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tantei wa bar de koi ni ochiru
レビューでの評価が低いので、どうかな?と思う点はあったのですが、前半は楽しく読めました。
だけど、後半が……。
攻め受けはセフレ同士なんです。
受けはマスターに惚れているんだけど、マスターは男喰いまくりのヤリチンなんですね。
(ちなみに表紙の黒髪スーツが受けで、左の美人長髪が攻めです。)
マスターを本気で追うと逃げられると受けは思ってるので、あくまで自分もセフレの一人というスタンスでいつつ、心痛める日々。
ある日、探偵である受けの元へ、とあるヤクザの愛人がマスターかどうか、そこらへんを探ってほしいという依頼がきます。
マスターは誰にも本気にならない男だと思っていたのに、愛人なんてやっているとは……と嫉妬に狂う受け。
ヤリチン魔性攻め×男娼上がりの探偵受けという、それぞれ癖のあるキャラによる探り合いに裏社会のキナ臭さが絡んでなかなか面白いんですね。
蓋を開けてみれば、二人とも三年前から思い合ってたという両片思い状態だったのに、互いの誤解ゆえに駆け引きめいたことばかりやってて、無駄だったー!みたいな。
ま、過去は過去だし、これからお互いに一棒一穴を貫き通せばいいよね!と前向きな気持ちになれたのに、続いて登場するエピソード2つでそんな気持ちは木っ端微塵に……。
【Trick or Trick】
仕事でひと月東京を不在にしていた受け。
ようやく攻めのバーへ直行すると、トイレの個室で酔った男に迫られる攻めの姿が……
「恋人の留守にもう浮気かよ!」と詰った受けに対して「誰が恋人だって?」と冷ややかに返す攻め。
で、受けはそこらへんの男とホテルに行っちゃうんだけど……(未遂です)
というエピソードで、なんか心が冷え冷えしてきちゃって……。
結局、こいつら基本的に下半身ゆるいんだよなぁ……と。
続いての【Naked Lovers 】がイヤ。
またしても、トイレの個室で攻めと知らない男がいるのを目撃してしまった受け。
前回は「受けを嫉妬させたい」という理由だったからまぁギリセーフなんだけど、今回は違うんです。
受けは今日来ないはずだし、好みのタイプだし、ちんこ触りあうくらいなら許されるだろうとタカくくってるところが、アウト。
受けにバレなきゃいいって……(怒)
おまけに、実はそれまでも必要以上に客と親密な姿を受けに見せつけてきた攻め。
「やいちゃった?」みたいなヤキモチ程度で済むやつではなく、「嫉妬と悲しみのないまぜになった目をする恋人を何度も見た」とか度を超してるし、クズい。
恋人を悲しませてどーするよ!
おまけに「もうしない」と謝罪を繰り返してきたのに、また……!というわけで、受けに逃げられてしまい、別れの予感に攻めが震えるんだけど、おせーよ!!と。
恋人になるまで三年も無駄に遠回りしてたんだから、その年月を取り戻す勢いで脇目もふらずにいてほしいのに、ほんと何やってんの?この男。
盛大な攻めざまぁという鉄槌を下して欲しかったですねぇ。
「捨てないでくれ」という言葉を攻めに言わせる程度じゃ、気がすまない。
だけど、受けはあっさり許しちゃうんですね。
そんなんだから、攻めが付け上がるんだよぉぉ。
ガクーっです。
さらっと読めました。最初のエピソードの前半、去勢を張った探偵くんが美貌のマスターへの想いを必死に隠しながらトラブルに巻き込まれていくあたりまでは面白かった。
しかし、トラブルの解決はあっけないし、誤解が解けて互いに本気で好き合っていた……と確認しあってからの流れは台詞で説明しすぎのように思えてちょっと興醒めかな。身体をつなげながらクサイこと言いすぎるのは野暮と言うか。
同時収録エピソードは、「すわ浮気?」→「試しただけです、もうしません」…みたいな同じパターンの繰り返しだけでちょっと残念。せっかく「バー」「探偵」「ヤクザ」……なんてドラマに事欠かない舞台設定なのだから、もっと盛り上がるエピソードの入れようもあったのでは?という気がしました。
文章は読みやすく、キャラ設定も悪くはないのでもうちょっとなんとか!と思ってしまう作品でした。
すみません。
まったく全然、ちっとも趣味じゃありませんでした。
初めて読む作家さんで、表紙がきれいだったので手に取りました。
ですが、冒頭で、ちょっと思っていたのと違うような、と気がついて、どうやら表紙から考えていた受け攻めが逆であることがわかって、さらに探偵というか、刑事とかヤクザがからんでくる裏社会ものだとわかって、ダメつぼ連発で玉砕。
一応、最初の話は読みましたが、同時収録の話はパスさせていただきました。
最後まで読めなかった本は久しぶりです。
文章は特に問題ないし、ヘタでもないし、読みやすいほうだと思います。
でも、設定も、キャラクターの心情も、なんだか上っ面だけで、魅力を感じられませんでした。
もちろん、わたしの萌えつぼに、まったくかすっていなかったせいかもしれませんが。