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僕と先生の嘘ばっかりで幸せな毎日。
imitation happy life
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
元教え子・染谷(攻め)と再会した塾講師の宇野(受け)。かつて恋人として付き合っていたが、ケンカして別れたのだ。お互いに他の相手ができるまで、という約束で再び付き合うことになったが、染谷は別れた理由や、いろいろなことを忘れていて…。
塾講師をしている受け。元教え子であり、元恋人である攻めが同じ職場にバイトとして現れます。
そしてまた付き合ってほしいと言われ、期間限定の付き合いが始まるのですが、攻めはかつて2人が別れた理由や、いろいろなことを覚えていませんでした。攻めが女性とホテルに入るところを目撃してしまった受けがそれを問いただしても、そんなことはしていないと言う。それはシラを切っているわけではなく、本当に覚えていない様子。
和やかな同居や、期間限定の付き合いながらもラブラブなエッチの合間に、そんな不穏さが時々顔を出します。やがて受けは、攻めの両親に攻めの記憶障害のことを聞こうと攻めの家を訪ねます。でもそこに両親の姿はなく…。
攻めの置かれた状況や、どうして記憶障害になったのかなどはきっちりとは説明されず、読者が状況証拠で読み取るような構成になっています。そこから読み取った攻めの暮らしが切なく、胸を打ちます。
受けは攻めに愛情はあるのですが、途中からは同情や、自分が大事にしてあげないとという庇護欲のような気持ちが加わったのだと思います。それがBL的な萌えかどうかと問われると疑問もあるのですが、受けには攻めを大事にしてあげてほしいと思ったし、攻めもこれからはあまり記憶を失わなくてもいい人生を送れるといいなと思いました。
ほのぼのとした雰囲気と、薄氷を踏むような危うさが同居した、なんとも不思議なお話でした。
吉田ゆうこ先生の作品の中で、
まだこちらは未読でしたので手に取りました。
塾の教え子・染谷と再会する塾講師・宇野。
一年前、染谷の裏切りで別れた二人は、
再び共に過ごすようになりますが、
宇野は染谷に違和感を感じるようになり……
染谷が一途でとても良い子に感じていたのに、
時々辻褄の合わないことを言います。
嘘をついていると疑う宇野ですが、
実は染谷心を病んでいるのです。
やはり吉田先生の作品は少し闇のあるものが多いですね。
本作も一筋縄ではいきませんでした。
染谷の家庭事情が影響しているのですが、
染谷の実家に行くエピソードには、
少しゾクッとしてしまいました……
あっという間に記憶を取り戻すところは物足りなく感じてしまいましたが、なによりもハッピーエンドだった事に安心しました。
描き下ろしも可愛らしくて好きでした^^
攻が一途でワンコで可愛い...と思っていたら、辻褄の合わないことを言い始め...記憶障害があるようでした。
結局最後までなぜそうなったのか、どのような状況なのか、わからずじまいですが、これからの幸せが続けばいいな......
可愛く見えて、実は重みを残したエンドでした。
帯にどーんとネタばらししてあるから、まあ、そのつもりで読むよね。
最初から、やっていることは必要以上にラブラブっぽいのに妙に心がすれ違っている感じ、
付き合っていながら、疑心暗鬼になっていくところ、
一応そのつもりで読んでいるから、それがどうしてこうなったのか、どこでどんな風に明かされるのか知りたいよね。
山場は山場な感じで、他の所よりは絵的には結構ドーンとインパクトあるようではあるけれど、
いや、もうちょっと、なんか、説明して欲しいし、
何故、両親いなくなった?
その理由に関する情報は、この作品には本当に全く不必要だったのか?
「ただ、好き」それだけで、周りの情報はいらない、二人の間にある感情「だけ」を描きたいって、そういうことなのかもしれないけど、なんか、後味よくなかったので中立。