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hoshikuzu to hatsukoi hyakunensoumonogatari
「百年荘」と名付けられた、古い洋館の下宿館を舞台にした三つの恋の物語。
ってことで、同じ家の中で、3組のカップルが出来上がるお話なんだけど、なんだかなぁ、
絵がかわいらしくて、全体の雰囲気がフワッとしているのでサラッと読んじゃうけど、細かいツッコミどころが多々あって、微妙に萌えきれないというか、読後の印象が薄いというか、
出来上がるカップルの3組中2組が片方高校生だし、絵の雰囲気からいっても、エロ薄めなのは作品に似合っているけど、やっぱりちょっと、物足りなかった。
お屋敷のような大きな古い洋館百年荘。まかない付きの下宿なのてすが、そこに住んでる人たち全員がホモと言う有難いお話でした。
ただ、どのキャラも髪型が似ていて、黒か茶髪かで見分けたり、眼鏡で見分けたりしないといけなくて、ひとつのカップルだけのときはいいのですがそこに脇役として他の子が入ると誰が話してるのかわからなくなってしまいました。それに加えて、全員控えめで優しいキャラなので、イケイケな俺様キャラとか女遊びしまくりのチャラ男とかインパクトのある子もちょいちょいほしかったです。
百年荘という下宿洋館を舞台にしたオムニバスストーリーです。
先の方もおっしゃっておられますが、どれもこれも恋愛以前というか、BLじゃない感が満載でした。イラストは文句なしに可愛いけれど、萌が感じられなかった。
特に表題作が私はダメでした。
子供の頃、百年荘に遊びに来た時に遊んでくれた人を忘れられないでいるユウリ。その人は、手紙を書くと約束してくれたのに、ユウリが出した手紙に返事が来ることはなく、以来人と約束をすることがトラウマになった。大学生になり、百年荘に下宿することになったユウリは、その思い出の人に似た住人の大和と出会う。
当然、大和が思い出の相手だと思って読んでいました。それが結果的には別人で、それはいいんですが、それでなぜ大和にいくのかまったく理解できませんでした。思い出の人と顔が似ていたら誰でもいいの? 惹かれるような他の要素がまったくないんだけど…。
そしてそのまま、恋愛関係になる前段階で終わりました。エッチなしですがそれ以前の問題というか、思わず「なんだそりゃ!」って突っ込んじゃいました。どちらもの気持ちが謎すぎる。
あと、ルームシェアして住んでいる大学生2人のお話、『鍵当番』。
部屋を探していた受けが、門限後に帰ってくる攻めのために鍵を開けることを条件に攻めの部屋にシェアさせてもらう、という話です。
これもよく分からない話でした。受けは明らかに攻めを誘惑? というか挑発? してるんですが、そのキャラクターが分からない。天然なのか計算高いのか…。
攻めは内心で「受けは俺のことを遊び人だと誤解してる」みたいに思っていて、結局遊び人なのかそうでないのか分からない。女が順番待ちしてるという自分の噂を聞きつけ「風評被害だ」とも思ってるし、結局どうなの? そこそこ遊んでるけどそれほど遊んでないって言いたいのかな…。
そんなよく分からん2人が出来ちゃう話でした。エッチはナシでしたが、描き下ろしで他のキャラに覗かれる形でやってました。やってるところが見たいんじゃなく、やるまでの気持ちの描写が見たいんだけどな…。
最後は、下宿のオーナーである大学講師受けが、押しかけてきたワンコな甥っ子に口説かれる話。
これもエッチなしですが、これがまだいちばんBLとしての体裁を成していたように思います。
しゅみじゃないとで迷ったのですが、あまりにイラストが可愛いので中立に。
鈴倉さんの絵はとても可愛いかったのですが、ストーリーは薄味でした・・・。短編が3話収録されています。
表題作『星屑と初恋』
有利が下宿先で出会ったのは、初恋のひととよく似た雰囲気の青年大和。彼の正体は実は・・・。甘いようで少し切ないお話でした。
『真夜中当番』
すみません、今回の話の中でも一番しゅみじゃなかったです。攻が優しげな顔して女遊び激しい所とか、手が早いところとかに萌えられませんでした。
『春泥棒』
1話で登場した有利の従兄弟、秋生の話。甥っ子からの告白をかわしながらも、だんだんほだされていってます。なんか、秋生が1話で思ってた印象と随分違いました。
どのストーリーも、“ホントに好き合ってるのかなぁ”と思わずにいられなかったです。表紙のイメージから、もっとロマンチックで運命的なラブを想像してたのですが、ちょっと期待しすぎました。