目が見えないことをすぐに見抜き、さりげなくサポートしてくる。反発しながらも小野が気になる阿久津。そんな阿久津の心の変化に気付くセフレの津川さん。
カラダだけの大人の関係だったはずの津川さんも嫉妬に狂わせる阿久津の真面目魔性!
津川と別れたことを知った小野がグイグイと正攻法で告白してきます。
同時に、幼い阿久津を虐待していた母の死、という出来事も語られ、一気に小野と阿久津の恋が深まります。
ただ、私の感想としては、この話ならもっとエロが濃くても良かったのでは?と感じました。
小野と阿久津のシーンは朝チュン風味で上品で良いのですが、もっと見せて!という感じ。
美形同士の濃すぎないBLを求める方にはとても良いと思います。ストーリーも、シリアスと切なさのバランスが良く、設定が盛り沢山な割にすっきりまとまっていると思います。
 鎧を脱げる相手との出会い
                    鎧を脱げる相手との出会い
                ハンデを持った男が社会的地位を築き上げて、尚かつプライド高い受け。
そしてセフレと好きな男との三角関係とくれば~
萌ポイント高し!!
わくわくしながら読み進めました。
真面目な部下小野に対し、最初は可愛くない!と素っ気なく接する阿久津。
とある日、阿久津の目が見えていないことに気が付く小野。
昔から目のせいで周りから憐れまれてきた阿久津は、それが『ダメな人間』というレッテルを貼られたように思い、ずっとコンプレックスだった。
だから、社会人になり、その事実を秘密にして仕事をこなし、信用を勝ち得てきた。
そのため、この事実に気が付いた小野を遠ざけようとする。
しかし、さりげない小野の優しさが、阿久津の凍っていた心を溶かしていく。人に寄りかかる甘えを覚え始める。
そんな中、阿久津の変化を感じていたセフレの津川が本気で阿久津を口説き始めるが、阿久津の答えは決まっていた。
津川は津川なりに阿久津を愛していたので、嫉妬に駆られ酷い仕打ちを考えますが、何とか未遂に終わりしっかりと終わりを迎えます。
ここで小野登場か?!なんて思いましたが、そんなことはなく、しっかりと二人で解決出来た所が大人でいいですね。(津川の考えた仕打ちは大人気ないですが、未遂に終わったのでよしとしましょう)
その後二人はハッピーエンド~かと思いきや、阿久津の母親の話が出てきて、阿久津の過去が語られます。右目の原因や、母親のネグレクト話。
ここに来てこんなにダークをてんこ盛り。
途中、阿久津が仕事のしすぎでオフイスで寝ていたときに小野は自分のスーツを掛けてあげるのですが、
そのスーツを一日でクリーニングを済ませ返したとき、小野は反応し、
実は祖父が建築家を目指していたが、家業のクリーニング店を継いだ話や、
その祖父が若い頃事故で片目を失明していたから、阿久津の右目の事にも気づけた。
等、母親の件も含め出来すぎなエピソードてんこ盛りなのですが、
やはり、ハンデを持った男がプライド高く生きる姿は美しく、頑なな心が解れていく過程は優しく、とても心地よい作品だったと思います。
 設定が緻密
                    設定が緻密
                流石ベテランの作家さんですね、キャラクターの設定が細かくて、細かいところまで辻褄があっていました。
最初は仕事ができて、ツンツンした、誰にもなびかない美人と言うだけかと思ったら、右目がほとんど見えなかったり、その原因が母親だったりと色々な悩みを抱えていて、思ったよりシリアスなお話でした。それに対して、後輩の小野のまっすぐで優しいこと!セフレだった津川さんが嫉妬にかられて最悪なルームサービスを頼んだときは、小野くん助けてあげてー!!と心のなかで叫んでいました。
仕事中の台詞がやけにリアルだなと思ったら、作家さんがあとがきにご自身の建築会社での経験をもとに書かれたとおっしゃっていました。
ストーリーは面白かったのですが評価が中立なのは
顎がとんがっている絵が個人的に萌えないと言うだけです。