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hana wo tadoreba kimi no yubisaki
初読み作家さん。
可愛い絵柄ですがストーリー展開はほのぼのしつつもシリアス、人物も可愛いだけでなくしっかりした性格のキャラが多く、全体的にとても好感をもてる作風でした。
本書は、大学生×自称神様のほのぼの同居モノ。
大学進学を機に亡き祖母の家で一人暮らしを始めた真幸(攻め)。
その家に、幼い頃出会った初恋の人が、昔と全く変わらぬ姿で現れます。
琴藤(受け)と名乗る和装の青年は、自称「掛軸の神様」。
初恋の人との同居生活を楽しむ真幸ですが、琴藤には忘れられない相手がいるようで…というような話。
琴藤の、あどけない見た目に似合わない若年寄キャラが絶妙。
一人称「儂」で、天真爛漫な性格ではありますが、中身はしっかり大人。
若い真幸に何を言われても大抵のことでは動じないのがカッコよすぎました。
そんな琴藤に恋する真幸は、しっかり者で大人っぽい好青年。
嫉妬から琴藤に嫌な態度をとる等、子どもっぽいところもありますが、その後即反省しているところに可愛さがありました。
琴藤がなぜ掛軸に宿っているのか?等、細かい設定もよく練られていて、後半明らかになる琴藤の正体にはなかなか意外性アリ。
運命を曲げたことと事故の因果関係とか、真幸の先祖は結局子孫を残したの?とか、気になる点はいくつかありますが、切ない過去エピでした。
そんな過去ごと琴藤を愛し、琴藤に安心を与えようとする真幸の健気さにもグッときます。
絡みは最後に一回と少ないですが、ストーリーとして充分面白かったので、物足りなさは感じませんでした。
人外と人が真剣に想い合い、ずっと一緒にいられる方法を互いに考えている姿に温かな感動があり、素敵な作品に仕上がっていると思います。
何気なく手に取ったら予想以上に面白く、買ってよかったと思える一冊でした☆
真幸(攻め)は、10年前に祖母の家で出会った正体不明の青年にずっと恋をしていた。大学生になり、管理を兼ねて亡き祖母宅に住むことになった真幸の前に、その青年・琴藤(受け)が突然現れる。10年前とまったく姿の変わっていない彼は、自分は神であり、掛け軸が本体だと言い出して…。
大学生と神様の、ちょっとファンタジックなほのぼのBLです。
攻めは、小さい頃に泣いていた自分を慰め、遊んでくれた和服のお兄ちゃんにずっと恋をしています。ほんのひととき共に過ごし、そのあと消えてしまったお兄ちゃんのことを忘れたことはありませんでした。
祖母の家に1人で住むことになった攻めの前に、突然そのお兄ちゃんが現れます。外見は高校生くらいでしょうか、かつてと同じ和服姿で、まったく歳をとっていません。
驚きながらも、どうやって鍵のかかった家に入れたのか、どうして歳を取っていないのかと問いただす攻めに、受けは「自分は神様だ」と名乗ります。
受けは神様ですが、攻め以外の人間にも普通に見えます。本体が掛け軸なので、掛け軸が濡れたら受けもビショビショになり、掛け軸が破れたら受けの服も破れ(ここは怪我をする流れじゃない?とちょっと思いましたが)、掛け軸が燃えたりしたら受けも消滅するらしいです。でも人型のほうの身体は、歳を取らない以外はまるっきり普通の人間のもの。
そんな初恋の相手(人外)と同居することになった攻め。大好きな人だし内心ドキドキ。でも、毎晩見る夢の中で、自分と似た男と受けがラブラブなのを見てしまい、受けはその男が好きだったのだと思ってショックを受けます。
そのあたりまでの展開は、すれ違いが切ないしシリアス気味で、やや萌えが不足していました。でもそれが解決してからの展開がよかったです。受けの可愛らしさや攻めの誠実さ、たどたどしくも微笑ましい恋愛模様がとってもキュート。
あととにかく絵が可愛らしい。ぽややんとした受けの雰囲気がとてもよく出ていました。1冊まるまる同じカプの話で、全編にわたって受けは和服姿なのですが、描き下ろしの短編で初めて普通の男の子の服装になっていて、それもすごく可愛かった。
歳を取らない受けなので今後2人で生活していくのは大変だと思いますが、幸せになってもらいたい2人でした。
『オオカミパパに溺愛されています』を読んで、こちらも拝読させて頂きました。
まー、なんていう優しい話、優しい人々。
人外ものなのでラストが心配でしたが、納得できる素敵なものでホッとしました。
大学生の真幸と、掛け軸の精?琴藤のお話です。
絵が可愛く、それにピッタリ合ったキャラが魅力的です。
お互いを大切に思う気持ちがあふれ出していて、読んでいて温かい気持ちになります。
人外ファンタジーなのですが、琴藤の自由度が高いのでこそまで人外感はありません。
可愛くて読みやすく、ちょっと切ないところもあり、読んでよかったと思える作品でした。とても癒された^^
表紙の雰囲気のまま、優しくほっこりする読後感でした。
昼下がりの休日、まったりした時間帯にピッタリな作品です。
所謂、和風ファンタジーで付喪神と人間のお話。
永遠の命がある人外と、寿命のある人間との交流が切なくて、優しい雰囲気なのに時折胸がギュッと締め付けられるバランス感が凄く好みでした。
一応、本作も「ショタおに」に分類されるのかな…??
攻めの真幸が、受けの琴藤様と幼い頃に出会っていて、ずっと忘れられない初恋的な存在だったので"幼少期に出会ってるよパターン"がお好きな方は是非!
「あの、少年がこんな立派な溺愛攻めになって…!」と萌えるので、個人的に"幼少期に出会ってるよパターン"とっても好きです♡
前半では、一通り家事ができる真幸と隠居老人みたいな琴藤様の、ほのぼの同居ライフを堪能しつつ、後半以降は恋愛パートが進みます。
自分を通して、別の誰か(真幸の祖先)へ向けて接している琴藤様に悶々とする真幸。
嫉妬心から琴藤様へ八つ当たりして、それをスルーされてイライラしちゃったり、そんな自分に罪悪感を覚えてしまったり…。正直、めちゃくちゃ女々しいぞ、真幸……‼︎
けど、受けに翻弄されて女々しくなっちゃう攻め…好きッ
優しい雰囲気ながらも、琴藤様の過去エピソードは意外性もあってストーリー面でも楽しめました。
時間の経過が違う人外物ですが、2人なら末永く幸せに暮らしていける…と、何だか幸せな読後感でほっこり癒されます❁
▶︎Renta!/刻み海苔(殆ど描写無し)
こちらもカバーイラストの美しさに惹かれて購入。
イラストそのものって言うより、帯の色、タイトルロゴのデザインも含めてカバーデザインが良いんだな。
さて、本体の方は、
つくも神に恋した男の子の話。
恋した相手は人間じゃないけど、その設定はかなりふんわりと曖昧。
でも、そのふんわり加減が、琴藤様の絵姿の雰囲気にも合っていて、まあ、ツッコミどころはいろいろとない訳じゃないけど、細かいことは気にしないでもいいかぁと思わせる。
ご神体でもつくも神でも、その辺何でもアリなのが日本の神様のいい所ってことで、ほのぼの和風ファンタジー好きな方におすすめ。
優しいほのぼのとした空気の中に、時折シリアスな雰囲気が交じる、そんな作品でした。突然現れた自称神様の琴藤に急速に惹かれていく真幸。幼い頃に会っていて心の中にずっと残っていたこともあり、多少イメージと変わっていても、惹かれずにはいられない、そんな真幸の一途さが物語全体に漂う清涼感に繋がっていたと思います。
後に明らかになる琴藤の過去は、さらっと描かれていたけれど想像以上に凄艶で。過去にもページを割いていたらもっと深みが出ていたかもしれません。けれど、あくまで今に重点を置くことで、優しい雰囲気を損なうことなく結末を迎えられ、これはこれで良かったのだと思います。